固定資産税はクレジットカード払いできる?|納付方法や手数料について解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2022年10月7日 10時0分
固定資産税はクレジットカード払いできる?|納付方法や手数料について解説
固定資産税とは、土地や家屋などの固定資産を持っている人に毎年課せられる税金です。ある程度まとまった金額になるので、クレジットカードで支払ってポイントを貯めたいと思う人も多いのではないでしょうか。ここでは「そもそも固定資産税って何?」というところから、クレジットカード払いの可否や、そのほかの支払い方法について解説します。
固定資産税とは
固定資産税とは、土地、家屋、償却資産といった固定資産に対して課される税金です。マイホームを持つと毎年支払うことになるので、今は賃貸住宅に住んでいるという人も知っておきたい税金です。
・固定資産税は国税?地方税?
固定資産税は地方税で、固定資産が所在する市町村に支払います。東京23区については東京都に支払います。
・だれが納税するの?
毎年1月1日時点の固定資産の持ち主が納税の義務を負います。もし年の途中で所有権が移った場合でも元の持ち主が支払うことになり、その際は不動産売買契約書において、新しい持ち主も固定資産税の一部を負担するよう定めることが多いです。
また、年の途中で固定資産がなくなったとしても、1月1日時点で存在したものに対しては課税されます。
・いつ支払うの?
基準となるのは1月1日ですが、固定資産税の通知が届くのは4月~6月頃です。一般的に1年分の税金を、年4回に分けて支払います。一括払いもできますが、それによって安くなることはありません。
東京23区を例に挙げると、2022年度の納付スケジュールは以下のとおりです。
第1期 2022年6月30日
第2期 2022年9月30日
第3期 2022年12月27日
第4期 2023年2月28日
・新築住宅には軽減措置がある
条件を満たす新築一戸建ては3年間(認定長期優良住宅は5年間)、新築マンションは5年間(認定長期優良住宅は7年間)、固定資産税が2分の1に減額されます。軽減期間が終わると通常の固定資産税がかかるため、注意が必要です。
固定資産税の税額
固定資産税の税額は課税標準額(固定資産の評価額)×1.4%です。評価額の計算方法は土地、家屋、償却資産で異なります。
・土地
土地の評価額は固定資産税路線価として、各自治体が定めます。国土交通省が定める地価公示価格の70%程度が水準です。これは一般財団法人資産評価システム研究センターが運営する、全国地価マップからも確認できます。また、評価額は3年間据え置かれます。
・家屋
家屋の評価額は「再建築価格×経年減点補正率」で決まります。再建築価格は、評価対象の家屋と同じものを新築する場合に必要となる建築費で、経年減点補正率は経年劣化による価値の減少を示したものです。こちらも土地と同様、3年ごとに評価替えが行われます。
・償却資産
償却資産は、工場や商店を経営している人がその事業のために用いる構築物、機械、備品などを指します。こちらの評価額は初年度「取得価額×減価残存率」、2年目以降「前年度評価額×減価残存率」で計算します。
また、同一名義人が所有する固定資産の合計が一定額未満の場合は課税されません。課税されるかどうかのラインを免税点といい、以下のとおり決まっています。
土地 30万円未満
家屋 20万円未満
償却資産 150万円未満
固定資産税はクレジットカード払いできるのか
固定資産税がクレジットカード納付できるかどうかは、自治体によって異なります。
・クレジットカード払いができる市町村
近年、多くの自治体が地方税のクレジットカード払いを導入しています。数年前までできなかったという市町村でも、現在は対応している可能性があるので、各自治体のホームページで調べてみると良いでしょう。
クレジットカード払いができる金額には上限が設けられていることがあります。東京都の場合は税額100万円未満の納税通知書・納付書のみです。
・使えるクレジットカード会社
東京都を例に挙げると、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDのマークがついたカードが使えます。これも自治体によって異なるので、支払い先の市町村のホームページで確認しましょう。
・クレジットカード払いの場合どこで払えるか
固定資産税をクレジットカード払いにするには、各自治体が指定したサイトから手続きを行う必要があります。コンビニへ納付書を持っていってもクレジットカード払いはできません。
・クレジットカード払いの手続き方法
各市町村が設けたクレジットカード払いのためのサイトにアクセスし、自治体から送られてきた納付書に書かれた「納付番号」や「確認番号」その他必要事項を入力します。すでに口座振替で支払っている人には納付書が送付されないため、クレジットカードに切り替えたいということを早めに伝える必要があります。
・クレジットカード払いで手数料は発生するか
