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金鉱株への投資はおすすめ?注目すべき銘柄や今後の見通しを分かりやすく解説!

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2021年8月23日 10時0分

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金鉱株への投資はおすすめ?注目すべき銘柄や今後の見通しを分かりやすく解説!

金鉱株は、金の採掘や精錬を事業内容とする企業の株式です。採掘コストは一定のため、金価格の上昇によって業績の改善が見込まれます。ここでは注目したい金鉱株の銘柄や、ETFを活用した金鉱株投資などを紹介しています。

金鉱株とは?

金鉱株とは?

金鉱株とは、金の採掘や精錬などを事業内容とする企業の株式のことです。金(ゴールド)には、貴金属としての価値があります。金の価格は日々変動しているため、投資の対象となっています。その金を鉱山から掘り出して精錬する企業の業績は、金価格の影響を受け、株価も金価格に連動する形で動くのです。金の価格が大きく動く局面では、注目が集まる業種の株となっています。

 

・金地金(インゴット)ができるまで
金の採掘や精錬では、どのようなことが行われているのか、簡単にみてみましょう。金地金(インゴット)を作るには、まず鉱山から金を含有する鉱石を採掘します。鉱石に含まれる金の量は少なく、鉱石1トンあたり金数グラムといった割合です。

 

貯蔵庫に集められた鉱石は、ベルトコンベアーで精錬のプロセスへ送られます。鉱石には金以外にも、鉄や銅などの金属が含まれるため、それらを取り除く作業が必要です。

 

精錬には鉱石を炉で溶かしたり、電気で分解したりといったプロセスがあります。様々な工程を経て、鉱石から金の粉末が取り出されます。最終的に金の粉末をインゴットの形に鋳造し、マーク・ナンバー・純度などを刻印して完成となるのです。

 

1トンあたり数グラムの金を含む鉱石から、99.999%(5N)という高品質の金地金を作り出すには、多くの設備や人員が必要です。企業は大きなコストを負担しますが、金価格が上昇すればより大きな利益を出せるようになります。

 

・金鉱株投資の位置づけ
金の価格変動に着目した投資には、いくつかの種類があります。全体像を確認しておきましょう。価格をみて金を購入するということであれば、(1)純金スポット購入ができます。少額ずつの積立がしたいということがあれば、(2)純金積立が便利です。(3)金ETFは、金価格に連動する上場投資信託。株取引と同じように証券会社を通して、市場に注文を出して購入します。

 

そしてもうひとつが(4)金鉱株への投資。金の採掘や精錬をおこなう企業の業績などをみて、その企業の株式に投資します。それぞれ特徴やメリットがあるので、自分に合った投資スタイルを選ぶのが良いでしょう。

なぜ金鉱株が注目されているのか?

なぜ金鉱株が注目されているのか?

・金価格と産出コスト
金鉱株が注目される理由は、ここ最近続いている金価格の上昇です。金価格が上昇すれば、金を採掘・精錬する企業の業績が改善するため、株価の上昇が期待できるというわけです。

 

金鉱株の価値を決める要素について、もう少し詳しくみてみましょう。金を産出する企業は、金鉱山を所有しています。まずはその金鉱山にどれだけの金があるのか、埋蔵量が注目されます。

 

そしてもうひとつ重要なのが、金を産出するのにかかるコスト。金価格との関係では、このコストがポイントとなります。鉱石の質や設備などは企業によって異なるため、金の産出に必要な費用が高い企業もあれば、低コストで産出できる企業もあるのです。そうした状況で金価格が上昇すると、企業業績には大きな変化が起きます。

 

例えば、これまで高コスト体質で赤字が続いていた金鉱関連の企業があるとしましょう。金価格が上昇することで、黒字に転換できることがあります。低迷していた株価が、大きく上がる可能性があります。またこれまで黒字だった企業は、さらに利益の幅を伸ばすことができるでしょう。利益が数倍になるなどの予想がでれば、投資家からの注目が集まることになります。

 

・近年の金価格上昇
金鉱株が注目される理由となっている、金価格上昇。ここ最近の上昇は2019年後半から始まっています。米国の金融緩和が始まったことから、資金が金市場へ流入しました。2020年に入ると新型コロナウイルスの流行があり、多くの国が金融緩和を進め、この流れを加速させています。

 

また「有事のムード」も金価格上昇の要因。新型コロナウイルスの流行と米中対立の激化が不安心理をあおり、金価格を上昇させたという面もあるようです。

 

もうひとつ金価格上昇の要因となっているのが、中央銀行の動き。各国の中央銀行は、外貨準備高の一部に金を組み入れています。中央銀行は金を売却することもありますが、リーマンショック後の2009年以降は、中央銀行が金の保有量を積み増す動きが続いているのです。こうした中央銀行による金の買い入れも、金価格を下支えする要因と考えられます

主な金鉱企業と注目すべき銘柄

主な金鉱企業と注目すべき銘柄

それでは具体的な金鉱株の銘柄をいくつかピックアップしてみましょう。

 

住友金属鉱山(5713)
日本で金鉱株というと、菱刈鉱山を所有している住友金属鉱山をあげることができます。菱刈鉱山があるのは鹿児島県北部。1985年から金の産出を始めました。商業規模で操業している金鉱山としては日本最大となっています。

