スイングトレードとは? 証券会社や銘柄選びのコツも分かりやすく解説!
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2018年11月30日 10時0分
スイングトレードとは? 証券会社や銘柄選びのコツも分かりやすく解説!
スイングトレードとは、数日から数週間と短期スパンで利ざやを稼ぐ株式投資手法です。日中の相場監視が難しい会社員でも挑戦しやすく、長期間資金を拘束されないメリットがあります。スイングトレード初心者に向けて、証券会社・銘柄選びのポイントや、失敗しないために知っておきたいテクニックを紹介しましょう。
・スイングトレードに適した証券会社
・スイングトレードに適した銘柄
・株初心者がスイングトレードで失敗しないための方法
スイングトレードに適した証券会社
スイングトレードを始めるには、証券会社の口座開設が必要になります。しかし、どんな証券会社でもいいわけではありません。証券会社選びで注目したいポイントは以下の2点です。
1.売買手数料が安いこと
デイトレードほど頻繁な売買を行うわけではないにしても、手数料は安いほうが有利です。「1約定ごとの売買手数料」が安いことに注目して、証券会社を選択しましょう。
2.チャート分析に強いトレーディングツール
主要なネット証券は、会社ごとに特色があるトレーディングツールを持っています。スイングトレード用に選ぶなら、分析チャートの豊富さや銘柄選択機能(スクリーニング機能)を重視したいところ。楽天証券のトレーディングツール「マーケットスピード(MARKETSPEED)」は、有名トレーダーにもファンが多い優秀なツールです。
スイングトレードのためには、株価チャートを分析して売買することが多くあります。チャートとは、日々の株式相場や価格の動きをグラフで示したものです。いきなりチャートを分析し売買することは難しいかもしれませんが、ルールや法則は決まっているため、慣れれば簡単でしょう。
チャートを分析して売買することをテクニカル分析とも言います。日足チャートや週足チャート、平均線、テクニカル指標、トレンドラインなどさまざまな指標を使って株取引することで、多角的視野を手に入れることが大切です。
2018年秋には、より高機能に進化した「マーケットスピードⅡ(MARKETSPEED Ⅱ)」がリリースされ注目を集めました。投資情報の収集から発注・管理までを一つの画面で完結できる機能やマルチチャート機能、ヒートマップ機能など、かゆいところに手が届くスペックが魅力。スイングトレードをこれから始める人の心強い味方です。
スイングトレードは、売買タイミングが命です。中長期投資よりも頻繁に注文することになり、注文方法も指値注文か成行注文によって結果が大きく変わる可能性があります。また、信用取引は株価が下がることにより利益を得る取引手法であり、エントリーのタイミングが非常に重要。トレンド相場を読み違えないようにしましょう。
このようなシーンで便利な取引方法に、PTS取引があります。PTS取引には時間外や夜間取引があり、保有株に悪いニュースが夜に出た場合に、次の日まで待つ必要はありません。PTS取引ができる取引所は複数ありますが、代表的なものがSBI証券です。SBI証券は取り扱っている銘柄数が多く、取引手数料も安い点が特徴。また、IPO株(新規上場株)も取り扱っています。
SBI証券はテクニカル分析に必要なツールも豊富で、日足チャートや、移動平均乖離率、指数移動平均線を元に分析も可能です。
スイングトレードに適した銘柄
短期間で売買を完結させる投資スタイルのスイングトレードでは、長期投資とは違った視点の銘柄選びが大切です。スイングトレードに適した銘柄の特徴や探し方を見ておきましょう。
・十分な流動性があること
まずは、十分な流動性があることです。流動性が低い銘柄を対象にしてしまうと、買いたいときに買えず、売りたいときに売れないリスクがあります。流動性が高い銘柄かを確認するには、出来高ランキングをチェックしましょう。コンスタントにランクインしてくる銘柄なら一定の需要があると判断でき、スイングトレードの対象に適しています。
・トレンドの転換点にある銘柄
下落トレンドから上昇トレンドに転換するサイン(ゴールデンクロス)を買いサインとして、投資対象を決める手法もあります。トレーディングツールの機能でこのサインが出た銘柄を絞りこみ、投資対象に検討しましょう。
また上昇トレンドから下落トレンドに転換するサインを、デッドクロスと言います。長期的に買われていた相場において、相場の状況が悪化することで、短期的に売られるときに起こる現象です。これは相場が長期的に売られ始めることを示唆しています。順張り(株価が上がることを見込んで買うこと)をしているのであれば、デッドクロスで買うことはやめたほうがいいでしょう。
ただ、これらはあくまでも分析手法なので、絶対に儲かったり損したりするというものではありません。チャート分析の書籍を読み、いろいろなサインを覚えておく必要があります。
・イベントやニュースに合わせたテーマ株
大きなイベントやニュースを受けて、特定の銘柄に買いが集中することがあります。この現象をスイングトレードに利用すれば、大きな利益を上げることも可能でしょう。たとえば、オリンピックの会場が日本になると予想してオリンピック関連銘柄を仕込んでおく、インフルエンザシーズンの前にワクチンやマスクを扱う銘柄に目をつけるといったイメージです。
しかし話題株への物色は短期間で終わってしまうことも多く、リスク管理は不可欠と言えます。すでにストップ高が続いているような場面では、大きな損失になる可能性もあり、見極めが大切です。売買サインを見逃さないようにしましょう。まずは常日ごろから日経平均を意識する習慣をつけること。日経平均株価が上がっているようなら、何か上がる材料があるはずです。
気になる銘柄をいくつかストックして毎日チャートを眺めていると、売買に適したタイミングが見えてくることもあります。チャートの傾向が見えてきたら、ここで買う・ここで売るといったシミュレーションを行いましょう。通勤途中や昼休みなどちょっとした時間でもチャートを眺めるクセをつけ、売買の練習を繰り返してみてください。
何度も練習することでコツが掴め、短期投資で大きな利益を掴めるかもしれません。何事も練習が重要な意味を持ちます。シミュレーションは無料で誰でもできるもの。株の達人というソフトの転換足を使い、なぜこの銘柄が上がるのかを分析するのも勉強になるでしょう。
株初心者がスイングトレードで失敗しないための方法
せっかく株式投資を始めたのに、すぐに資金が底をつき、退場となってしまう人もいます。大きな失敗を避けるためにも、次のことに気をつけましょう。
・100%儲かる銘柄はない
どんなにチャート分析、シミュレーションを繰り返しても、想定外の値動きになってしまうことはあります。「絶対に儲かる銘柄はない」と常に自分に言い聞かせて、謙虚な気持ちを持つことが大切です。
相場格言では「銘柄に惚れるな」とも言われています。自分にとってはこれ以上ないくらい魅力的な投資銘柄に思えても、損切りラインにかかったところで仕切り直し、リスク管理を徹底してください。
・無理して買わない
相場が分からないときや苦手なチャートパターンで、無理に買わなくてもいいことが個人投資家の特権です。迷ったときには無理して買わずに、展開を見守りましょう。1日や2日休んでも、相場はずっと続いていくもの。根を詰めすぎずに「休むも相場」と考えて、常に冷静な判断をします。
・まとめ
スイングトレードに限ったことではなく、どんな投資手法にも向き・不向きはあります。チャートとじっくり向き合って日々の値動きを監視するのが苦手な人は、スイングトレードをやめて、長期投資やロボアドバイザーに切り替えるのも一案です。資産運用は生活の質を高めるための手段であることを忘れず、自分にぴったりの投資を始めてみましょう。
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