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東海第2原発の中央制御室で火災 けが人なし 23年度に5件発生

毎日新聞 / 2025年2月4日 19時32分

火災の概要を説明する東海第2原発の金居田秀二副所長(中央)ら=県庁で2025年2月4日午後4時33分、川島一輝撮影

 日本原子力発電は4日、東海第2原子力発電所(茨城県東海村)の中央制御室にある制御盤で火災が発生したと発表した。放射性物質の管理区域外で放射性物質の漏えいやけが人はなく、原電は消防などと原因調査を進めている。

 原電によると、4日午後1時55分ごろ中央制御室内で、原電社員が炉心内の中性子線の強さや量などを測定する「移動式炉心内計装装置」で動作確認のためスイッチを入れた際、制御盤から炎と煙が発生。直後に社員が室内の消火器で消し止めた。午後2時半ごろ、119番通報で駆けつけた地元消防が鎮火を確認し、内部に焦げ跡などがあったため火災と認定した。制御盤は原子炉が自動停止した2011年3月11日の東日本大震災の発生以降に更新されており、営業運転では使用されていない。

 中央制御室は原子炉の監視や運転操作などを行うため、24時間365日、作業員や運転員が滞在する発電所の重要部分。東海第2原発の金居田秀二副所長は「原子力発電所の要の部分で火災を起こしてしまい誠に申し訳ない」と陳謝した。

 東海第2原発では23年度に5件の火災が発生し、県と東海村から厳重注意を受けていた。原電は再発防止策などをまとめ、24年12月に報告書を公表していた。【川島一輝】

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