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大きなタラを担いで奉納 奇祭「掛魚まつり」 秋田

毎日新聞 / 2025年2月4日 18時42分

「掛魚まつり」で金浦山神社の社頭に供えられた大タラ=秋田県にかほ市で2025年2月4日、工藤哲撮影

 立春時期の恒例行事で、大きなタラを奉納する奇祭「掛魚(かけよ)まつり」が4日、秋田県にかほ市の金浦地区で行われた。市近海で水揚げされた体長約1メートル、重さ10キロを超えるタラが金浦漁港から金浦山神社に担がれて運ばれ、関係者が豊漁や海の安全を祈願した。

 まつりは漁師の神事が起源とされ、300年以上続く。主役となる大タラが1匹ずつ荒縄につり下げられ、金浦漁港から2人で運ぶ「鱈(たら)行列」が始まると、地元の人たちが道中でうれしそうに眺めていた。行列はコロナ禍などで近年中止になっていたが5年ぶりに復活した。

 神事に臨んだ、地元で20年近く漁を続けてきたという池田雅貴さん(44)は「今年の漁の安全を祈った。ここはタラだけでなくアジやサバ、ヒラメやカニなども取れる豊かな海なので、ぜひ多くの方にここで取れた魚を食べてほしい」と話していた。

 鳥海山の伏流水が流れ込むにかほ市や山形県北部の近海は、夏は岩ガキ、冬はタラなどが水揚げされることで知られる。地元では「鱈汁」が親しまれ、豊富なタラを生かした魚醬(ぎょしょう)「鱈しょっつる」も生産しており、普及に努めている。【工藤哲】

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