 

東証1部に上場されている住友金属鉱山の株価は、2021年7月で4,200円前後の水準。2020年の始めに2,000円レベルでしたが、2021年に入ると5,000円台をつける場面もありました。

 

・バリック・ゴールド(GOLD)
米国株のバリック・ゴールドは、ニューヨーク証券取引所に上場されている金鉱株です。主に金と銅の生産と販売、探査や鉱山開発などをおこなう金鉱会社です。世界各地に金鉱山を保有しています。国名をあげると、アルゼンチン・カナダ・コートジボワール・コンゴ民主共和国・ドミニカ共和国・マリ・タンザニア・パプアニューギニア・米国です。

 

株価をみると、2019年後半には12ドル前後で低迷していましたが、2020年後半には30ドル台までの上昇をみせました。2021年7月には20ドル前後で推移しています。

 

・アングロゴールド・アシャンティ(AU)
アングロゴールド・アシャンティもニューヨーク証券取引所で取引される米国株。10カ国に鉱山を保有し、主に金を産出している企業です。株価をみると2018年には10ドル前後で推移していましたが、2019年に入ると徐々に値を上げ、2020年半ばには30ドル台で取引されるようになりました。2021年7月の株価をみると19ドル台での取引となっています。

 

・アグニコ・イーグル・マインズ(AEM)
米国株のアグニコ・イーグル・マインズは、カナダ・フィンランド・メキシコで鉱山を運営する国際的な金生産会社。株価は2018年に40ドル割れの水準で取引されていましたが、2019年に入るとやはり金価格と連動する形で上昇を始め、2020年後半には80ドルを超える場面もありました。最近の株価をみると60ドル台まで下げています。

金鉱株に投資するには

金鉱株に投資するには

・投資戦略によって使い分け
金鉱株への投資を始める前に、まずは自分に合った投資戦略について考えておくのが良いでしょう。金鉱株への投資は、もしひとつの企業に投資するということであれば、ややハイリスク・ハイリターンの投資ということになります。金への投資とくらべ、値動きは大きめになります。短期的な投資に合っていると言えるでしょう。

 

長期的な少額の積立であれば、純金積立や金ETFが利用できます。また長期的な金の積立投資を行いながら、その値動きをみて、金鉱株に短期的な投資を行うという戦略も可能です。

 

・米国株への投資方法
先にあげた金鉱株の銘柄には、米国株が多くありました。楽天証券米国株に投資する手順を確認しておきましょう

 

まず楽天証券に口座を開設します。入金については、楽天銀行との連携サービスマネーブリッジ「自動入金(スイープ)」を利用すると必要に応じて自動で入金されます。売買したい銘柄を探すには、企業名や記号を入力して検索するのが便利です。売買時には円貨決済が可能なので、前もって米ドルを用意する必要はありません。税金については、特定口座」を利用すれば確定申告が簡単になります。

 

・金鉱株ETFにも注目
金鉱株には、金鉱株ETFと呼ばれる上場投資信託もあります。これは投資信託の一種。具体的な銘柄をあげると、ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(GDX)があります。こちらは「NYSE Arca産金株指数」に価格が連動するタイプ。指数には数多くの金鉱株が含まれます。

 

このような金鉱株ETFを購入するだけで、幅広い金鉱株の銘柄に分散投資するのと同じ効果が得られます。リスクを小さくしながら金鉱株に投資したいという方におすすめです。

金鉱株、今後の見通しは?

金鉱株、今後の見通しは?

・金融緩和、コロナ不安の行方
金鉱株の値動きは、金の価格に大きく左右されます。金鉱株を購入する際には、金価格の見通しを確認しておきましょう。ここ数年のニューヨーク市場をみると、金の価格は2019年に1,300ドル前後の安値をつけ、そこから2020年には2,000ドルを超えるまでの上昇を記録しました。2021年7月では1,800ドル台での推移となっています。

 

注目された金の大きな値上がりは、主に米国の金融緩和や新型コロナウイルスの流行による不安の広がりなどが、その要因とされています。

 

2021年に入って始まったワクチンの接種により、コロナウイルスの流行が沈静化し、不安心理がおさまることがあれば金価格の下落要因となるでしょう。引き続き新型コロナウイルスへの警戒が必要という状況が続くと、金への買い需要も高いままになると考えられます。

 

また各国の金融政策にも注目したいところ。金利を上げて資金の供給を抑える国が増えると、金価格の下落要因となります。金融緩和を継続し、景気の下支えを続ける姿勢がみられれば、金価格を押し上げる可能性があるでしょう。

 

金鉱株への投資は、金ETFなどの投資とくらべ、値動きが大きくなる可能性が高くなります。金ETFは積立による長期的な資産形成に活用されていますが、金鉱株はより積極的なタイプの投資に向いていると言えるでしょう。リスクに耐えられる分の資金で投資するのがおすすめです。

 

投資のリスクをより小さくしたいのであれば、金鉱株ETFに投資するという考え方もあります。

 

楽天証券では米国株の取引を手軽にスタートできます。ここであげた金鉱株や金鉱株ETFの取り扱いもあるので、金とともに値動きをチェックしながら、投資してみたい銘柄を選んでみると良いでしょう。

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