新型コロナウイルスが今の日本経済に与えている打撃と今後の予想図
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2022年4月1日 10時0分
新型コロナウイルスが今の日本経済に与えている打撃と今後の予想図
国内は感染者数が減少傾向の新型コロナウイルス。日本だけでなく、アメリカやヨーロッパの一部でも、経済再開へ向けた動きも見え始めています。しかし、ワクチンや治療薬の開発には時間がかかるため、手洗いや3密の回避といった感染拡大防止策は引き続き必要とされるでしょう。ここでは、新型コロナウイルスが日本経済に与える影響などを見ていきたいと思います。
新型コロナウイルスによる日本が被った経済的打撃
まずは、新型コロナウイルスによって、日本が受けた経済的打撃や主な事象をいくつか紹介します。
・日経平均株価は一時急落
新型コロナウイルスが国内でも感染が確認されたことで、2020年2月27日頃から3月中旬頃にかけて日経平均株価も下落傾向となりました。
また、当時の株式市場では、世界的な感染拡大による不安材料が増えたことで、日経平均株価は一時1万7,000円を下回る価格を記録し(3月13日)、多くの投資家・企業に影響を与えました。
その後は、日銀による金融緩和(紙幣を刷り、市場に紙幣を流し増やす)や、いずれ収束するといったポジティブな予測の織り込みなど、複数の要因から下落は一旦止まります。2020年5月14日時点の日経平均株価は、3月15日以降の横ばい傾向の流れが続き2万円台で推移しています。
・多くの飲食店や映画館などで売り上げ減少
新型コロナウイルスによる経済的な影響は計り知れません。基本的にすべての業界に波及しています。そして、特に影響を強く受けているのは、政府が発表した基本的対処方針によって、自粛を求められる業種です。
主に商業施設などを指しますが、自治体独自からも休業要請をしているので、地域によっても休業・自粛を求められる業種や店舗は異なります。例えば東京都の場合、以下のようなサービスは、自主的な休業などを求められています。
●ネットカフェ
●ライブハウス
●バー
●カラオケボックス
●パブ
●古本屋
●おもちゃ屋
その他多数
また、観光業は海外からの観光客減少による影響も受けていますし、材料や部品を輸入している企業は、輸入量が減少(海外工場の生産停止など)している状況です。
・インフラ関係の業種は原則通常通りの稼働
一方、社会・生活に必須な業種については、原則通常通りの稼働状況となっています。例えば水道・ガス・電力・通信といった、社会インフラを支える企業は、2020年5月14日時点で一部時短営業やテレワークに移行しつつも、業務を遂行しています。
また、休業していないので、他の業種ほど経済的な打撃(破産など)は受けていないようです。
世界で感染が長引くことでどのようなことが心配されるか
続いては、世界で新型コロナウイルスの感染が長引いた場合、どのような影響が考えられるのか紹介します。
・倒産件数と失業者の増加
新型コロナウイルスの感染が長引くことで、企業は感染拡大防止を優先させた行動をしなければいけません。また、営業再開したとしても、消費者の自粛によって集客の難しい状況が続きます。
さらにサプライチェーン(海外から部品を調達する生産体制)の再構築も難しいため、製造業など幅広い業種で厳しい生産体制となるでしょう。
2020年4月時点で倒産件数の割合は、前年同月比で15%も増加しています。世界で感染拡大が長引くと倒産件数はさらに増えると予想され、コストカットのためのリストラなどが懸念事項の1つとなるでしょう。
・新型コロナウイルスを含む医療体制
新型コロナウイルスの感染が長引くと、世界中で医療資源不足が続くため、特に医療体制への影響が懸念されます。5月14日時点で、ヨーロッパの感染者数は横ばい傾向になりつつありますが、仮に国内の感染者数が減少したとしても、世界で感染拡大が止まらなければ医療資源の不足といったリスクは続きます。
また、国内で感染が長引いた場合、新型コロナウイルス感染者の治療に多くの医療従事者を割り当てなければなりません。そうするとコロナウイルス以外の病気やケガで入院・通院している患者の対応なども厳しい状況となるでしょう。
医療体制の維持は、人命と社会を維持するために不可欠な要素です。感染者が増えて医療体制を壊してしまうことがないよう、1人1人が意識して行動することが必要となります。
意外な売れ筋やビジネスに注目
新型コロナウイルスによる経済的打撃の一方、新たなビジネスや市場にも注目です。
・テイクアウトサービスや支援事業
新型コロナウイルスによる、経済的な影響を受けている業種の1つは飲食店です。飲食店では、長引く外出自粛に対応するため、テイクアウトサービスを開始しています。テイクアウトサービス自体は、以前から存在していました。しかし、今回の事態を受けて、レストランや喫茶店などテイクアウトに対応していなかった店舗でも、注文できるよう事業形態を変えています。
また、スマホアプリなどでテイクアウトの注文を仲介するサービスなどもあり、テイクアウト市場へ参入するIT企業などにも注目です。
・サブスクリプションサービス
長引く自粛生活から、多くの消費者は自宅でデジタルコンテンツを楽しむ傾向になりつつあります。デジタルコンテンツは、映画やアニメ・ドラマなどのことで定額制が主流です。また、定額制サービスをサブスクリプションと呼びます。
サブスクリプションサービスは、解約されない限り毎月一定の収益を見込めるのがメリットです。また、デジタルコンテンツに限らず多種多様なサービスと組み合わせやすく、アフターコロナ(コロナが収束した後のこと)の市場規模拡大にも期待できます。
新型コロナウイルスが、日本・世界経済に与えた影響は大きく現在進行形です。個人としては、収入減少にも対応しなければいけません。現在の生活を乗り切るためには、貯金を取り崩さなければならないケースもあります。
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