金(ゴールド)投資のメリット・デメリット。選ぶとお得なタイミングと金を選ぶ理由
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2020年12月8日 10時0分
金(ゴールド)投資のメリット・デメリット。選ぶとお得なタイミングと金を選ぶ理由
資産形成を考える上では、株や債券と並んで金(ゴールド)への投資も考えることが必要です。株や債券と比べて安全性が高いと言われ、地政学リスクが高まると注目されます。老後資金として金を長期的に積み立てるのも良いでしょう。
金(ゴールド)投資とは
市場では株や債券と同じように、貴金属も売買取引の対象となっています。市場で売買される貴金属は、金(ゴールド)を始め、銀やプラチナなどが市場で取引されているので、価格は日々変動します。そこで金の価格が上昇することを見込んで買ったり、価格が下がることを予想して売ったりなど、投資の対象となっているのです。金の単位はg(グラム)やoz(トロイオンス)。ちなみに1トロイオンスは31.1034768グラムです。
2020年10月時点では、金の価格は1gあたり6,500円程度となっています。2019年の終盤には5,000円台だったのですが、2020年8月には一時7,000円台まで上昇。その後やや値を下げているといった状況です。
金への投資には様々な方法があります。金の実物を手にしたいというときは、インゴットと呼ばれる金の延べ棒を購入することができます。また金貨の購入も可能です。ただ高価なものなので、保管に困るということがあるかもしれません。そういう場合には純金積立や、金ETFなど金へ投資する投資信託が便利です。これらは株や債券などと同じ感覚で投資できる金融商品です。
金の投資にはメリットとデメリットがある
金の良いところは、価値が広く世界で認められていて、その価値が安定しているという点です。例えばドルや円などの貨幣は、発行する国の状況によって価値が損なわれる可能性があります。株や債券も、発行する企業の業績に価値が左右されます。金はそれ自体の希少性に価値があるため、より信頼性が高いと言えるでしょう。
ただし金は、持っているだけでは配当や利子、株主優待などを受け取ることができません。株や債券と大きく異なるところです。株の場合、保有中に受け取れる配当などの「インカムゲイン」、そして買ったときよりも高い値で売ると得られる「キャピタルゲイン」の2つの利益が期待できます。金にはインカムゲインがなく、買値より高く売れたときなどのキャピタルゲインだけが期待できるということになります。デメリットと感じることがあるかもしれません。
金投資を選ぶとお得なタイミングとは
金の価格が変動するときには、様々な要因が働きます。金へ投資するタイミングを考えるときは、それらの状況をチェックすることになるでしょう。要因のひとつは、各国にある中央銀行の動向です。中央銀行は国際的な決済の手段として、基軸通貨の米ドルとともに金も保有しています。一般的に米ドルが安くなると、金が買われ価格が高くなるという傾向があります。例えばアメリカの金利が下がり、米ドルが安くなったときが、金価格が上昇するタイミングとなる可能性があるでしょう。
また地政学リスクも、金の価格に影響を与えます。テロや戦争が起こったり、大企業の倒産が増えたり、各国の政治・経済の状況が悪化する場面があります。そんなとき、価値が安定した金は「有事の金」などと呼ばれ、市場での需要が増え価格が上昇するのです。
最近では、2008年のリーマンショックがありました。大企業が倒産しドル安が進み、金も一時値を下げる状況になりましたが、まず資金が戻ってきたのは、金への投資でした。「有事の金」として金に注目が集まったのは、2001年に米同時多発テロが起こったときです。現在まで続く金の上昇基調の始まりとなっています。その一方で金の値下がりの原因となったのが、1989年の冷戦終結。国際的な緊張が緩和され、金は売られました。IT革命などアメリカの景気改善で米ドルが高くなったことも、金が安くなる要因となっていました。
歴史的に見れば、このように金へ投資するタイミングは世界的な危機が訪れる前の時期ということになります。ただし、それを見極めるには、経済や地政学リスクの状況を分析する必要があります。簡単なことではありません。金の価格が長期的に上昇し続けていることを前提として、あまり売買のタイミングに拘らず、期間を分散して長期的に積み立てていくのも金投資のひとつの方法と言えるでしょう。
投資商品のなかで金を選ぶ理由とは
世界的な地政学リスクの高まったときにも、経済状況が悪化したときにも、金は安全な資産として投資家の注目を集めます。投資のリスクを減らす方法としては、一般的に投資の対象を分散することが推奨されています。世界の株や債券、不動産を対象とした投資に加え、金にも投資することで、より資産全体の安全性が高まるでしょう。
老後に備えた資産形成の方法としては、楽天証券で利用できるiDeCo(確定拠出年金)があります。掛け金が「全額所得控除」、運用利益が「非課税」といったメリットがある制度です。その際、運用方法としては様々な国内外の株式や債券に投資する投資信託を選ぶことになります。投資信託のなかには、金を投資対象としているものがあるので、探してみましょう。楽天証券の場合、金を投資対象としているのが「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」。金への長期的な投資を有利に行う手段となるでしょう。
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