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茨城・霞ケ浦で鉛弾の使用規制へ 鳥類の鉛中毒防止を検証 環境省

毎日新聞 / 2025年2月11日 10時44分

茨城県・霞ケ浦で見つかった散弾と見られる金属。分析した結果、鉛を主成分としていることがわかった(環境省提供)

 狩猟に使われている鉛弾について、環境省は2025年度から茨城県の霞ケ浦一帯で使用を規制する方針を固めた。全国での規制導入に向け、鳥類の鉛中毒を防ぐ効果を検証することが目的で、実施に向けて地元自治体や猟友会と今後調整を進める。

 水鳥は消化を助けるために小石をのみ込む習性がある。狩猟で使われた後、環境中に残った鉛弾を水鳥が小石や餌と間違えてのみ込んで鉛中毒になったり、その水鳥を食べた猛禽類(もうきんるい)も中毒になったりする問題が各地で報告されている。北海道は全国に先がけて鉛弾の使用・所持を禁止しているが、環境省は30年度までに全ての鳥類の鉛中毒ゼロを目指し、道外での段階的な使用規制を検討してきた。

 環境省によると、25年度の猟期から3年間、霞ケ浦の一部で鉛弾の使用を規制し、過去の調査結果や規制をしていないエリアと比較して効果を検証する。水鳥のほかに、水鳥を捕食する猛禽類のノスリへの影響も調べる。10日に開かれた有識者検討会では、霞ケ浦一帯での調査手法について大筋で了承された。

 猛禽類が鉛弾で撃たれたシカの肉などを食べることで鉛中毒になることも問題となっている。環境省は26年度から他地域でも鉛弾の使用を規制して猛禽類への影響を調べたうえで、全国での規制導入を目指す。【山口智】

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