「煎茶の祖」発信の場のシンボルツリーに 生誕350年で桜植樹
毎日新聞 / 2025年2月8日 20時43分
佐賀出身で煎茶の祖として知られる売茶翁(ばいさおう)(1675~1763年)の生誕350年を記念し、ゆかりの地である福島県三春町の国天然記念物「三春滝桜」の子孫樹が8日、佐賀市松原4の肥前通仙亭に植樹された。
NPO法人・高遊外(こうゆうがい)売茶翁顕彰会によると、売茶翁は佐賀藩の支藩・蓮池藩の藩医の家に生まれ、12歳で出家。僧名を月海と言う。佐賀内外で修業を積み、50歳の時に佐賀を出て62歳で京都に簡素な茶店「通仙亭」を開き、売茶翁の名で評判となった。
多くの人に慕われ、通仙亭には池大雅ら文人も集った。年下の画家、伊藤若冲(じゃくちゅう)との交友は有名だ。晩年は還俗(げんぞく)し高遊外を名乗った。
三春滝桜は樹齢1000年以上と推定されるベニシダレザクラで「日本三大桜」の一つに数えられる。
顕彰会の話では、売茶翁の両親は東北出身で、おじは三春藩士だった。また、売茶翁は仙台で修業したこともあり「滝桜」を眺めたこともあったと思われるという。
こうした縁で「三春さくらの会」から生誕350年の記念に子孫樹2本を贈られ、1本を売茶翁に関する情報発信などをしている肥前通仙亭に、もう1本を県立佐賀城公園に植えることになった。
植樹式では顕彰会の川本喜美子理事長や佐賀市の坂井英隆市長らがあいさつ。肥前通仙亭のシンボルツリーに育つことを願った。川本理事長は「売茶翁がより身近になったという思いだ」と喜んだ。
この日は「佐賀城下ひなまつり」が開幕し、会場の一つの肥前通仙亭では植樹式の後に「佐賀お茶がゆ会」による茶がゆが振る舞われた。【西脇真一】
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