新年度は文房具を変えて、気分を一新。文具ソムリエールが推薦する“褒められ”文房具たち
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2022年8月16日 10時0分
新年度は文房具を変えて、気分を一新。文具ソムリエールが推薦する“褒められ”文房具たち
新年度に向けて気分を一新したい方に向けて周囲からさりげなく褒められるような文房具を、文具ソムリエールの菅未里さんが紹介します。ノート、ノートカバー、ボールペン、ファイル、ペンケースのおすすめが登場します。
画面から目を離し、周りを見渡してみてください。たぶん、ひとつくらいは文房具が見つかるはずです。
文房具はとても身近なアイテムです。デジタル化が進んだ昨今でも、まったく文房具を使わない方はあまりいないのではないでしょうか。
そんな文房具こそ、私が夢中になっているものです。
私、菅未里(かん・みさと)は文房具の専門家として文房具の開発やメーカーのコンサルティングを行っているのですが、いつもこう思います。「文房具は洋服に似ている」と。なぜなら、年齢も性別も関係なく多くの人が使ううえに、自らを演出し、会話のきっかけを作ることもできるからです。
特に新年度は衣替えをするように文房具を変えて、気分を一新するチャンス。日常的に使う文房具は、使う頻度も多いので、周囲の目にも留まりやすい。しかも、洋服よりずっと安価。低コストで気分を変えられるだけでなく、周囲からの印象も変わるかもしれません。
今回は、自分の気持ちも高めるだけでなく、持っているだけで周囲から褒められるような文房具を紹介したいと思います。「それ、いいね!」「格好いいね」そう言われる文房具を身に着けるだけで、日常でも仕事でも、生活とあなたを彩ってくれるはずです。
「それ、どこの?」と言われる“褒められ文房具”5選
さっそく、具体的なおすすめ文房具を紹介します。コロナ禍を受け自宅で仕事をする方も増えているかと思いますが、自宅でも使う機会が多いもの、時にはオンライン画面上でチラ見えしそうなもの、そのうえで出勤時も利用シーンがそれなりにあるものを想定して選んでみました。
(1)ちょっと背伸びしたい方へ。ノック式で機能性もばっちりなボールペンを
サラサグランド
まずは誰でも使うであろうボールペンから。
安価なボールペンは樹脂軸が多く、樹脂には樹脂の魅力があるのですが、少し予算をアップすると樹脂にはない高級感を持つ金属軸のボールペンが手に入ります。
では「少し」とはどのくらいかというと、1,000円あれば大丈夫。この「サラサグランド」は1,000円+税で買えるのですが、金額以上の雰囲気をまとっているボールペンだと感じます。
また、「キャップ式」か、軸を回してペン先を出す「繰り出し方式」が多い高級ボールペンですが、これは「ノック式」であるのもポイントです。急いでメモを取るシーンが多いビジネスパーソンは、ノック式のほうがおすすめです。
私も打ち合わせでよく使いますが、何度褒められたかわかりません。しかも機能的。ちょっとした背伸びにはぴったりではないでしょうか。
インクは黒以外に10色、ダークグレーやボルドーパープルなど黒の代わりに使える種類がそろっているのがしゃれていますね。
(2)使うたび気持ちも引き締まり、ノートの上質さも体感できる
「LEUCHTTURM1917」(ロイヒトトゥルム1917)
最近はPCやスマートフォンでメモを取る方も多いと思いますが、フォーマルなシーンではノートのほうが好まれる場合があります。特に相手がデジタル機器になじみがない場合、PCなどでメモを取られることに抵抗があるかもしれません。また、最近ではリモートで仕事をしていると画面に集中してメモが取りづらいという声も。そういう時に、ノートがあるとメモが取りやすくて便利ですよね。
せっかく手書きでメモを取るならば、ノートも格好いいものを使うだけで気分が上がるだけでなく、周囲からの印象も変わるかもしれません。この「ロイヒトトゥルム1917」のノートなら、どこに出しても恥ずかしくありません。ドイツのブランドである「ロイヒトトゥルム1917」は、文字通り1917年に設立され、今も上質なノートを作り続けています。
まずハードカバーの表紙が高級感を演出してくれることはいうまでもありませんが、実は実用面でも極めて大きな意味があります。
たとえば筆記の際の「下敷き」の代わりになるため、立ってメモをする機会が多い方に強くおすすめします。また、多少雑に扱っても中の紙が折れないので、カバンの中で荷物に押されても大丈夫。高級品は扱いに気を使わなければいけないイメージがあるかもしれませんが、むしろ逆なのです。
