クレジットカードの使い方をわかりやすく解説。実店舗とオンライン決済では何が違う?
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年8月18日 10時0分
クレジットカードの使い方をわかりやすく解説。実店舗とオンライン決済では何が違う?
1枚持っていると便利なクレジットカードですが、これまで全く使ったことがない人には不安もあることでしょう。この記事では初心者の方にもわかりやすくクレジットカードの基本を説明。クレジットカードの仕組みから、実店舗・ネットショップでの使い方の違い、利用する際の注意点について解説していきます。
クレジットカードの仕組み
クレジットカードは、商品やサービスの代金を後から支払えるカードです。クレジットカードでのお金のやり取りには、三者がかかわっています。
・利用者 クレジットカードを持っていて、支払いに利用する人。
・加盟店 クレジットカードでの支払いを受け付けているお店や機関。
・カード会社 クレジットカードを発行する会社。
現金でお店の商品を買うときには、お客さんがお店に直接お金を払います。クレジットカードで商品を買うときには、利用者(お客さん)と加盟店(お店)の間では現金の取引がありません。その仲介をするのがカード会社で、図に示すと以下のようになります。
カード会社は利用者の分割払い手数料や、加盟店からの手数料で利益を得ています。加盟店にとってはクレジットカード支払いを導入することで、利用客の増加や単価アップが期待できます。
クレジットカードのメリット・デメリット
クレジットカード利用者にとってのメリットとデメリットはなんでしょうか。
【メリット】
・現金を持ち運ばなくていい
カードを提示するだけで商品やサービスが得られるので、現金を持ち運ぶ必要がありません。利用代金はカード会社からまとめて請求されて口座から引き落とされるため、たびたび出金する手間が省けます。
・利用額に応じてポイントが貯まる
カード会社によってはポイントサービスがあり、カード利用額に応じてポイントが貯まります。
・ネット通販の手数料が節約できる
ネットショップで商品を購入する際、代引き手数料や振込手数料など決済方法によっては手数料がかかります。クレジットカード払いなら手数料無料というショップが多く、手数料の節約になります。
【デメリット】
・限度額がある
カードには支払い能力に応じた限度額があり、それ以上の買い物はできません。出費がかさんだ月はクレジットカードが使えなくなってしまうことも。
・ついつい買い物をしすぎる
現金を持たなくても買い物できるので、ついつい余計な買い物をしてしまうというデメリットもあります。
・盗難や不正使用
クレジットカードを盗まれたり、不正使用されたりして、不当な支払いを求められるリスクがあります。
クレジットカードの実店舗での使い方
1. 手持ちのクレジットカードが使えるかどうか確認する
大手スーパーやコンビニなどチェーン店ではほとんどのクレジットカードが使えますが、ブランドによっては使えないことも。個人商店や飲食店でもクレジットカードの加盟店になっていないケースがあります。自分の持っているクレジットカードブランドのマークがレジ付近に掲示してあるかを確認しましょう。
2. クレジットカード払いであることを伝え、店員さんの指示に従う
以前は店員さんがカードを受け取って機器を操作することがほとんどでしたが、近年では自分で操作するよう求められることがあります。指示通りカードを差し込んだり、スキャンしたりしましょう。カードをタッチするだけで支払いが完了する機械もあります。
3. サインまたは暗証番号入力
サインの場合は、クレジットカードの裏面に書いたサインと同じように記入します。暗証番号は、カードを作ったときに決めた4桁の数字です。まわりの人に見られないよう、慎重に入力しましょう。
クレジットカードのオンライン決済での使い方
1. クレジット支払いに対応しているか確認する
ネットショップによってはクレジット支払いに対応していないことがあります。手持ちのクレジットカードが使えるか、確認しましょう。
2. 購入時の決済方法でクレジットカードを選択
購入画面で必要事項を入力し、決済方法でクレジットカードを選択します。
3. クレジットカード情報を入力する
カード名義、有効期限、カード番号、セキュリティコードなどの情報を入力します。セキュリティコードはクレジットカードの裏面に書かれている3桁か4桁の番号です。
4. 決済を完了させる
すべての入力が終わったら、注文を確定します。このとき、カード決済のため数十秒時間がかかることがあります。しばらく待って、決済完了画面を確認してからほかのページに移るようにしましょう。
場合によっては決済ができないこともあります。単なる入力間違いというケースも多いので、落ち着いてもう一度入力しましょう。限度額を超えている可能性もあります。それらの要因がないのに決済ができなかったら、お店やカード会社に連絡します。
5. クレジットカード番号を登録するかどうか決める
サイトによっては、クレジットカード番号を登録するか尋ねてきます。登録しておくと次回以降の注文に便利ですが、共用のパソコンではほかの人に注文されてしまう可能性があるので、登録しないようにしましょう。登録する場合は、利用のたびに確実にログアウトして、IDやパスワードは保存せず、他人に知られないようにする配慮が必要です。スマホはロックして、ほかの人に使われないようにしましょう。
クレジットカードの注意点
事故に遭った時のことを考えてみましょう。紛失や盗難などでは、現金の場合、最悪手持ちの金額のみが盗まれて終わりですが、クレジットカードは不正利用されて払いきれないほどの請求がくる可能性があります。クレジットカードを利用する際の注意点を確認しましょう。
