クレジットカードの仕組みとは?引き落としや利用方法についてわかりやすく解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年1月31日 10時0分
クレジットカードの仕組みとは?引き落としや利用方法についてわかりやすく解説
クレジットカードは現金で支払う代わりに買い物ができる便利な支払い手段として広く普及しています。近年はキャッシュレス化が進んでいることもあり、クレジットカードの保有を検討している人も増えているのではないでしょうか。ここではクレジットカードがどのようなものかを知りたい方に向けて、引き落としの仕組みや利用するメリットをわかりやすく解説します。
クレジットカードとは
クレジットカードとは、お店で商品やサービスを購入するときに、現金の代わりとして支払いに利用できるカードです。クレジットカードで支払った代金は後払いという扱いになり、のちに銀行口座からお金が引き落とされたり、コンビニで支払ったりします。
店頭においてカードのみで支払いが完了するという手軽さから、世界中に普及している支払い方法です。
クレジットカード払いの仕組み
買い物でクレジットカードを使うと、お店からの代金の支払い請求は消費者ではなくカード会社へ行きます。カード会社が代金を支払うことになるので、カードで支払いをした人はその場で現金を出さなくても買い物ができるのです。
支払いをした時点では、消費者はカード会社に一時的にお金を借りている状態になります。カードの利用で借りたお金は、カード会社が1カ月ごとに集計し、毎月1回定められた支払い日に銀行からの引き落としなどでまとめてカード会社に返済することになります。
なお、クレジットという言葉には「信用」という意味があります。カード会社は一時的に立て替えとして消費者にお金を貸すことになるので、あとできちんと返してもらえるという信用を前提として成り立っている決済システムなのです。
引き落としと支払い方法について
カード会社への支払いは通常銀行口座からの引き落としで行います。この支払い方法にはいくつかの種類があり、消費者が都度選択します。
よくある支払い方法は以下のようなものです。
1回払い
「一括払い」とも呼ばれます。買い物の代金をすべて次の支払い日に引き落とす方法で、手数料はかかりません。最も基本的な支払い方法でしょう。
2回払い
購入代金が2回に分けて請求される方法です。例えば2万円の商品を購入した場合、最初の支払い日に1万円が引き落とされ、次の支払い日で残りの1万円が引き落とされます。
たいていの場合、2回払いまでなら利用者に手数料はかかりません。
分割払い
購入代金が3回以上の複数回に分けて請求される方法です。例えば2万円の商品を4回分割した場合は、購入代金のうち5,000円ずつが毎月の支払い日ごとに引き落とされます。
3回以上の分割払いになると、多くの場合分割払い手数料が発生します。これはカード会社が通常よりも長期間の立て替えを行うことになるので、その利息分が手数料という形でかかるという意味合いです。
ボーナス払い
ボーナス払いとは、夏のボーナス支給月または冬のボーナス支給月に、代金をまとめて引き落とす方法です。
クレジットカードの利用代金は締め日の翌月に引き落とされるのが基本ですが、ボーナス払いにするとボーナス月まで支払いが持ち越され、半年分の利用代金がまとめて引き落とされる形になります。基本的にボーナス払いでは手数料がかかりません。
リボ払い
リボ払いとは、1カ月の利用回数や利用金額にかかわらず、毎月の引き落とし額を一定にする方法です。利用には手数料がかかります。リボ払いの手数料の支払い方法には、一定額に手数料を加えるウィズアウト方式と、手数料を含めて一定額にするウィズイン方式があります。
例えば、引き落とし額を月3万円までに設定した場合、5万円の買い物をしても次の支払い日に引き落とされるのは、ウィズアウト方式では3万円に手数料を加えた金額、ウィズイン方式だと手数料を含めた3万円のみとなります。
どちらの方法でも、設定金額を超えた部分は、次回以降の支払いに持ち越しになります。
リボ払いは1回あたりの引き落としの負担は軽くなりますが、持ち越した残額が大きくなりすぎるといつまでもカード会社への支払いが終わらず、手数料もかかり続けることになります。きちんと返済計画を立てたうえで慎重に利用することが必要です。
カード会社とお店の関係
クレジットカード会社は、お店と加盟店契約を結びます。加盟店契約とは、そのお店でクレジットカードを使えるようにする手続きのことです。
お店側はカード会社の加盟店になると、クレジットカード払いが使えるようになる代わりに加盟店手数料をカード会社に支払うことになります。
お店にとっては売上の一部をカード会社に支払うことになりますが、その代わり消費者の利便性が上がって売上が増えたり、売上の管理がしやすくなったりするメリットを享受できます。
クレジットカードの使い方
クレジットカードが利用できるシーンはさまざまですが、よくあるのが以下のようなケースです。
・お店での商品やサービスの購入
・オンラインショップでの商品やサービスの購入
・固定費、サブスク料金の定期支払い
お店でクレジットカードを使う場合は、会計時にカードを店員に提示します。レジ端末などでカードを読み込んだあとに暗証番号を入力、またはお店から提示される売上票に直筆でサインをすることで支払いが完了します。
ネットショッピングで使う場合や固定費の支払い手段として使う場合は、書面やオンラインのフォームにカード番号などの情報を入力するのが一般的です。
なお、クレジットカードは誰でも持てるわけではありません。18歳未満の人や18歳であっても高校生のうちはカードが作れません。
