湿度をコントロールする方法|梅雨時の高くなりがちな湿度を家にあるモノで下げる
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年6月15日 10時0分
湿度をコントロールする方法|梅雨時の高くなりがちな湿度を家にあるモノで下げる
夏場はジメジメ、冬場は乾燥するなど、日本の湿度は季節によって大きく変わるもの。人間が快適に過ごすには、気温だけでなく湿度もポイントです。この記事では、湿度が高すぎたり低すぎたりするとどうなるのか、湿度はどのようにコントロールするのかを解説します。
そもそも湿度とは?
湿度とは、空気中に含まれる水分の割合を表した数値のことです。天気予報などで一般に使われるのは「相対湿度」というもので、その時の気温における飽和水蒸気量に対し、その時の水蒸気の量がどれくらいか表したものです。
空気は、高い気温ではたくさんの水分を含むことができるのに対し、低い気温では少しの水分しか含めません。気温の高い夏と気温の低い冬では、夏の方が空気中に含める水蒸気の量が多くなります。同じ「湿度50%」でも夏と冬で感じ方が異なるのは、そのためです。また、温度が同じであれば、湿度が高いほど暖かく感じます。
乾燥による人への悪影響
湿度不足により空気が乾燥すると人の健康に悪影響を及ぼします。乾燥するとどのようなことが起こるのか見ていきましょう。
・風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる
インフルエンザや風邪などをはじめとする感染症は、冬の乾燥した時期に流行りやすくなります。空気が乾燥しているとウイルスが空気中に舞い上がってくるためです。湿度が十分に高ければウイルスは空気中の水分を取り込んで重くなり、長時間空気中に漂うことができなくなります。
さらに、空気が乾燥していると喉や鼻の粘膜が乾いて弱り、ウイルスが侵入しやすくなります。冬になると感染症にかかりやすくなるのはこのような理由もあるため、風邪やインフルエンザの予防としては乾燥対策が重要です。
・肌トラブルの原因になる
冬場になると肌がカサカサする、かゆくなる、赤みが出るなど肌のトラブルを感じた経験のある方も多いのではないでしょうか。これらの肌トラブルも乾燥が原因の1つです。湿度が低くなると、皮膚から水分がどんどん失われ、皮膚のバリア機能が低下します。これにより、肌トラブルが起こりやすくなってしまうのです。
湿度が高すぎてもカビが発生する原因に
湿度が低く乾燥している環境が好ましくない一方で、湿度が高すぎてもカビが発生しやすく健康に悪影響を及ぼします。
カビが好むのは高い温度と高い湿度。気温が高く湿度も上がる梅雨の時期は、カビが繁殖しやすい条件がそろっています。カビはアトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギーの原因になるほか、ダニのエサにもなります。カビを防ぎ衛生的な環境を保つためには、湿気対策を行うことも重要です。
人が快適に過ごせる湿度は?
一般的に人が過ごしやすい湿度は40~60%といわれています。湿度が40%以下になると乾燥を感じるようになり、反対に湿度が60%以上になるとダニやカビが繁殖しやすくなります。
湿度が50%以上になるとインフルエンザウイルスの寿命が短くなり、感染リスクが下がるといわれているので、冬期の部屋の湿度は50〜60%に保つことを心掛けてください。
正確な湿度は感覚ではわからないので、湿度計を使って管理しましょう。
部屋の湿度を上げる方法
特に冬場、乾燥する時期は湿度を上げる工夫が必要です。ここでは、部屋の湿度を上げる方法をご紹介します。
・濡れタオルを吊るす
濡らしたタオルを絞り、部屋の中に吊るしておくだけでも、自然に水分が蒸発して部屋の湿度が上がります。洗濯物を部屋干しにしても同じ効果が期待できるでしょう。冬の部屋干しの臭いが気になる方は、扇風機を洗濯物にあてることで乾くスピードを早くして、嫌な臭いを防ぐことができます。
・拭き掃除をする
床がフローリングの場合は、掃除機での掃除から水拭きに変えてみましょう。床についた水分が蒸発して、空気を潤してくれます。布製品に除菌スプレーなどを吹きかけるだけでも、同じような効果が期待できます。お掃除と一緒に加湿もできて一石二鳥です。
・加湿器を使う
部屋の湿度を上げるには、加湿器を使用するのが最も確実な方法です。加湿器は、加湿方法によってさまざまなタイプがあります。加熱で水蒸気を発生させる「スチーム式」や、超音波で細かな霧を発生させる「超音波式」、またはいくつかの方式を組み合わせた「ハイブリッド式」などです。種類によってお手入れのしやすさや消費電力、また子どもがいる場合の安全性などが異なるため、比較して選びましょう。
部屋の湿度を下げる方法
湿気でジメジメする梅雨の時期や夏場は、冬とは反対に部屋の湿度を下げる工夫が必要です。ここでは、部屋の湿度を下げる方法をご紹介します。
・換気をする
こまめに窓を開けて換気することで、部屋の湿度を下げられます。外が雨の日は窓を開けると湿気が増える気がしますが、外よりも室内の湿度が高いこともあるので、雨の日でも換気をしましょう。換気は窓を2か所以上開けて、空気の通り道を作るとより効果的です。窓が1つしかないお部屋では、扇風機やサーキュレーターを窓の方へ向け、部屋の外に空気を流すと湿気が出ていきやすくなります。
・除湿機を使う
特にカビが発生しやすい梅雨の時期には、除湿機やエアコンの除湿運転機能を使って室内の湿度を下げましょう。多機能な除湿機は、湿度を下げるだけでなく衣類の乾燥機能がついている製品もあるので、洗濯物の部屋干しにも活用できます。
湿度が低くても、高くても快適には過ごせません。乾燥する冬の時期は加湿器、ジメジメ湿気が多い梅雨の時期は除湿機などを使って部屋の湿度を40~60%に保つよう心掛けてください。
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FAQ
- 湿度とは?
空気中に含まれる水分の割合を表した数値のことです。 - 相対湿度とは?
その時の気温における飽和水蒸気量に対し、その時の水蒸気の量がどれくらいかを表した数値です。 - 冬にインフルエンザが流行るのはなぜ?
冬場は湿度が低く乾燥し、空気が乾燥しているとウイルスが空気中に舞い上がってくるから。 - 冬に肌がガサガサするのはなぜ?
湿度が低くなることで皮膚から水分が失われ、皮膚のバリア機能が低下するから。 - 梅雨の時期にカビが多くなるのはなぜ?
高い温度と高い湿度がカビの発生に好条件だから。 - 人が快適に過ごせる湿度は?
一般的に過ごしやすい湿度は40~60%といわれています。 - 部屋の湿度を上げる方法は?
濡れタオルを吊るしたり、水拭きをしたり、加湿器を使ったりすることです。 - 部屋の湿度を下げる方法は?
換気をしたり、除湿器を使ったりして下げられます。
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