・カード番号は絶対知られないようにする
オンライン決済ではクレジットカードが手元になくても、カード情報がわかれば買い物ができてしまいます。ショッピングサイトや金融機関を騙った偽物のサイトに誘導し、クレジットカード番号を入力させようとするフィッシング詐欺には注意しましょう。
また、SNSにアップした写真にクレジットカードが映り込んでいたなどのミスから番号が流出することもあります。使わないときには財布に保管し、番号を見られるリスクを減らすことが重要です。万が一、番号が流出したときはカード会社に問い合わせてすみやかに利用停止、カード番号を再発行するとよいでしょう。
・不正利用されたらすみやかに対応
クレジットカードの不正利用に気付いたら、すみやかにカード会社に連絡しましょう。クレジットカードの利用を停止してもらえます。カードには盗難保険がついていて、不正利用された金額は補償されます。ただし、60日間など期間が決まっていることから、早めに連絡することが大事です。普段からこまめにクレジットカードの利用明細をチェックしておきましょう。
・3Dセキュア機能を使う
クレジットカードの本人認証サービス、3Dセキュアを設定することでセキュリティを強化できます。3Dセキュアならクレジットカード情報だけでなく、本人の設定したパスワードが必要になるため、第三者の悪用を防げます。3Dセキュア対応カードなら、カード会社のサイトからパスワードが設定できるので、登録しておくと良いでしょう。
・レシートを持ち帰る
実店舗で発行されるクレジットカード利用レシートは必ず持ち帰るようにしましょう。あとから利用履歴が合っているかチェックします。身に覚えのない請求や、誤った請求があったらカード会社に問い合わせましょう。
また、レシートにはクレジットカード番号の一部やカードブランドの情報が載っています。一部であっても悪意を持った人の手に渡ったら悪用されてしまうかもしれません。必ず持ち帰り、シュレッダーにかけるなどして処分しましょう。
・古いクレジットカードはハサミを入れて捨てる
クレジットカードの有効期限が切れると、新しいカードが送られてきます。古いカードを残しておくと盗難のリスクがあるため、捨てることをおすすめします。捨てるときには修復できないぐらいに細かく切るようにしましょう。悪意を持った人がカードを復元させる可能性があるため、何回かに分けて捨てると万全です。
クレジットカードが使用できる場面
クレジットカードが利用できるのはお店だけではありません。
・公共料金、通信費の支払い
電気代、ガス代、水道代、携帯電話料金、ネット回線代などの引き落としにクレジットカードを登録しておけば、毎月自動的に料金が支払われます。金融機関やコンビニへ支払いに行く手間が省け、カードのポイントも貯まって一石二鳥です。
・税金の支払い
近年、国税も地方税もクレジットカードでの支払いに順次対応しています。ただし、コンビニ等でクレジットカード払いできるわけではなく、専用のサイトから手続きします。多くの場合、税金のカード払いには手数料がかかり、普通に現金払いしたほうが安くなるケースも少なくありません。
・郵便料金、切手など
2020年から郵便局でもクレジットカードが使えるようになりました。郵便料金の支払いや、はがき・切手の購入代金にクレジットカードが使えます。ただし、印紙など一部のサービスは従来どおり現金のみです。
・医療費
すべての医療機関で使えるわけではありませんが、一部の病院、クリニック、薬局ではクレジットカード払いが可能です。
・宝くじ
宝くじ公式サイトから、クレジットカードで宝くじが購入できます。
・投資
一部の証券会社では、クレジットカードで投資信託が購入できます。楽天証券なら楽天カードというようにクレジットカードが指定されていますが、積立しながらポイントをもらえるのはメリットです。
クレジットカードを保有する資格は?
多くのクレジットカードは「高校生を除く18歳以上」を申込資格として定めています。しかし、クレジットカードには審査があり、すべての人が保有できるとは限りません。支払い能力のない人にカードを発行するとお金が回収できなくなるので、カード会社は年収や職業で審査を行います。
安定収入のない専業主婦(主夫)や学生でも、クレジットカードを申し込むことは可能です。専業主婦(主夫)の場合は配偶者の収入を書いて申し込みます。学生の場合は学生専用のカードもあるので、調べてみるとよいでしょう。
クレジットカードで便利に買い物
これまでクレジットカードを持っていなかったという方は、年会費無料のカードをまず1枚作ってみて、少しずつ使いはじめるとよいでしょう。どのカードを作っていいかわからないという方は、よく行くスーパーや、よく利用するサイトと提携しているカードを作るのがよいです。あまり使わず、「やっぱりいらない」と思った場合には解約することもできます。
楽天をよく使う人には楽天カードをおすすめします。楽天カードを使うことで楽天ポイントが貯まりやすくなります。楽天ポイントカード機能もついているので、街のファストフード店やドラッグストアなどでもポイントを貯めることが可能。ぜひ検討してみてください。
このテーマに関する気になるポイント!
- クレジットカードの仕組みとは?
利用者がクレジットカードで買い物をするとカード会社が利用者に代わって加盟店に代金を支払い、利用者は後からカード会社にお金を支払います。 - クレジットカードを実店舗で使うのと、ネットで使うときの違いは?
実店舗はカードの実物がないと支払えませんが、ネットのオンライン決済はカード情報がわかれば支払い可能なことです。
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