メキシコペソの特徴は?投資のメリットや今後の見通しをわかりやすく解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年4月22日 10時0分
メキシコペソの特徴は?投資のメリットや今後の見通しをわかりやすく解説
メキシコペソは高スワップ商品として知られています。しかし、まだ新興国通貨としてのイメージがあり、手を出しにくいと思う人もいるかも知れません。この記事を読むとメキシコペソの概要と今後の展望を知ることができます。
メキシコペソとは
ペソはメキシコの通貨で、1ペソは日本円で約5.45円(2021年4月20日現在)。通貨記号は「Mex$」となります。補助単位(米ドルでいうセントに該当するもの)はセンタボといい、1ペソは100センタボです。
【メキシコの通貨の種類】
メキシコ合衆国の概要
メキシコ合衆国の概要と、主な経済指標を確認していきましょう。
・メキシコ合衆国の概要
メキシコの正式名称は「メキシコ合衆国」です。16世紀に栄えたアステカ王国を滅ぼし、この地を支配したスペインから1821年に独立したという背景があり、スペイン系の民族が多いという特徴があります。
なお、全国に32の州がある連邦共和制の国で、メキシコに先立ってイギリスから独立したアメリカ合衆国をお手本として「メキシコ合衆国」という名称が採用されたようです。
メキシコに関する情報は以下の通りです。
・メキシコの経済指標
またメキシコの主要な経済指標とその数値を確認しておきましょう。全て2018年度の数字です。
・メキシコ経済の特徴
メキシコは中南米の中ではブラジルに次ぐ経済規模を誇ります。銀や石油、天然ガスといった資源が豊富な資源国と位置づけられます。
輸入全体の約46%、輸出に関しては何と約80%がアメリカとの取引であることからわかるように、隣国アメリカへの経済依存度が高い国です。
メキシコペソに投資するメリット
メキシコの中央銀行は2021年2月に政策金利を4.00%に切り下げましたが、依然として高金利通貨のひとつです。FX投資では、他国通貨(たとえば日本円)とのペアで、スワップポイントが稼げる可能性があります。スワップポイントとは、2国間の金利差に由来する利益で、保有しているだけで得られるものです。
日本銀行の金融緩和策と、それにともなう低金利は当面続くと考えられるため、円でペソを購入し保有していると大きなスワップポイントを継続的に得ることができます。
メキシコペソの変動要因と注意点
先に述べた通り、メキシコは資源国であり、アメリカへの依存度が非常に高い国です。したがって、資源価格とアメリカの景気、そしてアメリカと良好な関係が保てているかがメキシコペソの動向を左右します。
メキシコペソの変動要因は以下の通りです。
【メキシコペソの変動要因】
メキシコペソの今後の見通し
過去20年のメキシコペソの流れと、今後の見通しについて解説します。
・近年の為替相場の状況
メキシコペソは過去20年という長いスパンで見ると上下動を繰り返しながらも、通貨価値が下がり続けています。
一方、過去10年間という少し短めのスパンで見ると、リーマンショック以降、メキシコペソの対円為替レートは回復。しかし、その後FRBが2015年ごろから政策金利を上げ始めると、メキシコペソは影響を受け下落していきます。
なぜFRBが政策金利を上昇させるとメキシコペソは下落するのでしょうか?
メキシコペソはリスクの高い通貨という位置づけにあり、リスクが高いためにそのリスクと引き換えに、高金利というメリットがあるのです。
FRBが政策金利を引き上げると、米国債の利回りは上昇します。米国債の利回りがよければ、わざわざリスクの高いメキシコペソを購入しなくてもいいという投資家心理が働きます。
追い打ちをかけるようにトランプ前大統領はメキシコとの国境に壁を作るなど、強硬な移民政策を導入し、アメリカとの関係性に影響を受けるメキシコペソはさらに下落しました。
さらに2020年の初頭に、新型コロナウイルスの影響による景気悪化で大幅下落。しかし、バイデン大統領が就任後の対メキシコ政策転換を機に、少しずつ回復しているという段階です。
・今後の見通し
今後は先進国の長期金利にまずは注目しましょう。
新型コロナウイルスからの回復期待ですでにアメリカの経済指標は過去最高数値を示すなど、インフレの懸念が出ています。長期金利の上昇傾向がアメリカ、ヨーロッパ、日本にもすでに及んでおり、上昇傾向が続けば、新興国通貨であるメキシコペソは下落していくことが予想されます。
FRBのパウエル議長は先日FOMCにおいて、2023年まではゼロ金利政策を維持と明言して、一旦安心感が戻っていますが、今後政策転換が絶対にないとはいえません。メキシコペソ取り扱う際は、先進国の長期金利を毎日チェックしてください。
メキシコペソのFX取引ができるFX業者はそれほど多くありません。楽天証券は数少ない取扱業者のひとつです。資金に余裕のある方は試してみるのもよいでしょう。
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