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埼玉・八潮の道路陥没 近くの農業用水路に崩落の危険 水位下がらず

毎日新聞 / 2025年2月4日 21時53分

 埼玉県八潮市の道路陥没事故で県は4日、現場付近を通るコンクリート製の農業用水路(廃止)に崩落の危険があると明らかにした。水路の下が1月28日に最初に陥没した地点で、消防が救出作業を予定していたが、作業の一部を中断した。県は水路管の撤去も含めて対応を検討する。

 陥没現場の下水道管に流れ込む水量を減らすため県は4日午後2~5時に、下水道使用制限対象とした12市町の住民や工場などに対し可能な限り水を使用しないよう求めたが、水位は下がらなかったという。県幹部は「午後2時より前に水を使うケースがあったと想定される」としている。このため5日は従来の使用制限のお願いに戻す。

 また、陥没現場から下流の下水管の水位が低くなっていることも判明した。県は何らかの障害物によって下水がせき止められていると見ている。状況を把握するため4日の午前と午後に1回ずつ、下水管内を水中ドローンで調査したが、強い水の流れに阻まれ進めず目標ポイントにたどり着かなかったという。調査時間を水の流れが緩やかになる時間帯に変更したり、別のタイプのドローンを活用したりすることを検討する。

 一方、八潮市の大山忍市長は4日午後、市役所で記者会見し、避難・警戒区域は当初の半径200メートルから同50メートルに縮小となり、同日現在7世帯13人が市内のエイトアリーナ(鶴ケ曽根体育館)に避難中であると明らかにした。避難者の入浴や飲食などに関する支援は、ボランティアなどの協力もあって現段階では円滑に進んでいるという。大山市長は「何より人命第一。一刻も早く運転手を救出した上で復旧に取り組む」と述べた。

    ◇

 県は事故に関する相談窓口を5日から下水道管理課内に開設する。受付時間は平日の午前9時から午後5時。電話番号は048・830・5988。【鷲頭彰子、増田博樹、武田良敬】

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