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信用倍率、貸借倍率ってなに?信用取引における基本を解説

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2020年1月20日 10時0分

信用倍率、貸借倍率ってなに?信用取引における基本を解説

信用倍率、貸借倍率ってなに?信用取引における基本を解説

株式投資をする上で知っておきたい信用取引や信用残高、信用倍率(貸借倍率)についてまとめました。信用取引をしない人にとっても、信用倍率の動きが示唆する投資家の心理・思惑を知ることが、株取引の参考になります。

信用倍率、貸借倍率ってなに?信用取引における基本を解説

株式投資は、昔からある投資手法のひとつです。ネット証券取引が普及して誰でも気軽に株を買えるようになったことや、投資に対する関心が高まっていることから、株式投資を新しく始めようと考えている人もたくさんいるのではないでしょうか。そこで、株式投資をするなら知っておきたい信用倍率、賃借倍率についてまとめました。

信用取引とは?

信用取引とは?

信用倍率、賃借倍率を知るためには、まず、株式の「信用取引」が一体どういうものなのかを知っておかなければいけません。ここでは、実際に株式取引をする場合を想定して、信用取引について見てみましょう。なお、手数料等は考慮しないこととします。

Aさんの手元には100万円あり、これで株式取引をしようと考えています。Aさんは、1株1万円のB社の株が値上がりすると予想して、購入をしようと思いました。Aさんの軍資金は100万円ですから、全額を証券口座に入金すると、買える株数は100株ということになります。

しかし、株式取引では、証拠金を担保に証券会社からお金を借りて株を買うこともできます。これが「信用取引」です。証拠金を担保にして買える株は、最大で証拠金の約3.3倍までです(ただし、実際の信用取引には所定の金利が発生します。これを「買方金利」と呼びます)。

Aさんには、「絶対にB社の株は値上がりする」という自信がありました。そこでAさんは100万円を証拠金として、B社の株を信用買いすることにしたのです。Aさんは信用取引でB社の株を300株購入しました。B社株は、その後1株1万1,000円に値上がりしたため、Aさんは1,000円×300株=30万円を儲けたのです。100株しか買わなかった場合より、20万円も多く利益をあげられたということですね。

さて、信用取引には、このような「信用買い」のほかに、「信用売り」もあります。これは、証拠金を担保に証券会社から「株券」を借りて、持っていない株を売却し、その後買い戻すことで利益を得る方法です。

Aさんは、「C社の株が今後値下がりする」と考えていますが、あいにくC社の株を持っていません。そこで、Aさんは証券会社からC社の株を借りて、1株1万円で100株を売却することにしました。

その後、C社の株は8,000円に値下がりしたところで、Aさんは株を買い戻し、証券会社に返却しました。Aさんは2,000円×100株=20万円を儲けることができたのです。

元手以上の株を買える「信用買い」や、持っていない株を売ることができる「信用売り」を活用することで、株式トレードの自由度が高くなります。どちらも、株取引で多くの利益を得るために効果的な手段だといえるでしょう。

買い残と売り残とは?「信用残高」の意味

買い残と売り残とは?「信用残高」の意味

信用買いをしたまま、まだ清算されていない(=売却されていない)残高を「買い残」、信用売りをしたまま、まだ返却されていない(=買い戻されていない)株式の残高を「売り残」と呼びます。

買い残は、今後売られる予定の株式の残高、売り残は、今後買われる予定の株式の残高だといえます。そのため、買い残や売り残を見ることで、今後買われる予定の株式や売られる予定の株式がどのくらいあるのかを知ることができるのです。

信用倍率、貸借倍率

信用倍率、貸借倍率

信用倍率と賃借倍率は、ほぼ同じ意味で使われる言葉で、どちらが使われていても、表している内容は同じです。

信用倍率は、買い残と売り残を数値化したもので、買い残÷売り残で求められます。

信用倍率が1を超えていれば買い残が売り残を上回っていて、1を下回っていれば、売り残が買い残を上回っているということです。ただし、信用倍率は多くの場合、1よりは高くなります。一般的に、信用売りをする投資家よりも信用買いをする投資家の方が多い場合が多いということです。

信用倍率、貸借倍率を投資に活用する方法

信用倍率、貸借倍率を投資に活用する方法

さて、信用倍率が高い場合、信用買いをしている投資家が多くいるということになります。ここで、Aさんの例を思い出してみましょう。信用買いをするのは、「株価が将来値上がりする」と考えているときでしたよね。つまり、信用倍率が高いときは、「株価が値上がりする」と考えている投資家が多いということです。

しかし、信用倍率を見るときは、その数値よりも、一定期間内での倍率の変化に着目します。将来の株価の動きを予想するのに役立つからです。たとえば、信用倍率が下がっているときというのは、信用売りをしている投資家が相対的に増えているということですから、「株価が下がる可能性が高い」と考える投資家が増えてきているということになります。もちろん、ここからわかるのは投資家全体の傾向だけです。しかし、投資家全体の動きというのは、株価にも直接かかわってくることです。

株式投資をする上で、信用売りや信用買いをしていない人の中には、信用倍率をあまり気にしていない人もいるかもしれません。しかし、信用倍率は株の値動きを判断するポイントのひとつですから、できるだけこまめに確認することをおすすめします。

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信用取引について詳しく知りたい方は楽天証券のサイトからご確認いただけます。信用取引をもっと快適にする嬉しいサービスもあるので、ぜひチェックしてみてください。

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