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生涯独身率が上昇中!?気になる女性と男性の生涯独身率とその推移

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2018年9月5日 10時0分

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生涯独身率が上昇中!?気になる女性と男性の生涯独身率とその推移

50歳まで結婚したことがない男女の比率を表す生涯独身率。日本では年々上昇傾向にある生涯独身率ですが、その推移や増加の原因は何なのでしょうか。生涯独身率の上昇と同時に、生まれる子どもも少なくなり出生率は低下。これらの結果を世界と比較して解説します。

生涯独身率が上昇中!?気になる女性と男性の生涯独身率とその推移

生涯独身率とは?

生涯独身率とは?

生涯独身率は、正式には生涯未婚率と言い、50歳になった時点で一度も結婚したことがない人の割合です。生涯未婚率は、国が行っている調査では45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均値とされており、生涯を通して独身の人の割合を示すものではありません。しかし、50歳で独身の人は将来的にも結婚する可能性が低いと考えられることから、一生独身で過ごす人がどれくらいいるのかをみるための指標として使われます。

 

日本における生涯未婚率は近年上昇傾向にあります。昭和25年時点と比べると、平成22年(2010年)の生涯未婚率は、女性はおよそ10倍、男性はおよそ20倍となっています。生涯未婚率の上昇は、同時に出生率の低下も招いています。少子化は社会問題にもなっており、国内人口バランスの是正が今後の課題となっています。

女性の生涯独身率

女性の生涯独身率

女性の生涯独身率は、調査が開始された大正9(1920)年には1.80%でした。その後、昭和45(1970)年には3.33%まで上昇し、平成2(1990)年まで4%前後の横ばい状態が長らく続いていました。

この生涯独身率に変化が現れたのは、平成12(2000)年のミレニアムイヤー。後で紹介しますが、男性の生涯独身率が急上昇し、女性も同様に5.82%へと跳ね上がります。その後も上昇傾向は止まらず平成22(2010)年には10.61%に、平成27(2015)年にはおよそ14.06%へと推移しています。

 

内閣府の平成25年版男女共同参画白書では、女性への「予定するライフコース」という調査の結果に触れられています。平成9年から平成22年の間に、専業主婦を予定すると答えた女性の割合が約半数に減った一方、結婚せず働く・結婚と仕事を両立するという女性の割合は増えたという結果でした。女性の社会進出が進んだことにより、女性にとって結婚する以外の選択肢ができ、生涯を独身で過ごしても良いと考える女性が増えたことがわかります。

男性の生涯独身率

さて、男性の生涯独身率の推移を見ていきましょう。調査が開始された大正9(1920)年の男性の生涯独身率は2.17%となっており、女性とほぼ同水準です。昭和5(1930)年には1.68%に下落。その後昭和45(1970)年まではほぼ横ばいとなっていますが、昭和55(1980)年には2.60%、平成2(1990)年には5.57%と急激に上昇しています。さらに、平成12(2000)年には12.57%まで上昇。その後も上昇傾向は止まらず、平成27(2015)年には23.37%となっています。

 

女性は、社会進出が進み結婚を考えない人が増加したことが生涯独身率の増加に繋がったと考えられますが、男性は世間の不景気の影響を多分に受け、生涯独身率が増加したと考えられます。

結婚すると一家の大黒柱となる男性。女性は妊娠・出産や育児などで継続的に仕事を続けることが難しく、時に家計の頼りは男性だけになることがあります。非正規雇用で働く男性は正社員に比べ配偶者のいる割合が少なく、30代前半男性では2倍以上の差が出た調査も。雇用の不安定化やワーキングプアーの問題が取り沙汰されている現代において、一世帯を支える十分な年収が見込めないことが男性の生涯独身率を増加させる要因だと言われています。

生涯独身率の推移

生涯独身率の推移

日本の生涯独身率は、男女ともに上昇傾向にあることを紹介しました。では、世界各国の生涯独身率は、どうなっているのでしょうか?

他国の生涯独身率を日本と比較することには、あまり意味がありません。たとえば、フランスでは事実婚(未婚のまま)で子どもを授かり、出産する女性が多くなっています。また、各国政府が行う公式な調査でも生涯独身率を見るものは少なくなっています。そこで、生涯独身率ではなく、出生率を比較して、他国と日本の違いについて考えてみます。

 

世界と日本の出生率の比較

出生率とは、一定人口に対するその年の出生数の割合のこと。発展途上国では高く、先進国では低い傾向にあります。内閣府の調査によると、平成25(2013)年時点での各国の出生率は以下の通りとなっています。

日本 1.43
アメリカ 1.86
フランス 1.99
スウェーデン 1.89
英国 1.83
イタリア 1.39
ドイツ 1.40

 

日本はヨーロッパのドイツ・イタリアと同水準の低い出生率であることが分かりました。
少し古いデータになりますが、2004年の海外情勢白書でその理由にふれています。
イタリア・ドイツの出生率の低さについて、フランスやスウェーデンに比べ、出生率を上げるような政策があまり取られていない、という分析がされています。逆に対策をしている国では、育児休暇や保育所の整備など、各種家族手当といった政策で子どもを育てやすい環境づくりをしているようです。

 

日本よりも高い出生率が見られた諸外国では、子どもを育てる環境を政府主導で作り出してきたと言えそうです。

上昇する生涯独身率、原因は社会の移り変わり

日本の生涯独身率は上昇傾向にあります。その背景には、女性の働き方の変化や、雇用形態の変化があるものと思われます。出生率を世界各国で比較しても、日本の出生率は低いということもわかりました。今後も生涯独身率は上昇されることが予想されており、少子化はますます深刻化する見込みです。いつの日か男女が安心して結婚し、子どもを産める社会がやってくることを祈ります。

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