養老保険はどんな人におすすめ?特徴やメリット・デメリットについて解説!
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2020年12月2日 10時0分
養老保険はどんな人におすすめ?特徴やメリット・デメリットについて解説!
生命保険の一種である「養老保険」とは、死亡保障と貯蓄性を兼ね備えた保険です。どんな人がこの養老保険を選ぶべきなのでしょうか。この記事では、養老保険の特徴やメリット・デメリットについて解説します。保険選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
養老保険とは
養老保険は、満期までに死亡すれば死亡保険金、生存して満期を迎えれば満期保険金を受け取れるという特徴から「生死混合保険」とも呼ばれる保険です。保障内容や保険期間、保険料について解説していきます。
・養老保険の保障内容
養老保険に加入すると、保険期間内に被保険者が亡くなった場合、死亡保険金が受け取れます。さらに、保険期間内になにも起きず生存して満期を迎えた場合でも、満期保険金(死亡保険金と同額)を受け取ることが可能です。また、途中解約をした場合には解約返戻金も受け取れます。
・養老保険の保険期間
養老保険の保険期間には、2つのタイプがあります。10年や15年といった年数で設定する「年満了タイプ」と、60歳まで、70歳までといった年齢で設定する「歳満了タイプ」です。養老保険は更新ができないため、満期を迎えると保障は終了します。
養老保険のメリット
次に、養老保険のメリットについて解説します。
・死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れる
養老保険の大きなメリットは、死亡せずに満期を迎えた場合でも死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れることです。同じ生命保険の一種である定期保険では、死亡せずに満期を迎えた場合には保険金は受け取れません。また、終身保険は満期がないため、受取人は保険金を受け取れますが被保険者本人は受け取れないという特徴があります。
養老保険に加入すれば、自分に万が一のことがあったときに家族にお金を残せるという保障を受けられると同時に、老後資金の用意もできるのです。
・解約返戻率が高い
養老保険は、終身保険と比べて解約返戻率が高いというメリットもあります。解約返戻率とは、支払った保険料に対する、解約時に受け取れる解約返戻金の割合のことです。
終身保険でも解約返戻金を受け取ることができますが、保険料の払い込みが終了するまでの期間の解約返戻率は低く、払い込んだ保険料よりも少ない金額しか返ってきません。一方で、養老保険は終身保険と比べて解約返戻率が高く設定されている商品です。保険期間中に解約したときに、終身保険に比べ受け取れる金額が多いため、終身保険に比べて貯蓄性の高い商品だといえます。
養老保険のデメリット
養老保険には、メリットも多い一方でデメリットもあります。どちらの面もしっかり理解して、保険商品を選ぶようにしましょう。
・保険の更新ができない
更新とは、保険期間の終了後も健康状態に関係なくこれまでと同じ保障内容で契約が継続される制度です。定期保険は更新が可能なので、保険期間が終わった後でも告知なしで同じ保険に加入し続けることができます。
しかし、養老保険は保険の更新ができないため、満期終了後もさらに死亡に備えたい場合には、新たに別の保険を探すことになります。ここで注意したいのが、満期を迎える前に病気にかかってしまった場合、保険に加入できなくなってしまうケースもあるということです。医療特約を付帯していた場合も、満期と同時に医療保障がなくなってしまうため、早めに別の医療保険への加入を考えましょう。
・保険料が割高である
養老保険は、一定期間の死亡保障を設けつつ、貯蓄性も兼ね備えている保険です。そのため、月々に支払う保険料が高くなるというデメリットがあります。保険には死亡保障だけを求めていて、保険料をなるべく安く抑えたいという方は、定期保険や終身保険など、少ない保険料で必要最低限の保障を受けられる保険を検討しましょう。
バブル期頃までの金利が高かった時代には、支払った保険料の総額よりも満期保険金が多かったため、養老保険を資産運用の手段として加入するケースもありました。しかし、金利が下がった現在の日本では、満期保険金が支払った保険料の総額より減ってしまう商品も少なくありません。そのため、お金を増やす手段として養老保険に加入するのは避けた方が良いでしょう。
養老保険と終身保険の違い
養老保険と終身保険の違いのひとつは、保険の満期の有無です。養老保険はあらかじめ決められた保険期間で保障が終了するのに対し、終身保険は一生涯保障が続きます。養老保険は貯蓄がメインで死亡の保障もついている商品、終身保険は死亡保障に力を入れた商品と考えましょう。
養老保険がおすすめなのはこんな人!
養老保険は、貯蓄性が高い代わりに保険料は割高で、基本的にはお金を積み立てていくための保険というイメージです。貯蓄をメインの目的とする活用法が考えられます。
例えば、教育資金の準備です。子どもの教育資金の貯蓄としては学資保険が一般的ですが、子どもの年齢によっては加入できないケースがあります。そのような場合には、子どもの教育資金を積み立てながら、親に万が一のことがあった場合でもお金を残す目的で養老保険を活用するのがおすすめです。
また、養老保険の満期保険金は年金形式で分割して受け取ることができるため、老後に受け取る年金保険として活用することもできます。リスクに備えつつ、老後に向けてお金を用意したい方に向いているといえるでしょう。
養老保険について解説してきました。養老保険は、死亡保障を用意しながらお金を積み立てられるという特徴がある保険です。しかし、他の保険に比べて保険料が割高というデメリットもあります。自分のライフステージや必要な保障に合わせて、適切な保険を選びましょう。
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