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正岡子規と交流、「俳味画」創造した画家・下村為山 松山で特別展

毎日新聞 / 2025年12月23日 9時45分

為山独自の「俳味画」を紹介する学芸員の小泉柚乃さん=松山市の市立子規記念博物館で2025年12月19日午後3時4分、狩野樹理撮影

 松山市立子規記念博物館で、新春特別展「子規の友人・俳味画家 下村為山(いざん)」が開かれている。子規との交流の様子が分かる書簡や、独自に創造した俳味画など61点が並ぶ。

 下村為山は、1865(慶応元)年に松山で生まれた。17歳で上京し、洋画を学ぶ。90年に俳聖・正岡子規と出会ったことで俳句に心をひかれ、洋画と並行して俳画を研究。俳句にも取り組んだ。1902年の子規没後は、洋画の「写生」を生かした「俳味画」を創造し、独自の画境を開く。同市の市章を考案したことで知られる。

 子規へ俳句の添削を依頼する書簡や、表紙絵などを手がけた俳句雑誌「ホトトギス」といった展示から、当時の子規とのやりとりや俳句への熱意が伝わる。写生の手法を取り入れた「芭蕉(ばしょう)と小菊」など、為山が「絵そのものが俳句である」とした俳味画も目を引く。

 関係者向けの内覧会で解説した同館の学芸員、小泉柚乃さん(25)は「為山の作品は10年ぶりの展示になる。興味を持ってもらえる機会になればうれしい」と話した。

 会期は2026年2月2日まで。火曜日は休館(12月30日を除く)。【狩野樹理】

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