クレジットカード納税では、税額に応じた手数料がかかります。クレジットカードで支払うことによりもらえるポイントと手数料を比較し、どの方法で支払うのがお得か検討すると良いでしょう。
固定資産税のクレジットカード払いにかかる手数料
例として、東京都、横浜市、大阪市の手数料を紹介します。
・東京都
※以降、税額が1万円増えるごとに73円(税抜き)が加算
・横浜市
※以降、税額が1万円増えるごとに110円(税込み)ずつ加算
・大阪市
※以降、税額が1万円増えるごとに84円ずつ加算(端数処理の関係で83円になる場合あり)
税額3万円にかかる手数料の場合、東京都では240円、横浜市では330円、大阪市では209円です。例えば、還元率が1%のクレジットカードで支払うともらえるポイントは300ポイントとなり、1ポイント1円相当の場合、東京都と大阪市ではプラスになりますが、横浜市ではマイナスになります。
クレジットカード払いのメリット
固定資産税をクレジットカードで支払うことによるメリットを見ていきましょう。
・ポイントが貯まる
クレジットカード払いだと、クレジットカード会社ごとのポイントが貯まる場合があります。固定資産税はまとまった金額になるので、もらえるポイントも高くなるでしょう。
・家から支払い手続きができる
クレジットカード払いなら、24時間お好きなときに支払い手続きができるので、現金を持ち歩く必要がなく手軽です。
・明細で家計とあわせて確認できる
固定資産税の支払いもクレジットカードの明細に記載されます。クレジットカード明細を家計簿代わりに使っている家庭なら、固定資産税を支払った日付と金額の記録が残るので便利です。
クレジットカード払いの注意点
クレジットカード払いはメリットがある一方、注意しないといけない点もあります。
・手数料がかかる
先述したとおり、クレジットカード払いでは手数料がかかります。還元率によっては現金払いの方がお得になるので、かかる手数料ともらえるポイントをあらかじめチェックしておきましょう。
・領収書がもらえない
コンビニや金融機関で支払うと領収書に印を押してすぐに領収書がもらえます。一方、クレジットカード納付サイトから納税した場合は領収書がもらえません。
・納税証明書が発行されるまで時間がかかる
クレジットカード払いの場合、納税証明書が発行されるまでの期間が通常より長くなることがあります。
・その都度手続きが必要になる
口座引き落としだと毎年自動的に同じ口座から支払われますが、クレジットカード払いでは毎年手続きが必要となります。
クレジットカード払い以外の納付方法
固定資産税はクレジットカード払い以外にもさまざまな納付方法があります。ここで紹介するのは東京都の例です。自治体によって取り扱いが異なるため、各市町村のホームページで確認してみてください。
・都税事務所、金融機関、コンビニ
窓口やレジで納付書を差し出し、現金で支払います。手数料は無料で、税金を支払ってから、すぐに領収書がもらえるのがメリットです。都税事務所や金融機関は平日の決まった時間しか開いていませんが、コンビニなら年中無休で24時間いつでも納税できます。ただし、コンビニで支払えるのは30万円までの納付書です。
・スマートフォン決済アプリ
東京都ではau PAY、d払い、J-Coin Pay、LINE Pay、PayB、PayPay、モバイルレジが利用可能です。アプリから請求書払いを選択し、納付書に印字されたバーコードを読み込み決済します。こちらも30万円までという制限がありますが、手数料無料なのが魅力です。
・ペイジー(Pay-easy)
ペイジーマークのついている納付書なら、ATMやネットバンキングからペイジー支払いができます。こちらも手数料は無料です。
・地方税共通納税システム(eLTAX電子納税)
複数の自治体に税金をまとめて支払うことができるシステムで、手数料は無料です。
・口座振替
指定した金融機関の口座から自動的に納付される仕組みです。申込期限があり、それを過ぎると納付書払いになりますが、一度手続きすれば毎年継続して引き落とされます。手数料は無料です。
期限までに忘れずに支払いを!
ここまで固定資産税の支払い方法について解説してきました。いずれの方法でも、重要なのは期限までに支払うことです。期限を過ぎると延滞税がつき、さらなる出費となる可能性があります。固定資産を持っている限り毎年支払うものなので、自分のやりやすい方法で必ず期限までに納付しましょう。
自治体によっては楽天銀行アプリからの支払いもできます。アプリから「楽天銀行コンビニ支払サービス」を選択し、納付書のバーコードをカメラで読み込むことで支払い手続きが可能です。2022年8月現在、支払い1回につき楽天ポイントが10ポイントもらえる特典もあります。対応自治体であれば、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
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