ストップ安とは。焦らず対応するコツとピンチをチャンスに変える方法
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年2月22日 10時0分
ストップ安とは。焦らず対応するコツとピンチをチャンスに変える方法
ストップ安とは、株が勢いよく売られ、1日の値幅制限いっぱいまで値を下げた状況です。こんなとき、もしもその株を保有していたらどうすれば良いでしょうか。ストップ安の基礎知識やその対処法をわかりやすくご紹介します。
株が大量に売られ、1日の制限値幅いっぱいまで値を下げると、ストップ安になります。ストップ安になると、株を売りたくても売れない状況になり、投資の経験が浅い方は慌ててしまうかもしれません。焦って無駄な損失を被る前に、あらかじめストップ安になったときの対処法を知っておきましょう。今回は、ストップ安の仕組みや対処法をわかりやすくお伝えします。
ストップ高、ストップ安とは
株式相場では、株価が大きく上昇する株もあれば、逆に暴落する株もありますが、1日の値幅には制限があります。値幅とは取引できる価格の範囲のこと。定められた値幅の上限まで株価が上昇するとストップ高となります。それを超えた価格で取引することはできません。逆に下限まで株価が下落するのがストップ安。その日はこれ以上安い価格で売買することはできません。
制限値幅は株価によって異なります。株価が大きければ制限値幅も大きくなります。株価が1万円未満の制限値幅は以下の通りです。
基準値段は、前日の終値または最終気配値のこと
ストップ安になるとどうなるのか
ストップ安は、それ以上は値を下げられない状況です。大きな下落ですから、その株を持っている投資家の多くが損失を食い止めるためにいち早く手放したいと考えるかもしれません。しかし、株を売るためには買い手が必要です。ストップ安になるほどの大きな下落を見て、買いたいと思う投資家は多くありません。売り手が多く買い手は少ない状況が生まれ、売買が成立しにくくなります。その株を保有している投資家としては、非常に苦しい状況と言えるでしょう。
逆にストップ高になると、その株を持っている投資家はさらに株価が上がると考えて手放そうとしませんし、新規で買いたいと考える投資家も増えるため、買いたくてもなかなか買えない状況が生まれます。
ストップ安になったらどうすれば良いか?
自身が保有している株がストップ安になると、慌てて売りたくなってしまう人が増えます。ストップ安で売りたくても売れない状況だと、ますます慌てて気持ちも落ち込み、投げやりになってしまうかもしれません。
しかし感情的な取引は大きな損失を招きます。こんなときでも投資家は一度落ち着いて考えてみなくてはいけません。
元々価値のある企業の株価が、突発的かつ一時的なニュースによって大きく値を下げるのはよくあることです。多くの投資家がニュースに反応して投げ売る中、本来の企業の価値と照らし合わせ、割安で買える絶好のタイミングと見ることもできるかもしれません。企業の業績や株価が下落している理由をよく精査してみましょう。
それでも売らなければならないという判断をしたのであれば、価格を指定する「指値注文」ではなく、現在の市場の価格で売る「成行注文」にした方が売れる可能性が高くなります。売買取引の成立は、「指値注文」より「成行注文」が優先されるというルールがあるためです。
ただ、「成行注文」は売買価格を指定しないため、市場価格が一気に下げてしまった場合、翌日以降、想定よりも低い価格で売却することになる可能性があることは覚えておきましょう。
ストップ安からのストップ高になることも
株価がストップ安になったとしても、その後も継続して下落するとは限りません。価値のある企業なら、ストップ安になるほど株価が下落したタイミングは、割安で株を買う絶好のチャンスと捉える投資家もいます。結果的にストップ安を記録した翌日に勢いよく買われ、ストップ高になることもあります。
株を保有している状態でストップ安になったのであれば、その株を手放す必要があるのか考えなければいけませんし、保有していない株がストップ安になったのであれば、新規で買い集めるチャンスではないかと考えることもできるのです。
ストップ安の事例を探してみる
株取引をしていてストップ安に直面すると慌ててしまい、対応を誤ってしまうかもしれません。事前にストップ安になった銘柄の値動きを確認しておくことをおすすめします。
楽天証券の無料取引ツール「マーケットスピード」では、銘柄動向速報でストップ高・ストップ安の銘柄をすぐに見つけられます。ストップ安になった銘柄を見つけたら、ストップ安になる前の値動きとストップ安になった後の値動きを確認してみましょう。
また、ストップ安になった理由を業績やニュースから考え、検証してみるとどのような理由でストップ安になったかがわかり、どのような企業ならその後上昇することが多いのかなど、値動きの特徴が見えてきます。
このような準備をしておけば、急な値動きにも慌てることなく落ち着いて対処でき、無駄な損失を被る可能性を下げることができるでしょう。
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