ノマドとは。フリーランスとの違いと働き方のメリット・デメリット
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年4月23日 10時0分
ノマドとは。フリーランスとの違いと働き方のメリット・デメリット
働き方改革やダイバーシティの普及推進により、様々な働き方が認められつつあります。その中でも、定まった「仕事場」を持たずに仕事をする「ノマド」という働き方をご存知でしょうか。ここでは、そのノマドという働き方についてのメリットやデメリット、どのような人におすすめなのかをご紹介していきます。
ノマドとは?フリーランスとの違い
ノマド(nomad)とは、英語で遊牧民や流浪者、渡り者という意味です。つまりノマドとは、定位置で仕事をするのではなく、カフェや図書館、マンガ喫茶などを転々としながら仕事をする人を指し、ノマドワーカーと呼ぶこともあります。
ノマドはオフィスで働く人たちと比べて、時間的に自由で場所にも囚われないといった特徴があります。
よく「フリーランス」と混同されることがありますが、フリーランスは会社に所属せず
個人で仕事を請け、報酬をもらう人たちのことです。ノマドは自由な働き方を表し、フリーランスは職や立場を表す言葉といえるでしょう。
メリット・デメリット
時間的に自由で、場所を選ばない働き方というと、強い憧れを抱く方も少なくはないでしょう。ここでは、ノマドのメリットとデメリットをまとめてご紹介します。
・ノマドのメリット
ノマドには、次のようなメリットがあります。
●人間関係のストレスがない
●仕事効率が良い
●私生活を充実させられる
ノマドはあらゆる場所で仕事ができる働き方です。そのため、オフィスで上司の顔色を窺う必要はなく、いらぬ愚痴を聞いたり、陰口を気にしたりするストレスから解放されます。
1人で仕事を進められるため、余計な仕事を押し付けられることも、協力を要請されることもありません。邪魔が入らないので、仕事効率が上がります。
また、仕事を始める時間や終わる時間も自分で決めるので、例えば朝6時に仕事を始めて15時に終えるといった、柔軟な働き方が可能です。仕事が終わったら、趣味に時間を使ったり、大好きな人に会いに行ったり、自己啓発に時間を使ったりとプライベートも充実させられるでしょう。
・ノマドのデメリット
一方、ノマドにもデメリットはあります。ノマド的な働き方を考えているのなら、しっかりデメリットも把握しておきましょう。
●ダラダラしがち
●ローンが通りづらい
●金銭感覚の修正が必要
時間的、場所的自由や、他人に干渉されないというメリットは、裏を返せば自分でやること、やる時間、やる場所を決めなければいけないということです。自分をしっかりと律して、やるべきことを明確にし、計画を立てて仕事に取り組める人でないと、ダラダラした無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
またノマドという働き方を選択できる人は、ほとんどの場合個人事業主という立場になるでしょう。銀行やクレジット会社から見た個人事業主の信用度は、残念ながら会社勤めと比べて低くなりがちです。
そのため、3~5年ほどその職で安定的に収入を得ているという実績がないと、ローンの審査に通りづらいというデメリットがあります。車や自宅などのローンを組もうと考えている方は、ノマドワーカーになる前に審査を通しておくことをおすすめします。
ノマドを始めてからしばらくは、経済的に不安定な時期があることも覚悟しなくてはなりません。それまでのような金銭感覚でいると、支出が収入を上回ってしまった時や、突然仕事がキャンセルになって収入が減少した時に対応できなくなってしまいます。
しっかりと収支を管理し、アクシデントにも対応できる余裕を持った生活を送りましょう。楽天銀行のように、アプリで収支を管理できる銀行の利用をおすすめします。
ノマドという働き方がおすすめの人
以上のような特徴を考慮すると、ノマドという働き方に向いているのは以下のような人でしょう。
・計画性のある人
お伝えした通り、ノマドは場所も時間も全て自分で決めるため、自由度が高い一方、計画性がないと無駄な時間を過ごすことになります。金銭的にも、しっかり管理しなければいけないことを考えると、ノマドワーカーに計画性や自律したパーソナリティーは必須事項です。
・1人の方が仕事のはかどる人
また、1人の方が仕事のはかどるという人もノマドに向いています。逆に、誰かいないと仕事ができない、話し相手がいないと寂しいといったタイプの人は、向いていないかもしれません。
・交渉ができる人
自分でクライアントと金額の交渉をしたり、納期を決めたり、仕事内容のすり合わせをしたりといった交渉力も必要です。
どんな仕事ができるか
ノマドという働き方は、いつどこで仕事をするのかを強制されない働き方です。一般的な会社勤めでノマドを実現することは難しいでしょう。
ノマド的な働き方を実現できそうな職としては、ライター、カメラマン、プログラマー、デザイナーなどが考えられます。
自由な働き方には、多くの人が憧れるかもしれませんが、実際にやってみると、毎日「今日はどこで仕事をしようか」と考えるのが面倒で、決まった仕事場がある方が良いという方もいます。
ノマドに興味がある人は、休日にノマド的な働き方を体験してみてはいかがでしょうか。カフェで長時間仕事をしていると店員さんの視線が気になるとか、お店が混んでいて集中できないとか、図書館は不便だとか、いろいろな問題が見つかるかもしれません。
それでもノマドになってみたいと思えれば、具体的に検討してみる価値があるでしょう。
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