ナスダックとは。いまさら聞けない言葉の意味や日経平均やNYダウとの違い
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年8月20日 10時0分
ナスダックとは。いまさら聞けない言葉の意味や日経平均やNYダウとの違い
ナスダックはアメリカに2つある株式市場の1つで、取引の立会場がない電子取引所です。Google、Apple、Facebookなどが上場するナスダックは元々は新興企業を中心とする株式市場でした。この記事では、ナスダックとナスダック総合指数、ナスダック100指数について詳しく解説していきます。
ナスダックとは。わかりやすく解説
ナスダックはアメリカに2つある株式市場の1つで、取引する立会場がない電子取引所として1971年に創設されました。元々は主に新興企業を中心とした株式市場でしたが、IT業界の大きな発展があり、時価総額の大きな企業が上場企業として名を連ねるようになりました。
ナスダックに上場している代表的な企業として、Microsoft、Apple、Amazon、Facebookなど、今や世界中に知られる大企業が挙げられます。
ナスダックとは、英語表記ではNASDAQであり、「National Association of Securities Dealers Automated Quotations」の略です。最初の「National Association of Securities Dealers」は全米証券業協会(NASD)のことを指します。
ちなみに、アメリカにあるもう1つの株式市場は、世界最大級の時価総額を誇るニューヨーク証券取引上(NYSE)です。ナスダックが中小型の新興企業が多い市場であるのに対し、ニューヨーク証券取引所に上場しているのは、主に大型の優良企業です。代表的な企業としては、コカ・コーラ、ウォルト・ディズニー、IBMなどが挙げられます。
ナスダックと日経平均やNYダウとの違い
前述の通り、ナスダックはアメリカの株式市場の1つですが、ニュースなどでよく耳にするのは「ナスダック総合指数」ではないでしょうか。これは株式市場を指すのではなく、その名の通り株価の指数を表す言葉です。
ナスダックには2020年5月時点で3,000 を超える企業が上場していますが、これらすべての銘柄を「時価総額加重平均」で算出した数値を「ナスダック総合指数」といいます。
「時価総額加重平均」とは、時価総額の大きさによって指数内に占める構成比が大きくなる計算方法です。つまり、時価総額の大きな銘柄であるほど、その値動きが「ナスダック総合指数」の値動きに与える影響は大きくなります。
「ナスダック総合指数」は、1971年のナスダック創設当時の数値を100として算出したものです。2020年11月13日時点では、約11,800となっていますので、成長の大きさが窺えます。
またナスダック関連の指数として「ナスダック100」がアメリカを代表する株価指数の1つとなっています。これは、ナスダックに上場している銘柄のうち、金融関連の銘柄を除いた時価総額の大きい上位100銘柄を時価総額加重平均で算出した数値です。
「ナスダック100 」は比較的勢いのある銘柄で構成され、毎年12月に入れ替えられています。「ナスダック100」は、1985年に算出が開始されました。当時は250だった数値も2020年11月13日時点で、約11,900にまで成長しています。
アメリカで最も有名な株価指数の1つには「NYダウ」 があります。その動向は日本のニュースでも頻繁に報道され、日本の株価指数である日経平均にも影響を及ぼすといわれ、注目される指数です。
「NYダウ」の正式名称は「ダウ工業株30種平均」です。構成される銘柄は工業系に限らず幅広く選出されています。ニューヨーク証券取引所上場銘柄が中心であるものの、ナスダックからもAppleやIntelなどの企業も選出されています。
日本にもいくつかの株価指数がありますが、世界的にも知られ最も注目を集める指数は「日経平均」です。日経平均 は、東証1部上場企業の中から、業種等のバランスを考慮して日経新聞社が選出した225銘柄で構成されています。
ナスダックは強い?ナスダックの傾向
ナスダックを構成する銘柄は既にお伝えした通り、ITなどハイテク銘柄が多く、元々は中小型銘柄が中心だったものの、大きく成長した企業が今でもナスダックに残っているため、時価総額が年々拡大 しています。
中でも世界経済をけん引しているGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)が構成銘柄として存在していることは、ナスダック指数を押し上げる大きな要因といえるでしょう。
特にナスダック100は、上位100銘柄のみを選出している指数のため、GAFAMが与える影響は益々大きくなります。GAFAMの勢いが衰える様子を見せない2020年現在、今後のナスダックも上昇傾向が続くと考えられます。
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