株式投資と投資信託 初心者がまず始めるべき投資はどっち?
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2018年10月31日 10時0分
株式投資と投資信託 初心者がまず始めるべき投資はどっち?
株式投資と投資信託の違い、年収別のオススメ投資法、ファンドや株銘柄の選び方などを解説しました。株式投資と投資信託の違いを理解しておくと、自分に適した投資方法を見つけやすくなります。株にしようか、投資信託にしようか迷っている人は必見です。
もくじ
・株と投資信託は何が違う?
・年収300万円の女性は投資信託にチャレンジ
・年収500万円の女性は株で運用してみても
・女性に特化した投資信託ファンドと株銘柄
・投資信託で初心者に必要な投資額は?
・初心者が投資信託で知っておきたい用語
・株か投資信託かは自分に合った方法で
株と投資信託は何が違う?
初心者でも始めやすい金融商品として、株式投資と投資信託があります。株式投資と投資信託の違いを理解して、どちらが自分に合っているのかを考えてみましょう。
・株は自分で運用、投資信託はプロが運用
株と投資信託の大きな違いは、運用方法にあります。株式投資では、自分で投資する株式銘柄を選び、自分で売り買いのタイミングを決めて運用していきます。成長企業を見極めたり株価の動向を予測したりするために、経済紙をチェックするなど、自分で情報収集し、勉強する必要があります。
一方、投資信託では、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが、投資家から集めた資金をまとめて運用します。投資信託で運用する対象は、株式や債券などの複数の金融商品で、投資家はこれらの金融商品を詰め合わせにした「ファンド」を購入することになります。投資信託は運用をプロに任せられますから、時間がない人でも投資しやすくなっています。知識の少ない投資初心者には、投資信託は特におすすめの商品と言えます。
・短期で売り買いする株と長期保有に向いている投資信託
株式は値動きが激しいので、売却益(キャピタルゲイン)を得るための短期的な取引に向いています。値動きによっては、大きなリターンが得られる可能性もありますが、その分、損失やリスクも大きくなります。
一方、投資信託は分散投資によりリスクが軽減されているため、長期的に保有して利益を得るのに適しています。投資するとなると元本割れのリスクを気にする人も多いと思いますが、投資信託ならリスクを最小限に抑えながら、貯金よりも効率良く資産運用ができます。
・株は手数料が安く、投資信託は手数料が高い
株式投資は、証券会社に支払う売買手数料が安いというメリットがあります。ネット証券を利用して少額投資を行うなら、手数料がかからないこともあります。
一方、投資信託は株式投資に比べて手数料が高くなっており、購入時に購入時手数料として購入金額の0~3%程度、売却時には信託財産留保額として売却金額の0.1~0.5%がかかります。投資信託では、ファンドを保有している間も、信託報酬として保有資産の0.2~2%程度の手数料がかかってきます。購入時手数料無料のノーロードファンドもありますが、信託報酬については必ずかかってくるので注意が必要です。
・株主優待がある株、少額から始められる投資信託
株式投資では、株主優待を受けられることがあります。優待内容から投資する銘柄を決めて、株式を保有している間は商品やサービスをもらうことで利益を得るという方法もあります。
一方、投資信託では株主優待は受けられませんが、株式投資に比べて少額から気軽に始められるところがメリットです。株式投資を始めるにあたっては少なくとも10万円程度は用意しておきたいところですが、投資信託なら月100円から積立できる商品もありますので、少ない資金からコツコツと資産を形成していきたい人におすすめです。
年収300万円の女性は投資信託にチャレンジ
平均的な年収の女性でも、100万円程度の貯蓄があるようなら、興味があるものに少しずつ投資して運用することを考えてみましょう。投資信託なら少額からの投資が可能です。
投資信託には、大きく分けてインデックス型とアクティブ型の2つのファンドがあります。インデックス型のファンドは、日経平均株価などの動きに連動した運用を行うもので長期安定的な利益を得るのに向いています。インデックス型は、アクティブ型のファンドよりも手数料も安く、100円から積立購入も可能です。これから投資にチャレンジしたいという女性は、資産バランスを考えながらインデックス型のファンドから始めるとよいでしょう。
年収500万円の女性は株で運用してみても
ある程度年収に余裕があり、数百万円程度の貯蓄がある女性なら、投資信託だけでなく、株式投資も視野に入れて検討してみましょう。最初から多くの金額を投資するのではなく、10万~20万円程度の資金から始めるのがおすすめです。オンラインセミナーや無料セミナーも数多く開催されているので、参加してマーケット情報を入手し、参考にしてみるのもよいでしょう。
