値上がりはなぜ起きる?2022年の値上げ商品一覧やいつまで続くかを解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年2月24日 10時0分
値上がりはなぜ起きる?2022年の値上げ商品一覧やいつまで続くかを解説
2021年からパンや食用油などの食料品、電気やガソリンなどのエネルギーが値上がりし、2022年にはそれらに加えて日用品や電化製品など、さまざまなものが値上がりしました。現在も値上がりは続いており、まだまだ収まる気配がありません。ここでは、2022年に値上がりした商品を見ていくとともに、なぜ値上がりが起きているのか、そしてこの値上がりがいつまで続くのかについて解説していきます。
値上がりとは
値上がりとは、ものやサービスの値段が高くなることです。単純に値段だけが高くなることもありますが、値段は変わらないものの、サイズが小さくなったり、量が少なくなったりするような実質値上げもあります。実質値上げは買い手側が気づきにくい場合が多いことから、レーダーに見つけられにくい戦闘機に例えて「ステルス値上げ」ともいわれています。
2022年の10月をピークに値上がりするものの数は減少しているようですが、今後も値上げ自体は続く可能性はあるでしょう。
値上がりはなぜ起きる?
2021年の終わり頃から、食料品やエネルギーなどの値上がりが始まり、2022年も多くの分野で値上がりが相次ぎました。値上がりが起きている主な原因を見ていきましょう。
原材料価格の高騰
2021年から食料や原油、木材など、原材料となるものの価格が上昇しました。原材料費が高くなれば製品を作るための費用も高くなるので、最終的に値上げとならざるを得ないでしょう。特に、原油はガソリンや電気などのエネルギー、プラスチック素材など、影響を与える分野が広範囲なため、多くの品目が値上がりする要因となっています。
なお、そもそも原材料価格が高騰した原因の一つは、新型コロナウイルス感染症の拡大が一旦は落ち着いたことで世界的に経済が回復し、需要に対して生産や物流が追いつかなくなったためです。
ロシアによるウクライナ侵攻
2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まったことにより物流が停滞し、もともとの原材料価格の高騰に拍車がかかりました。パンや麺類などがどんどん値上がりする事態となったのは、穀物大国である両国から小麦などの輸出が激減したためです。また、日本はロシアからカニやサケなどの水産物、ウクライナからは食用油を多く輸入していたため、それらを原材料とする食品にも影響が出ています。
ロシアは原油や天然ガスの主要産出国でもあるため、原油価格の高騰も加速し、物流費や資材包装費も上がっています。
円安の影響
値上がりを激化させたのは、2022年に起きた急激な円安も原因です。2022年初は1ドル115円程度だったドル円相場が、6月には1ドル130円まで上がり、10月には1ドル150円を超えました。日本は多くの原材料を輸入に頼っているため、円安によって原材料価格がさらに高騰する事態となり、秋にはさらなる値上がりを招いたというわけです。
2022年秋に値上がりしたもの
2022年秋は食料品をはじめとして、電気代やガス代、日用品や電化製品など、さまざまなものが値上がりし、まさに「値上げラッシュ」となりました。ペットボトル飲料や酒類など買い置きができるものは、値上げ前にまとめ買いを促すお知らせを店舗で見た人も多いのではないでしょうか。
実際に値上がりしたものを見ていきましょう。
食料品
食料品はこれまでも値上げされてきましたが、2022年10月は値上げ品目が多く、なんと約3,700もの品目が値上げとなりました。値上げされたものはハムやソーセージ、ツナの缶詰やちくわなどの加工食品、マヨネーズやドレッシングなどなどの調味料、キャンディやせんべいなどの菓子類などです。11月に入っても調味料の値上げは続き、チーズやヨーグルトなどの乳製品も値上げとなりました。
飲料品
ジュースやお茶、清涼飲料水などが、2022年10月にペットボトルを中心に一斉に値上げになりました。約3,000品目と食品に続く多さです。缶コーヒーやコーヒー豆、牛乳も値上げとなっています。
酒類
酒類はこれまであまり値上げされてきませんでしたが、ビールやチューハイ、ウイスキー、清酒などが2022年10月に一斉に値上げとなりました。
外食
外食はこれまでも値上がりしてきましたが、ファストフードや回転寿司、定食屋などの大手外食チェーンで、今後さらに値上げすることが予想されます。
日用品
ティッシュやトイレットペーパー、ペーパータオルなどはこれまでにも値上がりしていますが、2022年秋に再値上げとなりました。蛍光灯やカセットコンロなども、2022年秋に値上げとなっています。
電化製品
パソコンやエアコン、冷蔵庫や掃除機などが値上げされています。家電の値上げは原材料価格の高騰や円安の影響もありますが、2022年までの世界的な半導体不足も原因です。
電気・ガス
電気代もガス代も2021年の秋頃から徐々に値上がりしており、現在も値上がりが続いています。電気は料金が高騰しすぎないよう上限額が設けられていて、大手の電力会社は全社ともすでに上限に達しています。上限は各社から国への申請により変更できるため、今後も値上げが続く可能性があるでしょう。
その他
2022年10月から雇用保険の保険料率が引き上げられました。食料品やエネルギーなどとは原因が異なり、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で財源不足になったことが理由のひとつです。また、台風や豪雨等の自然災害による保険金支払いの急増を背景に、火災保険料や地震保険料も値上がりしています。
値上がりはいつまで続く?
