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クレジットカード決済のオーソリとは|その目的や必要性、仕組みなどを解説

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2022年11月14日 10時0分

クレジットカード決済のオーソリとは|その目的や必要性、仕組みなどを解説

クレジットカード決済のオーソリとは|その目的や必要性、仕組みなどを解説

クレジットカードに関する用語の1つにオーソリというものがあります。聞きなれない言葉かもしれませんが、カードを使ってショッピングをする際、多くの場合このオーソリが行われています。時にはオーソリエラーとなり、決済できないことも。オーソリはクレジットカード決済において、重要な部分を担っています。普段何気なく使っているクレジットカード。決済の仕組みの中で繰り返し実施されているオーソリについて、わかりやすく解説します。

オーソリとは

医療費をカード払いにできるのか

オーソリとは、クレジットカードの利用に関連して使用されている用語です。顧客の提示するクレジットカードが決済できるものかどうかを、加盟店がクレジットカード発行会社に確認することを指します。オーソリは、オーソリゼーションを略した言葉。英語で、許可や権限を与えることを意味する、authorizationが語源です。オーソリゼーション・リクエストと呼ぶこともあり、日本語では「信用照会」などと表現されます。

 

クレジットカードを使うと、ショッピングをする際にその場で現金を出す必要がなくなります。店舗に対しカードを提示することで後払いにでき、金額が大きくなる場合には、分割払いの利用も可能です。こうしたことが可能なのは、顧客に信用があるからです。カード会社はカードを発行する前に収入などを審査するので、カードを持っているということは、カード会社から一定の信用を認められたことを意味します。

 

店舗から見ると、クレジットカードの加盟店になることは、売り上げの増加に役立っています。今持っている現金では買えないという顧客に対して、ボーナス払いや分割払いでの購入を提案できるからです。とくに高額の商品を扱う店舗では、有利になる仕組みといえるかもしれません。

 

しかし顧客が提示するカードを、その場で無制限に受け入れてしまうのはリスクが大きすぎます。カードが不正使用されている可能性もあれば、利用限度枠を超えていてカード会社から売上金を回収できなくなる可能性もあるからです。

 

そこで実行されるのが、オーソリです。カードが不正使用されていないか、買物額が利用限度枠に収まっているかを店舗がカード会社に照会します。現在では端末機を使ってオンラインでオーソリ依頼するのが一般的となっています。

フロアリミット

クレジットカードを使った、すべてのショッピングでオーソリが実施されるわけではありません。不正使用の発見という観点からは、すべての決済で実施されることが望ましいのでしょうが、状況により、一定金額以下では行わないように決めている場合があります。これが「フロアリミット」・「オーソリ限度額」です。

 

信用の照会はコンピュータなどで自動化されているとはいえ、店舗側に一定のコストが生じるために取られる措置です。サーバ負担の軽減にもなっています。

1円オーソリ

オーソリの方法として「1円オーソリ」というものが存在します。例えばネットショッピングなどで、店舗にクレジットカードを登録するような場合、店舗がそのカードの有効性を確認する手段です。

 

少額の請求をしてカードが利用可能と確認できれば、店舗はその請求をキャンセルします。顧客にその動きが通知されることもあり、不正使用を疑われることもあるようです。ただし、もしキャンセルが遅れて、実際に請求されたとしても、お金は後から返金されます。

オーソリの仕組みは

オーソリの仕組みは

クレジットカードの利用に際し、不正使用ではないか、利用可能な金額は十分かなどをチェックするオーソリ。どのような仕組みで行われているのか見てみましょう。ショッピングでカードを使おうとすると、加盟店からは信用照会端末を通して、発行会社に対してオーソリを依頼します。発行会社では、送られてきたカード番号や暗証番号、限度額や不正使用などに関する情報をチェックし、決済が可能という判断になれば加盟店に結果を通知、決済完了となります。

 

提示したクレジットカードによる決済が可能ということになると「オーソリゼーションコード」と呼ばれるものが発行されます。これは、店舗がカード会社から、商品代金を受け取るのに必要なものです。このように決済手段としてクレジットカードが提示されると、店舗と発行会社の間でオーソリに関する情報のやり取りをしてから、購入完了となるのです。店舗からすれば、商品代金を回収するためにも重要な手順になります。

 

現在では、オーソリは信用照会端末を通したオンライン通信によって行われています。しかし1980年頃までは手作業と郵送で処理が行われていました。クレジットカードにはエンボスと呼ばれる凸凹により、カード番号や名義などが刻印されているものがあります。店舗ではこの凸凹を使って、情報を伝票に転写し、利用金額や署名とともにカード会社に郵送していました。大変な手間だったようです。

 

現在ではクレジットカードを利用できる場面が増えていますが、これはオーソリがオンライン化されたことも大きく関係しています。

自動オーソリと手動オーソリ

ネットショッピングでのオーソリは、在庫状況などにより自動と手動を使い分けています。自動オーソリは、ユーザーの注文手続きが進む過程で、自動的に行われるものです。オーソリが行われると、支払いに必要な分をカードの利用可能枠から確保します。販売する商品の数が十分にあり、品切れの可能性がない状況に適しています。ショッピングサイトを運営する側にとっては、手間を省ける仕組みです。

 

一方、手動オーソリは、店舗の担当者が適切なタイミングで実施するものです。例えば商品の入荷まで時間がかかる場合など、自動オーソリをしてしまうと、あとでキャンセルなどの手続きが複雑になってしまいます。そのため注文者へ商品を届けられる状態になってから、手動で行い、カードから利用可能な枠を確保するのです。ネットショッピングの際にカード決済で注文したときは、注文のタイミングと利用可能枠が減るタイミングに注目すると、状況がわかるかもしれません。

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