外貨預金ってどんなメリットがあるの?始める前にチェックすることや為替についても紹介!
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年4月12日 10時0分
外貨預金を始める前にチェック!メリット・デメリットと為替(かわせ)について
日本の銀行預金ではお金がなかなか増えないと思っている方は、外貨預金を検討するのもおすすめです。しかし、外貨預金はリスクも存在します。ここでは、外貨預金を始めるうえでポイントとなる為替について説明するとともに、リスクを抑えた外貨預金の方法をご紹介します。
外貨預金とは
外貨預金とは、ドルやユーロなど、日本円ではない海外の通貨(外貨)に換えて預ける預金のことです。外貨預金は日本の銀行でも取り扱っていますが、金融機関によって取り扱っている外貨の種類は異なります。また預け入れた結果、金利や為替によって受け取れる利息も外貨の種類によって差があります。
近年銀行の普通預金金利は低い傾向にあり、金利による大きな利益はあまり見込めない状況です。しかし外貨預金であれば、金利が数%になる国もあります。
外貨預金をする前に知っておくべき為替とは?
外貨預金を始める時に為替の知識は必須です。為替という言葉の本来の意味は、現金を使わずに支払いをすることです。クレジットカード払いや銀行振込も為替のひとつといえます。
為替のうち、国内の為替取引を「内国為替」、海外との為替取引を「外国為替」といい、一般的には為替というと外国為替を表します。
海外との為替取引を行うためには、通貨が異なるため、まずどちらの通貨で取り引きを行うか取り決めが必要です。仮に日本の企業とアメリカの企業が米ドルで取り引きをするとすれば、日本の企業は円を米ドルに両替する必要があります。そこから、為替という言葉は、1ドル=100円のような為替レートを表す言葉として使われるようになりました。
円高・円安という言葉を聞いたことはないでしょうか?外国為替相場によって、外国通貨に対して円の価値が高いのか、安いのかを表す言葉です。円の価値が高いと「円高」、円の価値が低いと「円安」となります。
為替レートは日々変わるものなので、こまめにチェックするのも外貨預金では大事なことのひとつです。
外貨預金と為替の関わり
ここからは、為替という言葉は為替レートを指すものとして、円を米ドルの外貨預金に預ける場合の為替の影響について解説します。
米ドルの外貨預金を始めるには、円をドルに両替して預ける必要があります。100万円の元本で外貨預金を開始するとしましょう。その時の為替レートが1ドル100円だったとすると、1万米ドルを預け入れることになります。為替レートが円高になった場合、円安になった場合、それぞれのケースについて見ていきましょう。
円高になった場合
何らかの事情で米ドルと円の為替レートが円高となり、1ドルが90円になったとします。預けている1万米ドルの価値(評価額)は日本円に換算すると、1万米ドル×90円/ドル=90万円です。仮にこの時点でこの外貨預金を払い戻すと、10万円元本割れ(損失)が発生します。
円安になった場合
逆に、米ドルと円の為替レートが円安となり、1ドル110円になった場合、預けている1万米ドルの価値(評価額)は1万米ドル×110円/ドル=110万円となり、この外貨預金を払い戻すと10万円の利益(税金はここでは含みません)が発生します。
このように、一般的に外貨預金は預ける時と受け取る時に両替をする必要があるため、両替時の為替レートに注意をする必要があるのです。
外貨預金のメリットとは
外貨預金のメリットは金利が高いことと、為替レートの変動によって利益が発生することがある点です。以下詳しく説明します。
金利が高い
一般的に外貨預金は円で預けるよりも金利が高いものが多いので、円預金よりも利息を多くもらいたい人に向いています。
仮に為替レートの影響により円換算で損失が出ていても、高い金利による利息が損失を相殺できるかもしれません。
為替差益による利益も期待できる
外貨預金は為替レートによっては、為替差益が得られる場合があります。逆に為替レートが不利な状況(円高)になった場合は、無理にすぐ払い戻す必要はありません。為替相場の風向きが変わって利益が出るまで待つこともできます。
知っておきたい外貨預金の注意点
外貨預金は金利が高い反面、注意するべきこともあります。以下3点には注意しておきたいところです。
為替レートの変動で損失が発生する
外貨を円に両替する時の為替レートによっては、円建てで損失が発生する場合があります。言い換えれば、元本に利息が上乗せされたとしても、為替の損失が大きい場合は利息分さえも打ち消してしまうことがあるので注意が必要です。
為替手数料がかかる
外貨預金では、最初に円を外貨に両替し、最後に再び外貨を円に両替することになるのは先述のとおりです。両替は、するたびに所定の為替手数料がかかり、手数料で元本割れをしてしまう可能性があるので注意しましょう。
預金保険制度の対象外
万が一金融機関が破綻をした場合でも、日本国内の銀行の円預金は「預金保険制度」対象となり、1金融機関あたり元本1,000万円とその利息まで保護されます。しかし、外貨預金は預金保険制度の対象外です。破綻した金融機関の財産状況によっては支払われる場合もありますが、必ずというわけではありません。
分散投資でリスクを抑えて外貨預金
外貨預金の最大のリスクは為替による損失が発生してしまう可能性があることです。このような外貨預金のリスクを抑える方法としては、時間の分散が挙げられます。時間の分散とは、簡単にいえば、まとまった金額で一度に購入せず、毎月1万円、2万円というように「定額」で定期的に金融商品を購入していくことです。こういった定期的に一定金額を購入していく方法を「ドルコスト平均法」といいます。
外貨預金を積立購入していけば、毎月の外貨預金額は平均化されます。為替相場変動の影響を小さくできるということです。
楽天銀行では毎月3,000円から外貨定期預金の積立購入ができます。長期的に積立購入することで、好金利と為替差益の両方を狙うことができるでしょう。ただし、金利は変動するためリスクや為替差損についても理解しておきましょう。外貨預金に興味がある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
※この記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しております。
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