それから、紙がすばらしい。インクがにじんだり、裏に抜けてしまうことがまずありません。紙質の違いは見落とされがちですが、書くことを大切にする人ほど重視する価値があります。
紙のメモといえば、スマートフォンやPCに検索性で劣るのが弱点かと思いますが、このノートは検索性を大切にしているのも特徴です。それぞれのページにはページ番号がついており、目次ページも用意されているので、まるで本のような目次を自分で作ることができます。さらにはしおり(スピン)も2本ついているため、必要なページをすぐに開けます。また、領収書や名刺を入れられるポケットがついているのも、実用性を増してくれます。
カラーバリエーションが多く、ベーシックな黒やネイビー以外にオレンジやフレッシュグリーン、パープルなど遊び心のある色も多く用意されています。
サイズもいくつかありますが、机の上で使うシチュエーションが多いならA5サイズの「ミディアム」を、立ってメモを使うことが多いならA6サイズの「ポケット」がお勧めです。
私は、今はミディアムの黄緑(フレッシュグリーン)を使っています。目次があるのでどこに何を書いたか見返しやすいですし、派手な色は気持ちを明るくしてくれます。もちろん、落ち着いた色を選んで気持ちを静めてもいいでしょう。
2,000円台という価格は高いように思えるかもしれませんが、実用性と高級感の両方を兼ね備えているこのノートは、服に例えるなら、世界的ブランドなのにとても着やすく、夏は涼しく冬は暖かい、そんな弱点のない一着になるはず。自分を彩りつつ、隙のない実用性で戦闘力も高めてくれるノートです。
(3)手持ちのノートをスタイリッシュに変身させる楽しさを
「KOKUYO ME」ノートカバー
ロイヒトトゥルム1917のようなノートは素敵ですが、今、手元に使っているノートがすでにある……という方も多いでしょう。そんな方はノートカバーを装着させるだけでも、ガラリと印象が変わります。
コクヨの「KOKUYO ME」シリーズのノートカバーは、手持ちのノートをおしゃれに、かつ便利にしたい方におすすめです。
ノートカバーをつける習慣がない方が多いと思うのですが、このノートカバーの役割はノートを守るだけではありません。収納スペースがついているため、ふせんや予備の名刺をノートと一緒に持ち運ぶことができるのです。ペン挿しもついているので、移動が多い人にもぴったり。
質感や色も高級感があります。どんなノートでも鞄の中で折れ曲がったりシワがよったりするとがっかりしますが、このノートカバーがあれば大丈夫。安心感は自信にもつながります。服に例えるならば、よそ行きの頑丈でおしゃれなコートのようです。
いつものノートに収納力と美しさをプラスできるこのノートカバーは2,000円強。ノートを変えてもずっと使えますから、お得なのではないでしょうか。
私は「KOKUYO ME」の商品を、このノートカバー以外にもいろいろ持っています。公式Instagramでは文房具どうしのコーディネートを紹介されているので「文房具を使ったおしゃれ」がどういうものか気になる方は、覗いてみるといいかもしれません。
(4)合皮に見えない高級感に感動
レザフェスU ペンケース
ペンケースも落ち着きがあるものを使いたい。となると、革のアイテムが選択肢に入ってくるでしょう。しかし私は、忙しいビジネスパーソンにはお手入れが必要になってくる革はあまりおすすめしません。ケアがなされていない革製品はみすぼらしくなってしまうので、高級感どころか逆効果です。
ですが、合皮ならお手入れも簡単で、革のような存在感を長く保ってくれます。この「レザフェスUペンケース」もそう。合皮には見えない高級感ですが、まぎれもない合皮。以前、撮影の現場でこの商品をお見せしたところ、そこにいた方全員が「合皮なの?」と驚かれたことがあります。
おすすめする理由は見た目だけではなく、使い勝手もすばらしいんです。レザフェスUペンケースは、蓋を折り返すとペントレーとして使えるようになっています。ペントレーにしてデスクの上に置いておけば、すぐに中身を取り出せます。斜めになっているため、中のペンが見やすいのもいいですね。
おしゃれなのに、丈夫で使いやすく、しかも1,600円(税抜き)と安価。新社会人の味方にもなってくれそうです。
(5)インテリアと共存するファイルで自宅作業も楽しくなる
「noie-style」(ノイエスタイル)