なお、投資で得た利益には税金がかかりますが、2014年から始まったNISAの非課税枠を利用すれば、毎年120万円までの資金で購入した株式等について非課税になります。20万円の株式を6回売買しても非課税枠におさまりますから、しっかり活用しましょう。
女性に特化した投資信託ファンドと株銘柄
いざ投資信託や株式投資を始める際に、どのファンドや銘柄に投資したらいいのか迷うことも少なくありません。そこで、女性の社会進出を推進している企業の株やファンドに注目することもひとつの方法です。
・女性向け商品を扱う企業に投資するファンドをチェック
女性に特化したファンドでは楽天証券の「女性活躍応援ファンド」や「女性活力日本株ファンド」などが有名です。「女性活躍応援ファンド」は「女性活躍応援マザーファンド」を媒介として国内株式を対象に、女性活躍推進企業や女性向け商品を取り扱っている企業などに投資するファンドです。ディップやスタートトゥデイ、ビジョンなどの銘柄が選出されています。
「女性活力日本株ファンド」は、「女性活力日本株マザーファンド」を媒介として、「女性活躍応援ファンド」と同様に女性活躍推進企業に投資をしているファンドです。あらたやポーラ・オルビスホールディングスなどの銘柄が揃っています。
・女性活躍推進に優れたなでしこ銘柄をチェック
2012年度から経済産業省が選定している、女性活躍推進に優れている企業の銘柄が「なでしこ銘柄」です。2017年度の「なでしこ銘柄」として選ばれた株式会社日立製作所や株式会社ローソン、カルビー株式会社などは数年連続して選出されています。2017年度に初めて選出された企業は、キリンホールディングス株式会社や帝人株式会社、イオン株式会社など。東京急行電鉄株式会社とKDDI株式会社は2012年度から毎年選出されている企業です。
投資信託で初心者に必要な投資額は?
投資信託は、少額の資金から始めることができます。販売している会社やファンドの種類によって最低申込金額は異なりますが、およそ1万円程度から投資ができます。中でも楽天証券などのネット証券では、1口100円から投資信託を購入することもできます。
投資信託の購入方法には、スポット購入と積立があり、どちらを選ぶかでも最低購入金額が異なる場合があります。一般に、スポット購入では1回1万円程度、積立では月100~1,000円程度から投資が可能となっています。
初心者が投資信託で知っておきたい用語
投資信託には独特の用語があります。いざ投資を始めようと思っても、難しい言葉が並んでいて、結局やる気がなくなってしまった…というのはよく聞く話。専門家によるセミナーで投資信託初心者講習会の講座を受講するほか、本などで勉強してから始めるのもいいですが、まずは自分で基本的な用語を押さえておくとスムーズです。ここでは投資信託を始めるに当たって覚えておきたい用語をいくつかご紹介します。
【投資信託の種類】
投資信託と言っても、様々な種類があります。証券会社にとってはおすすめファンドであっても自分には合っていないというケースも考えられるため、おおまかな特徴を把握しておくことは重要です。ひとつずつ見ていきましょう。
・ 株式型ファンド
株式型ファンドとは、主に株式を組み入れて運用している投資信託のことです。株式は価格の変動幅が大きいため、良好な銘柄に投資しているファンドはリターンも大きくなります。一方で、株価が下がれば損失が大きくなってしまうこともあります。
・ 債券型ファンド
債券型ファンドとは、企業が発行している社債や国が発行している国債など、債券のみで運用している投資信託のことです。債券は株式と比べて値動きが小さいため、リスクが低い反面リターンも少なめなので、稼ぐことを重視したい方向きではありません。国内債券に投資する国内型と海外債券に投資する海外型の2つのタイプがあります。
・ バランス型ファンド
バランス型ファンドとは、4資産、8資産など複数の資産に分散投資することで、安定した利益を上げることを目標とした投資信託のことです。たとえば、4資産の場合には、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式にバランスよく投資します。バランス型ファンドでは、資産配分を維持しながら、長期間で安定した利益を得ることを目指しています。楽天証券では、100円から気軽に投資を行えるバランス型ファンドがあることで知られています。
・インデックスファンド
インデックスファンドとは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの株価指標(ベンチマーク)と同じような値動きをすることを目指す投資信託です。投資家にとっては、身近な指標と連動しているので値動きがわかりやすく、株式市場全体にバランスよく分散投資できるというメリットがあります。インデックスファンドは手数料や信託報酬が安く、長期で保有するのに向いている商品です。
