御神渡り、週末の寒波に「望み」 明の海宣言は異例の持ち越し 長野
毎日新聞 / 2025年2月4日 10時30分
立春の3日、御神渡(おみわた)り拝観にむけた諏訪湖(長野県)の湖面観察が一区切りを迎え、八剱(やつるぎ)神社(諏訪市)の宮坂清宮司(74)は「海は明(あ)いており薄氷もなく非常に厳しい状況にある」と述べた。御神渡りが出現しない「明けの海」は7季連続となる見通し。ただ、今週末の寒波予報に「最後の望みをかけたい」として、この日は判断せず、明の海“宣言”は異例の持ち越しとなった。
今季の湖面観察は小寒の1月5日に開始し、立春で30日目。この間、最高気温が氷点下となる真冬日はなかった。最低気温も大寒(20日)に0度、立春は1・7度と暖かく、氷点下2ケタ台に達していない。宮坂宮司は「ついぞ湖は全面結氷しなかった」とまとめた。
観察現場(諏訪市豊田の舟渡川河口)の午前6時半の気温は、1月11日の氷点下8・2度が最も低く、一晩で凍った「一夜氷」は最大3センチ、4層氷の厚みも同9センチ。湖は岸辺周辺が凍る程度で、最も凍った時でも氷上に出られたのは岸からわずか2メートルほど。観察後に「寒中なのに指先が全然、冷たくない、寒くない」と宮坂宮司が話す日が何日もあった。
3日、宮坂宮司は岸辺の木の枝を手に「赤いつぼみがしっかりとついており春の兆しを感じる」と述べ、「春立ちて しぶき氷にうもれたる 梢のつぼみ 赤らみており」と歌を詠んだ。
明けの海となった場合、15日午前に八剱神社で注進奉告祭を開き、神前に「御渡(みわたり)注進状」を供えて今季の結果を報告。午後、諏訪大社上社で注進式に臨む。【宮坂一則】
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