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元阪神監督吉田義男さんの死因、脳梗塞とは 年間約6万人が死亡

毎日新聞 / 2025年2月5日 20時36分

元阪神選手・監督の吉田義男さん=兵庫県西宮市で2023年9月24日、西村剛撮影

 プロ野球・阪神タイガースを球団初の日本一に導いた元監督の吉田義男さんが3日、脳梗塞(こうそく)のため亡くなった。死因となった脳梗塞とはどのような病気なのだろうか。

 脳梗塞は脳にある血管の一部が詰まり、そこから先に十分な血液が行かず、脳細胞がダメージを受ける病気。日本では年間約6万人が死亡しているとされている。

 脳梗塞は、太い血管が閉塞(へいそく)して起きる「アテローム血栓性脳梗塞」▽太い血管から分岐した細い血管が詰まって起きる「ラクナ梗塞」▽不整脈や心房細動でできた血栓が脳に飛んで起きる「心原性脳塞栓(そくせん)症」▽脳血管解離やもやもや病などの「その他の脳梗塞」――の4種類に分かれる。

 原因としては、血管の内側にコレステロールなどがたまって血管の壁が厚くなる動脈硬化のほか、不整脈や心房細動により心臓の血流によどみが生まれ、生じた血栓が脳血管を詰まらせることなどが挙げられる。

 脳梗塞が起こると、①手足のまひ②筋力の低下③言語障害④顔面神経まひ⑤話しづらい、言葉が出ない⑥意識障害――などさまざまな症状が表れる。頭痛が起きず、これらの症状が急に出るため、少しでも異変を感じたらすぐに救急車を呼び、病院で受診することが推奨される。脳梗塞の治療に使われる薬は発症から投与開始までの時間が制限されているものもあり、治療は「時間との闘い」と言われているからだ。

 また、前兆として1週間ほど前に症状が表れ、数分で治まる「一過性脳虚血発作(TIA)」が起きることがある。TIAはその後に脳梗塞を起こすリスクが高いため、早期の受診が必要となる。

 脳梗塞の再発率は10年で約50%とされており、日ごろから予防を心がけることが大切だ。高血圧や糖尿病、高脂血症があれば管理・治療を行う▽禁煙▽規則正しい生活とバランスの良い食事▽脱水を防ぐため水分をこまめに取る▽軽い運動――などが予防につながる。冬場の風呂場といった寒暖差が原因で起きる「ヒートショック」が脳梗塞に結びつくこともあるため、脱衣所などに暖房をつけるといった注意も必要となる。【井出礼子】

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