学資保険はいつまでに加入したら良い?選び方や気になる返戻率も解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2019年1月9日 10時0分
学資保険はいつまでに加入したら良い?選び方や気になる返戻率も解説
学資保険とは、子どもの教育資金(学資金)を準備するための貯蓄型の保険です。毎月決まった額の保険料を支払って、子どもの成長に合わせた進学準備金や満期学資金を受け取ることができます。
・学資保険についておさらい
・預貯金とはどう違う?
・学資保険のメリット・デメリット
・マイナス金利が学資保険に与える影響
・結局、学資保険は入ったほうがいい?
学資保険についておさらい
学資保険は子どもの学資金を準備するための保険です。小さいうちから保険料を納めておくと、高校入学時、大学入学時など、子どもの進学時期に合わせて学資金(満期保険金)が支払われます。とはいえ、必ずしも教育資金として使わなければならないわけではありません。積立貯蓄と同じ感覚で入っている人もいます。
学資保険を選ぶ判断材料として大きなウエイトを占めているのが返戻率(へんれいりつ)です。これは払い込んだ金額に対し、どれだけの保険金が戻ってくるかを計算したもの。たとえば払込総額が100万円で、110万円の保険金がもらえるとしたら、110万円÷100万円=110%ということになります。近年、預貯金ではほとんど利息がもらえないため、子どもがいる家庭にとって魅力的な貯蓄型商品と言えるでしょう。
預貯金とはどう違う?
貯蓄代わりにもなる学資保険ですが、預貯金と比べるといくつか違いがあります。
万が一の保険がついてくる
途中で契約者(多くの場合は両親)が亡くなった場合、その後の支払いを行わなくても学資金が受け取れます。契約者が死亡するのはうれしいことではありませんが、万が一の際に備えられるのは魅力です。
医療保険がついてくる商品も
子どもの病気や怪我のとき、保険金がもらえる商品もあります。子どもの医療保険にも入ろうと考えている人には一石二鳥でしょう。ただしこのような商品は返戻率が低くなるので注意が必要です。
途中解約で元本割れすることも
どうしても途中でお金が必要になったときは途中で解約できますが、払い戻し額が払い込んだ金額よりも少ない金額になる可能性があります。
入れる時期が決まっている
基本的に子どもの妊娠中から入れますが、途中から入りたいと思っても、「3歳まで」など加入時期が決まっていることがあります。
学資保険のメリット・デメリット
学資保険のメリットやデメリットについて紹介します。
【メリット】
利率が高い
現在、メガバンクの定期預金金利は0.01%。ここからさらに20.315%の税金が引かれます。年0.01%の利率で、100万円を10年預けると仮定してみると、満期時に受け取れる金額は100万797円。これに対して返戻率105%の学資保険の場合、100万円支払うと105万円受け取れる計算になり、定期預金と比べて圧倒的に有利です。
税金面で有利
金融機関のわずかな利息からはさらに税金が取られてしまいますが、学資保険の学資金には税金がかからないケースがほとんどです。受け取った保険金-支払った保険金、つまり儲けた金額が50万円を超えなければ課税されません。
税額控除を受けることも
学資保険に支払った金額は生命保険料控除の対象になり、所得税と住民税が安くなります。控除額には上限があるため、他に生命保険に入っている人はあまり関係ないかもしれません。
【デメリット】
途中で解約しづらい
途中で解約すると元本割れすることがあるため、預金のように気軽に引き出せません。最長で子どもが生まれてから大学に入学するまでの18年間、資金が拘束されてしまうことになります。ただし、考えようによっては、「解約しづらいからこそ確実に貯められる」というメリットになるかもしれません。
全額ペイオフされない
万が一保険会社が経営破綻した場合、生命保険契約者保護機構によって、責任準備金の9割が保護されます。あとの1割は戻ってきません。
マイナス金利が学資保険に与える影響
2016年1月、日銀のマイナス金利政策がはじまりました。大手金融機関の普通預金金利が0.02%から0.001%に下がったのもその頃です。マイナス金利の影響は保険会社にも及び、従来の学資保険の商品を販売停止した会社もあります。販売を続けている会社でも、以前より返戻率が低くなっています。
学資保険のデメリットのひとつは予定利率がそのまま続くことです。もしも契約中にマイナス金利が終わり、金融機関の金利が高くなったら、預貯金のほうが有利になるかもしれません。未来のことは誰にもわからないので、どちらが有利とは言い切れないのです。
結局、学資保険は入ったほうがいい?
学資保険は入ったほうがいいのかどうか、あちこちで議論が行われています。結論としては「人によって違う」ということになりますが、迷うようなら無理のない範囲で入っておくと良いでしょう。
学資保険は子どもが大きくなってから入ろうと思っても入れません。毎月のプランは自分で決められるので、生活していく上で問題のない支払額を設定するとよいでしょう。早期に解約すると元本割れすることがありますが、一定期間を超えれば100%の返戻率になることもあり、大きく損をすることは少ないです。返戻率や保障内容を見て、自分に合った学資保険を選んでみてください。
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