18歳以上の人でも、実際にカードを作るときにはカード会社の 審査を受ける必要があります。クレジットカードを発行することがカード会社にとってはお金を貸し出すということと同義になるので、カード会社は職業や収入、資産の状況などをチェックして信用できる人にのみカードを発行することにしているからです。
クレジットカードのメリット
現金を持ち歩かなくても買い物ができる
クレジットカードがあれば手元に現金を持っていなくても買い物ができます。財布をスッキリさせられるうえ、現金を数えて受け渡しする必要もないのでお釣りのミスなども防げます。
カード会社のポイントが貯められる
カード会社は独自のポイントサービスを提供しているのが一般的です。カードを利用した分だけポイントが貯まり、貯まったポイントは買い物をするときの支払いに利用したり景品と交換したりすることが可能です。
利用履歴を管理しやすい
クレジットカードを利用した履歴はすべて自動で記録されます。利用履歴は定期的に郵送されてくる明細書や、会員専用のオンラインページ、スマホのアプリなどで確認できます。
日々の支払いをクレジットカードにまとめることで、利用明細を家計簿の代わりにできるので、家計管理がラクになるでしょう。
ネットショッピングが手軽に利用できる
ネットショッピングではクレジットカード払いが主流になっています。銀行振込や代引きだと手数料や手間がかかりますが、カードであれば購入時に情報を入力するだけですぐに支払いが終わり、あとは商品が届くのを待つだけです。
交通系ICカードやETCとの相性が良い
交通系ICカードやETCカードは、クレジットカード払いが便利です。クレジットカードを紐付けることで、自動チャージができたり、ETCゲートをノンストップで通過できたりと利便性が広がります。
クレジットカードの注意点
使いすぎに注意
クレジットカードはカード1枚出すだけで買い物ができてしまうので、「お金を払った」という実感が薄くなりがちです。
特にクレジットカードを持ち始めたばかりの人は、自分が持っている現金よりも高いものを簡単に購入できることから、まるで魔法のカードを手に入れたかのような気分になってしまうことがあるようです。
しかし、カード払いは支払いの免除ではなく後回しにしているだけなので、後日支払えなくなるまで使い込んでしまうと危険です。支払える範囲内で計画的に利用しましょう。
盗難や紛失、不正使用にあったときの対応を覚えておく必要がある
クレジットカードにはカード番号や保有者の名前などの重要な個人情報が記載されているので、取り扱いには注意が必要です。
近年ではセキュリティの観点からこれらを印字しないタイプのカードも出てきていますが、まだまだ少数派といえます。
クレジットカードをなくしてしまった場合は、すぐにカード会社に連絡をしてカードの機能を停止してもらいましょう。勝手に買い物をされてしまう危険性があるためです。
また、利用履歴を確認して身に覚えのない買い物があった場合は不正使用の被害にあっている可能性があります。知らないうちにカードの情報を盗まれて悪用されているおそれがありますので、この場合もすぐにカード会社に連絡をします。
なお、カードの紛失は比較的気付きやすいものですが、不正使用は普段から利用履歴を見直していないと気付きにくいものです。使いすぎ防止も兼ねて、定期的に履歴を見る習慣をつけておくと良いでしょう。
分割払いやリボ払いの仕組みをよく理解する
分割払いやリボ払いを使えば毎月銀行から引き落とされる金額をある程度コントロールできますが、仕組みをよく理解していないと逆に家計の圧迫につながります。
これらの支払い方法は「カード会社に立て替え金の返済を待ってもらっている状態」なので、利用が長期間にわたると利息にあたる手数料が思っていた以上に膨れ上がってしまうということが起こります。
残高が増えると、いつまでも支払いが終わらずカード会社からの借入を抱え続けることにもなりかねません。カード会社からの案内や説明をよく読み、しっかりと仕組みを理解したうえで慎重に利用しましょう。
初心者におすすめのクレジットカード
現在クレジットカードは多くのカード会社からたくさんの種類が発行されており、どのカードを選べば良いか迷ってしまう方も多いと思います。
特にクレジットカードを初めて持つ方は、以下のポイントを意識して選ぶと良いでしょう。
・入会金や年会費が無料
・よく利用するお店やサービスと提携している
・ポイント還元率が高い
・「初心者向け」「学生向け」などと謳われている
・利用履歴の確認方法がわかりやすい
年会費などがかからないものであれば気軽に始められますし、よく利用しているサービスとの相性が良ければポイントが多く貯まるなどメリットをより実感できるでしょう。
例えば、楽天カードは年会費が永年無料で、100円の利用ごとに1ポイントの楽天ポイントを貯めることができます。(※)楽天市場や楽天トラベルなどの楽天グループサービスで利用すればさらにポイント還元率がアップするので、楽天グループのサービスをよく利用する人はぜひ作っておきたいカードです。
また利用履歴の確認や各種変更手続きは、会員専用のサイト「楽天e-NAVI」で簡単に済ませられます。スマホ用にはアプリもあり、いつでも手軽にカードの利用状況を確認できるので、使いすぎ防止にも役立つでしょう。
楽天カードはクレジットカード初心者の方でも安心して利用できる環境やサポートが整っているクレジットカードです。これからクレジットカードを作ってみたいとお考えの方は検討してみてはいかがでしょうか。
※一部ポイント還元の対象外、もしくは、還元率が異なる場合がございます。
※この記事は2022年12月時点の情報をもとに作成しております。
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