銘柄選びにおすすめの「会社四季報 プロ500」。編集長が活用ポイントを解説!
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2022年12月1日 10時0分
銘柄選びにおすすめの「会社四季報 プロ500」。編集長が活用ポイントを解説!
株式投資に興味を持ったときに、誰もが経験するのが銘柄選びの難しさ。国内で約3,840社(2022年11月時点)もある上場企業から銘柄を探すのは、投資の経験があったとしても簡単なことではありません。 そのような時の心強い味方が「会社四季報」をはじめとする、投資情報誌です。中でも「会社四季報 プロ500」は「初心者にもわかりやすく、ベテランには効率的に」をモットーに、株式投資に役立つ情報が厳選され、コンパクトに凝縮されています。 ここでは「会社四季報 プロ500」編集長が自らおすすめの活用ポイントを解説します。これをきっかけに、ぜひ本書を手にとって、新しい銘柄との出会いを探してみてください。
「株式投資のバイブル」と言われる四季報ファミリー
「数が多すぎてどの銘柄を選んだら良いのかわからない」「Twitterで話題の銘柄を購入したら株価が急落して損してしまった」「配当が多くもらえる銘柄を知りたい」…と悩む方は多いのではないでしょうか。
上述したように、株式投資に興味を持ったときに、多くの人が経験するのが銘柄選びの難しさです。国内の「上場企業」というと、厳しい審査をクリアした業績の良い会社ばかりと思ってしまいますが、優良銘柄がある一方で、業績や財務の状況が振るわない会社も上場しています。中には、会社側が達成することが難しい業績予想を掲げているケースもあるでしょう。
こうした中で、すべての上場企業に担当記者が取材をして、独自の業績予想とその解説記事を掲載しているのが「会社四季報」です。日本株に投資する際の情報源として、「投資家のバイブル」ともいわれています。
Web版の「四季報オンライン」では、紙の四季報の内容に加えて、株式投資に役立つオリジナル記事が盛りだくさんです。「増益率の高い企業」「現預金をたくさん保有している企業」というように、条件を自分で設定して会社を絞り込む便利なスクリーニング機能も人気です。
「会社四季報 業界地図」は、業界ごとのあらゆる情報を地図の形で直感的にわかりやすく解説しています。23年版では182業界・テーマで未上場・海外企業も含めて4,240社が掲載されていて、株式投資のみならず、就活や転職活動、ビジネスにも活用可能です。
AppleやMicrosoftなど、近年、個人投資家の関心が高まっている米国企業や海外の米国上場企業の業績予想や財務情報を会社四季報のスタイルでわかりやすくまとめた、「米国会社四季報」もあります。
このような「四季報ファミリー」の中で今回ご紹介したいのが、四季報をよりわかりやすく、読みやすくした「会社四季報 プロ500」です。プロ500を株式投資の初心者におすすめする理由は、大きく3つあります。
おすすめポイント① 500銘柄を厳選、ビジュアルデータも満載
プロ500は、その名のとおり約3,840社の上場企業から、業績や株価の動向などをもとに注目の500銘柄を厳選して掲載しています。50の本命銘柄、200の期待銘柄、250の注目銘柄という形で分類されていて、本命銘柄では四季報の担当記者が取材で着目しているポイントを解説する「記者のチェックポイント」という記事も掲載されています。
株式投資が趣味になっているベテランの投資家であれば、2,000ページ超もある中にぎっしりと情報の詰め込まれた四季報を読み込んで、知られざる有望銘柄を発掘するのは醍醐味です。ただ、「四季報はちょっとハードルが高い」と思ってしまう方にはプロ500がおすすめ。短時間で手っ取り早く優良銘柄を探したいという理由で、あえてプロ500を選ぶベテラン投資家の方も多くいらっしゃいます。
雑誌の厚さを比べてみると、分厚い四季報に対して、プロ500は1㎝ほどしかありません。数時間あれば500銘柄すべての記事に目を通すことも可能です。何日もかけて四季報の全上場銘柄の記事を読破することは投資家のステータスともなっていますが、手始めにプロ500の読破から挑戦してみるのはいかがでしょうか。
銘柄を絞り込んでいる分、四季報の業績予想はもちろん、過去の業績推移グラフや、成長性、割安度などがひと目でわかるレーダーチャートなど、ビジュアルデータを豊富に掲載しています。さらに、過去の株価の動きのポイントを吹き出しで解説し、今後のトレンドなどをわかりやすく示した株価チャートもあります。
3~6カ月間の株価の高値と安値の予想や、「ジリ高」「反発期待」「ボックス」など、株価トレンドの見通しを掲載していることも特徴です。四季報と比べて文字が大きくカラーページが多いのも、読みやすいと好評です。掲載されている情報をもとにご自身でも分析を進めていくことで、有望な銘柄をみつけることができるでしょう。
では、気になる掲載銘柄のその後の株価の動きはどうなっているのでしょうか。 6月に発売された22年夏号を検証したところ、発売日前日から2カ月半ほどの間につけた高値では、500銘柄中95銘柄が30%以上の上昇となりました。20%以上の上昇は180社で、全体の上昇率を単純平均すると約19%です。同じ期間の日経平均株価の高値の上昇率は9.3%でしたので、大きく上回っていることがわかります。上位では、株価が2倍以上になった銘柄も4銘柄ありました。
