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8歳児「陽性」68% スギ花粉アレルギー抗体、成人並み 山梨大

毎日新聞 / 2025年2月13日 10時30分

写真はイメージ=ゲッティ

 山梨大学は、山梨県内に住む8歳の子どもの3人に2人がスギ花粉のアレルギー抗体を持っているとの調査結果を発表した。抗体があると必ず花粉症になるわけではないが、全国的にも高い割合だといい、同大は「気になる症状があれば耳鼻科に相談してほしい」としている。

 山梨大は2019~22年、環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)に参加した8歳児1531人に採血検査をした。血液を調べたところ、スギ花粉のアレルギー抗体が陽性となった割合は68・6%に上り、成人と同程度だった。女児(64・1%)に比べ、男児(73・1%)の割合が高かった。

 さらに、採血した8歳児を対象にアンケート調査も実施。回答した1196人の62・8%が医師から花粉症と診断を受けていた。このうち、勉強や睡眠、外出に「少し支障がある」「かなり支障がある」と答えたのは約6割に上った。

 山梨は、県民全体の花粉症患者の割合も全国で最も高いとされる。スギ花粉症の有病率について、日本耳鼻咽喉(いんこう)科頭頸(とうけい)部外科学会が19年に全国の約2万人を対象に行った調査で、都道府県で最も高い65・0%だった。全国平均は38・8%。同大によると、県周辺はスギの人工林が多く、乾燥しやすい盆地に花粉が飛散することや、遺伝的要因の影響が考えられるという。【野田樹】

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