ファイルは何を使っていますか? 事務用品のイメージが強いため、デザインや使い勝手に大きな差はないのでは……と思っている方も多いかもしれません。しかし、ファイルもまた、他の文房具と同じように、少し背伸びをすることでとても素敵で、しかも使いやすいアイテムに出会えます。
それがこの「noie-style」(ノイエスタイル)です。「インテリアと共存するファイリング」をうたうだけあって、落ち着いた雰囲気が魅力的。本棚にこのファイルの各色が整然と並んだら、部屋のグレードがアップしそうです。私はノイエスタイルを毎年の確定申告に使っています。使いやすいのはもちろんなのですが、いつも目がつくところに置いているので、見た目の美しさも大きな意味を持つからです。
目を凝らして表紙を見ると、横方向に細かいエンボス加工が入っているのがわかります。頻繁に抜き差しするファイルには必ず傷が入ってしまうものですが、この加工のおかげで傷が目立たなくなるのです。単におしゃれなものを作って終わり、ではなく、そのおしゃれさを維持するための工夫もなされているんです。
そして、やはり使い勝手もすばらしいのです。
リングはワンタッチで開けるので力む必要はなく、手を挟んで痛い思いをすることもありません。また、ラベルを貼ることが多い背の部分には蓋つきの見出し紙収納スペースがあるので、そこの紙を入れ替えるだけで背の見出しを変更できます。
もうひとつ、とても細かいですが大きな差を生むポイントとして、ポケットが「折り返し溶着」になっていることが挙げられます。ポケットを張り付けただけの商品が多いのですが、それだと糊付けしたスペースにはものを入れられないので、ポケットよりも小さいものしか入りません。
しかしこのように折り返して溶着すると、糊付けしたスペースがデッドスペースになりません。だから、A4サイズ対応のノイエスタイルのポケットには、A4の書類をクリアホルダーごと入れられるのです。一般的なA4サイズ対応のリングファイルで同じことをやるとはみ出る場合がありますが、ノイエスタイルならきっちりと収まります。
神は細部に宿ると言いますが、デザインが美しい文房具に細かいディティールへのこだわりが目立つのは、偶然ではないのかもしれませんね。
形や色のバリエーションは他にもありますから、スタイルに合わせて選べます。
さりげなく褒められる文房具を選ぶなら、「高すぎない」を意識
自分で文房具を新調しようと思ったとき、何を買えばいいのか迷ってしまいますよね。そこでポイントをお伝えします。
まず、あまり高価なものを買う必要はありません。ものにもよりますが、1,000~3,000円くらいで十分です。理由は2つ。
ひとつは、今はその価格帯でも高級感と実用性を両立した文房具がたくさんあること。もうひとつの理由は、このくらいの価格帯なら「ちょっと奮発」くらいの感じですから、もし「お、いい文房具を使ってるじゃん!」と言われたときに、素直に価格を伝えても嫌みがないこと。むしろ可愛げがあります。
しかし、もしこれが10万円の万年筆だったらどうでしょう。もちろん10万円の万年筆は素晴らしいものが多いのですが、驚かれてしまうのではないでしょうか。
それと、見た目と機能性、どちらも重視することは大事です。機能性だけで見た目が好みではないと愛着がわきませんし、逆にいくら見た目がよくても、機能がイマイチだと使わなくなってしまいます。
今回ご紹介した文房具は、上記の条件を満たしたもので、しかも実際に自分が使って褒められたものばかりですので、自信を持っておすすめします。
ちょっとの投資で、大きなリターンがある文房具
紹介してきた文房具はどれも高級感あふれるものばかりですが、全部買ったとしても1万円を下回ります。身の回りのものを変えようと思っても、服やアクセサリーよりもずっと手軽に取り入れられますよね。
また文房具は安価でも抜群の実用性とスタイリッシュさを同時に手に入れることができます。そして、文房具は日常的に使うものですから、グレードアップしたことで得られる体験は計り知れません。もし毎日使うペンの性能が1%アップしたら、仕事全体の効率もそのぶん上がるはず。いつも持ち歩くノートが少し素敵になったら、毎日が明るくなるに違いありません。
文房具の「投資効率」はとてもよいのです。好みのデザインでモチベーションが上がり、実用性で仕事のスピードも上がり、褒められると自信もつきます。
みなさんも新年度に向けて文房具を新調して、毎日を変えてみませんか?
※本記事に記載の商品情報は、2021年3月時点のものとなります。
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