号によって上昇率の大きさは変わります。プロ500では毎号、その前の号の掲載銘柄の株価パフォーマンスを検証するページを設けていますので、購入を検討していただく際にはチェックしてみていただくと良いかもしれません。
おすすめポイント② 市場で注目されているテーマや関連銘柄がわかる
プロ500のもうひとつの特徴が、市場で注目されているキーワードである「市場テーマ」を毎号11、12テーマほどピックアップし、掲載している各銘柄がどのテーマに該当するかを分類してリストアップしていることです。
株価は「EPS(一株あたり利益)✕PER(株価収益率)」であり、もう少しわかりやすく言い換えると「業績✕人気」で決まります。市場テーマは、まさにこの「人気」に影響をあたえます。
例えば、政府が訪日外国人観光客の水際対策を緩和するというニュースが流れれば、インバウンド需要が増えるのではないかとの予想から、関連する銘柄の株価が上昇したりします。22年秋号の誌面ではこうしたインバウンド関連を含めた「経済再開」関連の銘柄をリストアップしていて、テーマを切り口に有望な銘柄を探していくという使い方もできるようになっています。
また、2022年7月の参議院選挙で勝利し、大型国政選挙のない「黄金の3年」を迎えた岸田政権の政策も、22年秋号で取り上げた注目の相場テーマです。重要課題への対応が急務となっている岸田首相が実行力を発揮すれば、政策関連の銘柄にとってポジティブサプライズとなることも考えられます。原子力発電所の再稼働を進めるよう指示したとのニュースが流れた際には、稼働対象に含まれる電力会社や、原子力関連機器メーカー、メンテナンス会社などの株価が上昇したこともありました。
このほか、円安を好感する企業、インフレ耐性がある企業、地政学リスクの高まりに対応する情報セキュリティ、防衛関連など、世界的な情勢の変化に対応する相場テーマも盛りだくさんです。
読者の関心が集まる、配当利回りの高い「高配当」な銘柄のリストも毎号掲載しています。銀行の定期預金金利が低水準で続く中、年間の配当利回りが3%を超えるような高配当銘柄の魅力が高まっています。原本割れのリスクがほとんどない銀行預金に対して、株式投資の場合は株価の変動リスクがあります。配当がもらえても株価の下落で損をしてしまっては意味がありません。業績や財務が悪化した場合、会社が予定していた配当を減額することもあります。高配当銘柄に投資をする際には、業績動向や財務状況などもあわせて検討することが大切です。
おすすめポイント③ ランキングや特集記事
有望銘柄を見つける手がかりとなる、ランキング記事や特集記事もプロ500ならではの特徴です。
ランキング記事は、掲載している500銘柄を対象としたものと、全上場企業を対象としたものの2通りがあります。会社四季報の業績予想で会社計画より増額予想をしている上振れ率や、今期の予想営業増益率、ROE(自己資本利益率)の高さ、配当利回りなど、さまざまな切り口でランキングを集計しています。ランキングの中から気になる銘柄を見つけ、記事ページを読み、詳細を確認するといった使い方も可能です。
特集記事では、会社四季報の記者が担当業界の足元の状況と今後の見通し、注目銘柄などについてまとめた「四季報記者に聞く」も、定番企画となっています。
そして、プロ500を毎号定期購読しているベテラン投資家が活用していると言っていたのが、各業界の今来期の営業利益、経常利益の業績展望と、それぞれの前期比、前号比の数値を一覧表にまとめた「今来期に伸びる業界はココだ!」です。「四季報記者に聞く」とあわせて読めば、どの業界がどのような理由で好調なのかの理解が深まります。
全上場銘柄の理論株価と業績進捗率、割安度(PER・PBR)を集計した「全上場銘柄を大診断」も、目玉企画のひとつ。このデータはWebサイトからダウンロードでき、Excelなど表計算ソフトを使った分析にも利用可能です。
このほか、チャート読解やファンダメンタルズ分析のポイント解説、注目のIPO(新規株式公開)銘柄の紹介など、各号ごとに切り口を変えた特集企画を掲載しており、初心者に役立つ内容が盛りだくさんとなっています。
初心者にも、ベテランにも役立つプロ500
「初心者にもわかりやすく、ベテランには効率的に、役に立つ投資情報を届ける」というのが、プロ500の編集方針です。
地政学リスクの高まりや、資源・エネルギー問題、高インフレに直面する欧米での急ピッチな金融引き締めにより、全体相場は変動が大きい状況となっています。しかし、個別の銘柄を見ていくと、このような環境下でも株価が上昇しているケースは多くあります。また、タイミングの見極めは難しいですが、全体相場が下落した局面は中長期的な視点では優良銘柄の買い場となることもあります。
ぜひ、プロ500を活用して、変化を好機に変えることにつなげてみてはいかがでしょうか。
※本コンテンツは情報の提供を目的としており、その情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねますので予めご了承ください。
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