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「刀剣乱舞」人気の2振りがそろい踏み 栃木・足利で山姥切国広展

毎日新聞 / 2025年2月9日 6時45分

同時展示が実現した「山姥切国広」(左)と「本作長義」(右奥)=足利市立美術館で2025年2月7日午後5時53分、太田穣撮影

 栃木県足利市が名刀「山姥(やまんば)切国広(ぎりくにひろ)」(国重要文化財)を取得したのを記念し、同刀とその手本とされる名刀「本作長義」(同)=徳川美術館所有=を同時展示する特別展「山姥切国広展-名匠の軌跡、名刀の誕生」が8日、同市通2の市立美術館で始まった。3月23日まで事前予約制で公開される。

 市などによると、本作長義は備前国(現在の岡山県)の刀工の流派、備前長船(おさふね)派の刀工・長義の作で、1586年に足利領主の長尾顕長が北条氏直から贈られた。4年後の90年、足利に滞在していた九州出身の刀工・堀川国広が、顕長の命を受け鍛えた本作長義の「写し」(名刀を忠実に再現した刀)が、山姥切国広だという。

 両刀は1997年、国立博物館の刀剣展でそろって展示されたことがあるが足利での同時展示の記録はなく、ゆかりの地での両刀の邂逅(かいこう)は国広の作刀以来435年ぶりとみられる。特別展では、両刀をはじめ、国広ゆかりの刀剣19口など計56点を展示。山姥切国広が生まれた背景や、刀工・国広が歩んだ軌跡をひも解く。

 刀剣を擬人化した「刀剣男士」を育成するオンラインゲーム「刀剣乱舞ONLINE」でも両刀は人気のキャラクターで、市などは展示に合わせたコラボレーション企画を始めた。両キャラクターが登場するオリジナルイラストを美術館で公開したほか、史跡足利学校、あしかがフラワーパークなど市内の観光名所6カ所を巡るスタンプラリーをスタート。3カ所分のスタンプを集めるとオリジナルデザインのポストカードがもらえる。

 過去2回の山姥切展示では、2017年が3万7820人、22年が2万5580人を集めた。本作長義と初めてそろい踏みする今回は、4万人超の来場を見込んでいる。3月分の事前予約の追加募集は10日から専用フォームで始まる。コラボ企画の詳細は市ホームページ内の特設サイトで。【太田穣】

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