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ウーロン茶と黒烏龍茶の真の違いとは。奥の深い中国茶の世界

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2019年8月26日 10時0分

ウーロン茶と黒烏龍茶の真の違いとは。奥の深い中国茶の世界

ウーロン茶と黒烏龍茶の真の違いとは。奥の深い中国茶の世界

夏の水分補給で、買うことが多いのがお茶。ここではお茶の中でも、ウーロン茶に注目しています。成分や期待できる働き、黒烏龍茶との違いなどを解説しています。中国茶の分類・製法・特徴などについても説明します。

ウーロン茶はどういうお茶でどんなことが期待できるの?

ウーロン茶はどういうお茶でどんなことが期待できるの?

ウーロン茶は、清涼飲料水の一種です。清涼飲料水には、ほかにも炭酸飲料やスポーツ飲料がありますが、私たちは年間にどれくらいの清涼飲料水を摂っているのでしょうか。一般社団法人全国清涼飲料連合会のデータによると、1人あたりの消費量=生産量÷人口とした場合に、2018年では180リットルでした。前年の2017年より10リットル増え、500ミリリットルのペットボトルに換算すると360本です。思ったよりたくさん飲んでいるのかもしれません。

 

清涼飲料水のデータとして、種類別の生産量ランキングも興味深いものです。2018年の場合もっとも生産されたのは炭酸飲料で、2位がミネラルウォーター、3位がコーヒー飲料という順でした。12種類の分類のなかで、ウーロン茶飲料は独立したカテゴリーとなっていますが、その順位は11位。グラフを見ると、緑茶やその他の茶系飲料の伸びに押されている印象です。清涼飲料水売り場を見ると、たしかにお茶の種類が多く、どれを買うか迷うこともあります。

 

そういった状況のウーロン茶ですが、ウーロン茶と言われてイメージするのはやはりダイエットでしょう。ウーロン茶には、ウーロン茶重合ポリフェノールという成分が含まれています。ポリフェノールの一種で、脂肪の吸収を抑える効果、脂肪の分解を促進する役割があると言われる成分です。

 

ウーロン茶は半発酵茶で、茶葉を発酵させる途中で加熱するという製法で作られます。中国茶のなかでは青茶(せいちゃ・あおちゃ)に分類されます。カフェインを含むため、摂り過ぎには注意が必要です。

「黒烏龍茶」とは。茶葉の名前じゃない!?

「黒烏龍茶」とは。茶葉の名前じゃない!?

いろいろなウーロン茶の飲料が並ぶなか、「黒烏龍茶」という名前を見たことがあると思います。ウーロン茶が茶葉の種類なので、黒烏龍茶も茶葉の一種かと思うかもしれませんが、実際は違います。黒烏龍茶は2006年にサントリーが発売したウーロン茶の商品名なのです。

 

黒烏龍茶の特徴は、ウーロン茶重合ポリフェノールを普通のウーロン茶より多く含んでいること。脂肪の吸収を抑え分解を促進することで、よりダイエットの効能が期待できます。また黒烏龍茶は、特定保健用食品(トクホ)の表示が認可されているのも特徴です。

 

特定保健用食品(トクホ)は、1991年に健康増進法にもとづいて制定されました。表示の許可を受けるときには、有効性や安全性などについて国の審査を受ける必要があります。商品には消費者庁の許可を受けたという、マークが表示されます。「特定の保健の目的で摂取する者に対し、その摂取により当該保健目的が期待できる旨の表示が許可された食品」と定義されていますが、黒烏龍茶の場合「脂肪の吸収を抑える」のがその目的です。

 

サントリーは、黒烏龍茶が脂肪の吸収を抑えるというデータを公表しています。血中中性脂肪の上昇を抑えることを示す実験として、食事と一緒に黒烏龍茶を飲む場合と飲まなかった場合の比較を行いました。飲む直前から5時間後の血中中性脂肪値の推移を測定すると、飲まなかった場合より約20%低くなっています。

 

また、体に脂肪がつきにくくなる効果については、腹部全脂肪面積変化量の推移を比較しました。黒烏龍茶を食事と一緒に1回1本(350ミリリットル)、1日2本を16週間飲み続けたグループと、飲まなかったグループとを比べています。その結果、飲み続けたグループではお腹の脂肪が11.32平方センチメートル減ったことが腹部CT画像からわかったそうです。黒烏龍茶に多く含まれるウーロン茶重合ポリフェノールが作用していると考えられます。

ウーロン茶やプーアル茶など、中国茶にはどんな種類があるの?

ウーロン茶やプーアル茶など、中国茶にはどんな種類があるの?

ウーロン茶は中国茶の一種で、青茶に分類されると述べました。中国茶は、発酵の度合いによって大きく6種類に分けられ、色の名前で区別されます。発酵度が浅い順に緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶となり、黒茶は微生物による発酵が進んだものです。

 

いくつか聞いたことのある中国茶について、特徴を挙げてみましょう。まずは、プーアル茶。これは、中国茶のなかでも黒茶に分類されます。一度でき上がった緑茶に微生物を植え付け、発酵させたものです。長期に熟成させたものは、ヴィンテージとして価値があり、高値で取引されます。ミネラルの成分が多く、血圧降下、血行促進の効果があると言われています。

 

ジャスミン茶というのも聞いたことがあるでしょう。これは中国茶の6つの分類とは別の、花茶に分類されます。花茶というのは、緑茶や白茶、青茶といった茶葉に花や果実を混ぜ、香りを付けたものです。ジャスミン茶というのは、茶葉に茉莉花(マツリカ)で着香したものです。茶葉には、緑茶やウーロン茶、プーアル茶が使われます。原料となる茶葉と生のマツリカの花冠とを交互に何層にも重ね合わせたジャスミン茶はよい香りを放ちます。

 

普段何気なく飲んでいるウーロン茶ですが、あらためて見てみると脂肪の吸収を抑える効果などが確認できました。ウーロン茶重合ポリフェノールが強化されたサントリー黒烏龍茶は、特定保健用食品(トクホ)で価格も高めですが、目的と効能が納得できればその価値がありそうです。プーアル茶やジャスミン茶など中国茶の知識を深めれば、夏の水分補給がより楽しめるようになるでしょう。

参考サイト

・一般社団法人全国清涼飲料連合会|1人あたりの消費量推移 2019.8.23
http://j-sda.or.jp/statistically-information/stati03.php

 

・一般社団法人全国清涼飲料連合会|清涼飲料水品目別生産量推移(1999年~2018年)2019.8.23
http://j-sda.or.jp/statistically-information/stati04.php

 

・サントリー|黒烏龍茶とは? 2019.8.23
https://www.suntory.co.jp/softdrink/kuro-oolong/about/

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