株主優待の達人に聞く、目先の含み損を気にしない「ほったらかし戦法」とは

仔馬の優待生活さんは、自社商品や自社優待券がもらえる優待銘柄を中心に100銘柄を長期保有し、日常生活でさまざまなメリットを享受している、いわば株主優待の達人です。実際に日々どんな生活をされていて、資産運用の成果はどうなのか、お話を伺いました。

そもそも株主優待とは？

株主優待とは、権利確定日に自社の株券をある一定数以上保有している株主に対し、利益還元策として、株式会社が自社製品や割引券などを贈呈することを言います。国内では上場企業のうち、実に三分の一以上の会社が実施していますが、海外ではあまりみられない制度といえます。

個人投資家になるべくたくさんの株式を保有してもらうことを目的としたもので、保有する株式の数が多い株主や、保有期間が長い株主をより優遇するのが一般的です。個人投資家は、株主優待によって当該企業の製品やサービスを試し、投資を続けるかどうかの判断をすることができます。

また、株主優待で得られた製品やサービスを金額に換算することで優待利回りを算出し、値上がり益や配当と合算した上で企業を投資対象として評価することもあります。

※各社の優待内容は2017年11月現在の情報によるものです

・ヴィレッジヴァンガードコーポレーション（証券コード：2769）

100株以上の保有で1,000円分の買物券を10枚が贈呈されます。株主優待と予想配当利回りを加えるとおよそ10％になる注目株です。なお、買物券は2,000円ごとの利用につき1枚使用できます。1年以上継続保有している場合は買物券が追加されます（1年で1枚、2年以上だと2枚）。

・タマホーム（証券コード：1419）

100株以上の保有で500円分の特製QUOカードが贈呈されます。住宅購入やリフォーム時の建物本体価格からの割引とすることも可能です。100株の保有なら1％、1,000株保有で2％、1万株以上の保有で3％引きとなります。

・キャンドゥ（証券コード：2698）

100円ショップでおなじみの会社です。100株以上の保有で、税込100円の優待券がキャンドゥでは、雑貨や飲料、お菓子なども販売しているので、家族でたっぷり楽しめそうです。

・アクトコール（証券コード：6064）

100株～200株の保有で2,000円分の優待券か、1,000円分のQUOカードを選ぶことができます。QUOカードも魅力的ですが、優待券を使ってアクトコールが展開するカフェで癒しのひとときを過ごすのもおすすめです。

・串カツ田中（証券コード：3547）

100株～200株の保有で3,000円分のお食事優待券、200株～300株なら5,000円分になります。美味しい串カツを楽しめます。

・テーオーホールディングス（証券コード：9812）

「いかめし」「クッキー」など、北海道の会社ならではの優待内容。保存の効くものばかりですので、保存食としても。1,000株以上保有していれば、いかめし10袋かカレー缶、または米5kgか、焼酎や松前漬けのセットまでもらえます。

・バイク王＆カンパニー（証券コード：3377）

100株以上の保有で1万円分の株主優待券が贈呈されます。自社店舗及び公式通販でのバイク購入時に、1人1枚利用可能です。

誰もがもらってうれしいものから、ニッチな値引きまで、数こそ少ないものの魅力的な内容が多い11月の優待。優待内容を前もって公表している銘柄も少なくないので、利回りにも注目しながら、お目当ての株主優待に着実に狙いを定めていきましょう。