・ アクティブファンド
アクティブファンドとは、ファンドマネージャー自身が銘柄選びや投資割合を判断し、ベンチマークを上回る運用成果を狙う投資信託です。特定の業種の銘柄を集めた「セクターファンド」、企業の株価及び指標を比較して割安と判断された銘柄に投資を行う「バリューファンド」、これからの成長が期待できる銘柄に投資する「グロースファンド」などがアクティブファンドとしてあげられます。
【運用商品の組み合わせ方】
ひとつの銘柄に集中投資をすると、リターンもリスクも大きくなります。リスクを減らすには、様々な商品を組み合わせることが必要です。多くの人は投資額が限られていますから、ポートフォリオを上手に使ってリスクを分散させましょう。
・ポートフォリオ
ポートフォリオとは、運用商品の組み合わせを意味します。運用商品をチョイスする作業のことを「ポートフォリオを組む」と表現します。投資によるリスクを軽減するためには、分散投資が有効です。たとえば、定期預金にいくら、投資信託にいくら、株式投資にいくらというふうにポートフォリオを組んでいき、運用の効率性を上げることを目指します。
・リバランス
リバランスとは、資産の再配分のことです。分散投資を行うときには、リスクをコントロールできるよう資産の配分割合を決めます。しかし、価格変動によって、当初の資産配分のバランスが崩れてしまうことがあるため、リバランスを行って資産配分を調整する必要があります。リバランスの方法は2つあります。ひとつは比率の増えた資産を売る方法、もうひとつが比率の減った資産を買う方法です。「楽天資産形成ファンド」のようなバランス型投資信託を持っていれば、自動的にリバランスされるというメリットがあります。
・アセットアロケーション
アセットアロケーションは、日本語で「資産配分」を意味し、資金を複数の異なる資産に配分して投資することで利益を得る手法になります。アセットアロケーションでは、投資対象を国内株式、外国株式、国内債券、外国債券といった「資産クラス(アセットクラス)」に分類し、各資産クラスの相関関係を考慮しながら、配分比率を決定します。投資する人の資産状況や運用目的、リスク許容度などによっても、配分比率は異なってきます。
【株に関する税金】
投資をして利益が出れば当然税金がかかります。しかし、一定金額までは非課税になる方法も。投資関連の書籍やセミナーでも頻出する単語のため覚えておきましょう。
・ NISA
NISA(少額投資非課税制度)は、投資に関する税の優遇制度のことで、「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。通常、投資を行って出た利益には20%の税金が課税されますが、一般NISAでは毎年120万円までの投資で得た利益が最長5年間、つみたてNISAでは毎年40万円までの投資で得た利益が最長20年間非課税になります。NISAを始めるには、証券会社や銀行などでNISA専用の口座を開設する必要があります。NISA口座は、1人1口座しか開設できません。NISA口座を開設する金融機関の変更や一般NISAとつみたてNISAの切り替えは、1年ごとにできるようになっています。
【少額で始めることができる投資】
いきなり大金を投資するのはリスクが大きいため、初心者のうちは少額から始めるのが得策。知恵袋や知り合いの話を鵜呑みにしておすすめ銘柄に投資して後悔した…ということがないよう、少額で始められる投資についても押さえておきましょう。
・ 積立投信
積立投信とは、積立型の投資信託のこと。積立投信では、毎月投資信託を一定額ずつ購入して保有額を増やしていきます。積立は月100円程度からでもOK。短期間に大きなリターンを見込める商品ではありませんが、少額から始められ、長期的な資産形成を目指すことができる商品です。月々100円から3,000円ぐらいの積立金からスタートしてみるのもいいでしょう。
積立投資は、長期的な資産形成に役立ちます。長い目でじっくりと投資をし、その間に投資について勉強してみましょう。どういう銘柄やファンドがいいか、選び方について勉強しながら知識を積み立てていきましょう。
株か投資信託かは自分に合った方法で
株式投資と投資信託には、自分で運用を行うか運用をプロに任せるかといった違いがあります。投資初心者は、まずはリスクを抑えた投資信託から始め、長期安定的な資産形成を目指すのがおすすめです。収入が高く資金にゆとりがある人は、少しずつ株式投資にもチャレンジしていくとよいでしょう。初心者はまずは少額から始めて感覚をつかみましょう!
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