2022年12月の帝国データバンクの調査によると、食品主要105社の2023年の値上げ予定は4,000品目を超えていました。まだまだしばらくは、物価上昇が続くと考えたほうがよいでしょう。
円安が収まり円高に傾けば、少しは落ち着きを見せるかもしれません。ただ、原材料価格の高騰、ウクライナ情勢など、円安以外の要因も多分に影響しているため、それらの要因が取り除かれないと、値上がりを抑えることは難しいでしょう。
値上がりをしてもお得に買い物をする方法
これだけ多くのものが値上がりしていると、どんなに節約を頑張っても支出は増える一方で、家計が苦しいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、少しでも家計の負担を減らすために、お得に買い物をする方法をご紹介します。
クーポンや割引券を利用する
クーポンや割引券などの情報は、ネットで簡単に見つけることができるので、活用しやすいでしょう。現在はクーポンをまとめたサイトなどもあり、お店のアプリなどをダウンロードすれば、登録時にもらえたり、定期的に送られてくることもあるので便利です。特に大手のスーパーやドラッグストアのアプリは、クーポンが豊富な場合があります。日常的によく利用するお店のアプリはダウンロードしておくとよいでしょう。
また、現在は扱うお店が少なくなっているかもしれませんが、紙に印刷されたクーポンにも目を向けて、有効活用していきましょう。
特売日やセールなどを狙う
事前に日にちなどを調べておく必要はありますが、普段よりもかなり安くなる場合があります。日常的によく使うものや、食料品でも日持ちがするものはまとめ買いをしておくのがよいでしょう。3月と9月は決算期の会社が多く、業績アップのために決算セールなどが開催されることも多いので、高価な商品はこの時期まで待ち、安くなってから購入するのもおすすめです。
ただし、普段より安いからといって必要のないものまで購入しないように注意しましょう。
ポイントを貯める
ポイントは支払いに利用できる場合が多いので、意識的に貯めて買い物に利用しましょう。ポイントを貯めるには、ポイントカードの利用はもちろんですが、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決算を利用することでもポイントが貯まるのでおすすめです。ポイントが倍になったり、通常よりも多く還元されたりする日などを選んで買い物をすれば、ポイントもより貯まりやすいでしょう。
プライベートブランドを選ぶ
普段買っている商品と同じようなものがプライベートブランドにもある場合は、切り替えることでお得になります。プライベートブランドが安いのは広告宣伝費をかけないからで、品質は大手メーカーの商品と大差ないでしょう。メーカーやブランドにこだわりがない場合は、プライベートブランドを購入するのもおすすめです。
チラシアプリを利用する
安いものを探してあちこちのスーパーを回るのは時間と労力がかかります。チラシアプリを利用すると特売品を探したり、同じ商品でも比較したりしやすいでしょう。チラシアプリは近所だけでなく、全国のお店を検索できるので、勤務先や出先での買い物にも役立ちます。
株主優待を利用する
株式投資に興味がある人は、株主優待を有効活用するのもよいでしょう。飲食店や小売店を持つ企業ならお店で使える割引券や金券を、製造業の企業なら自社の食品や飲料品を株主にプレゼントするケースがあります。
まとめ
2022年は多くのものが値上がりとなりました。もはや、値上げされていないものはないのではないかと思われるほどです。一度値上がりしたものがまた値上がりするなど、再値上げも相次いでいます。
原材料価格の高騰、ロシアによるウクライナ侵攻、円安の影響などの要因が取り除かれていないので、値上がりは今後も続いていくと思ったほうがよいかもしれません。特に食料品や日用品などの値上がりは、家計に厳しさをもたらしていると思われるので、お得に買い物する方法をうまく取り入れていくとよさそうです。
こういうときに強い味方となってくれるのがクレジットカード。商品を購入して、あとで支払いをすることになるので、値上がりが見込まれる商品を値上がり前に購入するときに活躍してくれます。
楽天カードなら買い物をするだけで楽天ポイントが貯まるのでお得です。対象ショップでの買い物がポイントアップにつながる楽天カードポイントプラスを利用すれば、さらにお得が広がります。この機会に楽天カードの作成を検討してみてはいかがでしょうか。
※この記事は2023年1月時点の情報をもとに作成しております。
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