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北陸の被災地や観光名所にも大雪 「外出控えて」市民生活に影響必至

毎日新聞 / 2025年2月4日 20時42分

雪が降る中、能登豪雨で壊れた川の護岸を修復する重機=石川県輪島市町野町で2025年2月4日午後1時50分、砂押健太撮影

 今シーズン最強の寒波に包まれた4日、北陸3県も多くの地域で大雪となった。幹線道路でも積雪や雪の影響による事故で通行止めが発生し、イベントの中止も相次いだ。強い冬型の気圧配置は当面続く見込みで、5日は降雪のピークとなり、落雷や突風の恐れもある。自治体や各機関は不要不急の車の運転や外出を控えるよう呼び掛けており、市民生活への影響も必至だ。

 4日は朝方から雪が強くなり、気象庁の午後5時のまとめでは、各地の観測点の積雪は福井県敦賀市5センチ、南越前町41センチ、福井市9センチ、大野市大野86センチ、石川県加賀市21センチ、金沢市11センチ、輪島市5センチ、富山県砺波市33センチ、富山市17センチ、魚津市20センチ――に達した。

 雪により、5日にかけて予定されていた議会と高校生の意見交換会や、こども園訪問ツアーなどが続々と中止や延期となった。石川県教委のまとめでは、金沢二水高校など県南部の複数の公立小中高校で授業の短縮・打ち切りなどの措置が取られた。

 福井県教委などによると、大雪のため福井市内の市立小中学校全74校が5日を臨時休校とするほか、県立高校12校や特別支援学校7校も休校となる。

 復旧作業が続く能登半島地震の被災地や北陸各地の観光名所も雪に覆われ、金沢市の兼六園では雪が積もった石橋を恐る恐る渡ったり、道端で足を滑らせたりする人の姿が見られた。

 交通機関にも大きな影響が出た。北陸新幹線の並行在来線「ハピラインふくい」と「IRいしかわ鉄道」は、福井県北部で雪による倒木のため運休が発生。最大で2時間近くの遅れが出た。JR小浜線も沿線で多数の倒竹があり、多くの列車で約60~90分の遅れが発生した。

 高速道路や国道の通行止めも相次ぎ、中日本高速道路や各地方整備局は、やむを得ない車の運転時にはチェーンや携帯トイレを携行することや、通行止めに関する最新の情報のチェックを呼び掛けている。

 5日の降雪に関し、4日夕に各地の気象台が発表した「平地の日中12時間の予想降雪量」は次の通り。山間部は、より積雪が深くなる。【高橋隆輔、萱原健一、阿部弘賢、竹中拓実】

 <福井県>小浜市など嶺南西部2~5センチ▽敦賀市など嶺南東部5~10センチ▽福井市など嶺北10~20センチ▽勝山、大野両市(奥越)25~50センチ<石川県>白山市以南10~20センチ▽金沢市など加賀北部5~15センチ▽能登10~20センチ<富山県>県内いずれも15~30センチ

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