猫がくしゃみをする原因は?症状から見分ける病気の可能性と対処法
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2020年12月22日 10時0分
猫がくしゃみをする原因は?症状から見分ける病気の可能性と対処法
猫も人と同じようにくしゃみをする生き物です。数回のくしゃみであれば問題ありませんが、くしゃみがしばらく続いているのであれば病気の可能性もあります。症状をチェックして、病気かどうか見分けましょう。この記事では、猫がくしゃみをする原因や対処法、考えられる病気について解説します。
猫のくしゃみの原因
猫がくしゃみをする原因として、ほこりを吸い込んだり、鼻に猫自身の毛や草むらの葉っぱが触れたりしたことなどが考えられます。人間は鼻にほこりやゴミなどの異物が入ると、むずむずしてくしゃみが自然と出ます。猫も同じように、鼻の中に異物を感じると生理現象としてくしゃみをします。
くしゃみが数回で終わり、そのあと普段通りに過ごしているのであれば生理現象として起こっていると考えられるため問題はありません。しかし、くしゃみが何日も止まらない、くしゃみと一緒に鼻水も出ている、鼻血が出ているなどほかの症状もある場合は、何らかの病気の可能性があります。
特に多いのがウイルスや細菌の感染による「猫風邪」です。咳や鼻水、目やになどの症状も現れます。ほかにも、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの可能性もあります。くしゃみが止まらず、別の症状も出ている場合は動物病院を受診するようにしましょう。
症状と考えられる病気
ここからは、猫がくしゃみをしているときに考えられる病気と症状について詳しく解説します。
・猫クラミジア感染症
クラミジアという病原体によって起こる感染症で、猫風邪の1つです。症状は、くしゃみや鼻水、咳のほかに目やにを伴うのが特徴です。感染2~5日後、眼の充血や腫れ、まぶたの痙攣など結膜炎の症状が出ます。気管支炎や肺炎を併発し、重症の場合は死亡することもあります。特に子猫の時期にかかりやすい病気で、感染した猫に接触することでほかの猫も感染するため注意が必要です。まれですが、人に感染することもあります。
・猫ウイルス性鼻気管炎
猫のヘルペスウイルスによって起こる、猫風邪の1つです。くしゃみや鼻水、咳、目やに、発熱、食欲不振などがあります。体力のない猫や、生まれたばかりの猫が発症すると衰弱が早く、最悪の場合死亡してしまう危険性もあるので注意が必要です。感染力が強いため、くしゃみや咳などからの飛沫感染のほか、猫同士のグルーミングでも感染します。
・猫カリシウイルス感染症
カリシウイルスが原因で起こる、猫風邪の1つです。くしゃみや鼻水、発熱など一般的な風邪の症状のほかに、口内炎やよだれの増加などといった症状が現れます。感染した猫との接触、空気感染以外に、人の皮膚や衣類から感染することもあります。感染力が高く、多頭飼いの場合は1匹が感染すると、ほかの猫も感染する恐れが高いです。乾燥しやすい冬の時期は、特にウイルスが繁殖しやすいので注意しましょう。
・アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉、ダニなどのアレルギー物質によって鼻の粘膜が炎症を起こしている状態のこと。主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどです。鼻水はサラサラとした状態ですが、症状が進むとネバネバとした鼻水が出たり、膿(うみ)や血が混じった鼻水が出たりすることもあります。
・副鼻腔炎
鼻の奥にある副鼻腔に炎症を起こすのが、副鼻腔炎です。症状は、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどで、悪化すると結膜炎に進行することもあります。鼻炎が原因で発症することがあるので、何度もくしゃみをしているなど鼻炎の症状が見られたらすぐに病院に相談するようにしましょう。
猫のくしゃみの対処法
最後に、猫がくしゃみをしているときにできる対処法と予防策について解説します。症状を和らげるために、早めに対処しましょう。
・動物病院で相談する
くしゃみが止まらないようであれば、早めに動物病院で相談をしましょう。くしゃみの原因は見分けるのが難しいので、獣医師に見てもらうのが一番です。治療は抗ウイルス剤や抗生物質、免疫力を高める薬などの投与が主になります。薬をもらったら、容量・用法を守って与えましょう。
・ワクチン接種
ワクチン接種は、猫風邪などの感染症に有効です。ワクチンを接種しても100%感染を防げるわけではありませんが、たとえ感染症にかかっても軽症で済むというメリットがあります。ワクチンを接種する時期は、生後2カ月頃から4カ月過ぎの間です。子猫のうちからしっかりとワクチン接種をしておくことで、重症化を防ぐことができます。
・部屋を清潔に保つ
猫が健康に生活するためには、部屋を清潔に保つことが欠かせません。部屋をこまめに掃除し、猫のアレルギー症状を引き起こすほこりなどのハウスダストを取り除くようにしましょう。空気清浄機も猫のアレルギー物質を取り除くために有効です。また、空気が乾燥しているとウイルスが繁殖しやすくなるため、乾燥する時期は加湿器などで湿度を保つようにしましょう。
・室内で飼う
猫風邪などの感染症は、ほかの猫と接触することで感染する病気が多いです。病気に感染するリスクを減らすために、猫は室内で飼うことをおすすめします。また、多頭飼いをしていて、その中にくしゃみをしている猫がいるときは、ほかの猫への感染を防ぐために隔離することも重要です。
くしゃみだけでなく、鼻水や鼻づまりなどほかの症状も出ているのであれば感染症などの病気の可能性もあります。くしゃみが続いているようであれば早めに動物病院を受診するようにしましょう。病院で原因が分かれば、薬で症状を抑えることができます。
ただし、ペットには健康保険がないため、動物病院での治療費は100%自己負担です。愛猫の病気やケガに備えて、ペット保険に加入しておくと安心でしょう。楽天ペット保険に入っていれば、獣医師相談サービスを使って、電話やWebでいつでも気軽に獣医師に相談できます。気になった方はぜひチェックしてみてください。
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