プレミアムフライデーは終了した?現在の取り組みや参加企業を紹介
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年3月1日 10時0分
プレミアムフライデーは終了した?現在の取り組みや参加企業を紹介
2017年「プレミアムフライデー」の導入が大きな話題となりました。この取り組みでは毎月月末の金曜日に仕事を早く切り上げることで2.5日の休日が実現でき、楽しい時間・幸せな時間を過ごせるようになることが期待されていました。 しかし、2023年現在、プレミアムフライデーという言葉を見聞きする機会はほとんどなく、現在はどうなっているのだろうかと興味を持っている人もいるのではないでしょうか。 ここでは、プレミアムフライデーとはどのようなものだったのか、その概要や目的、参加企業などを解説するとともに、現在行われているイベントやキャンペーンなどについても紹介していきます。
プレミアムフライデーとは
プレミアムフライデーとは、個人消費の促進とともにライフスタイルの変革を狙った、官民連携の事業のことです。毎月月末の金曜日は原則15時に仕事を切り上げて、ショッピングや旅行などの楽しい体験をすることや、家族との外食といった幸せな時間をもつことなどを促進しています。
プレミアムフライデーの大きな目的は次の3つです。
プレミアムフライデーによる消費活性化や働き方改革を、都市部だけでなく地方にも浸透させるために設立されたのが、「プレミアムフライデー推進協議会」です。推進協議会は、プレミアムフライデーの取り組み推進のために、参加企業が自由に使える「統一ロゴマーク」を無償提供しています。バリエーションも複数用意されています。
プレミアムフライデーの実施日は、毎月月末の金曜日がメインです。しかし、企業や地域、個人の業務などに応じ、「月末金曜」や「15時」にとらわれず柔軟に取り入れることも推奨されています。
プレミアムフライデーのはじまり
プレミアムフライデーがはじまったのは、2017年2月24日(金)でした。
プレミアムフライデーが実施されれば、毎月月末の金曜日の労働時間が短縮され、土日とあわせて2.5日の休日となるため、多くの働く人々の間で話題となりました。旅行にも行きやすくショッピングや食事などもゆったりとした気持ちで楽しめることから、理想的な休日を過ごせることなどが期待されたのです。
プレミアムフライデー推進協議会の「2月24日(金)第1回『プレミアムフライデー』実態調査(※)」によると、2017年2月24日(金)に行われた第1回のプレミアムフライデーで、実際に早帰りした人は全体の17.0%で、そのうち87.6%の人が豊かな時間を過ごせたと回答しています。
プレミアムフライデーに早期退社を取り組む企業は徐々に増加していき、第1回は136社だったものが、同年3月31日(金)に行われた第2回のプレミアムフライデーには約330社と、2倍以上に増加。また、4月28日(金)に行われた第3回では初回の3倍以上である406社に増加しています。
※全国の20代~50代有職者(有効回答数2,015人)およびプレミアムフライデー推進協議会事務局への登録企業4,512社(有効回答数654社)を対象としたアンケート調査
プレミアムフライデーの現在
働く人々にとってメリットの多いはずのプレミアムフライデー。しかし、2023年1月現在、その存在はすっかり影をひそめてしまっています。現在も一部の企業では行われているようですが、スタート当時のような話題性はなくなっています。
ではなぜこのような状態になってしまったのでしょうか。主な理由を3つ解説していきます。
月末の金曜日に仕事を早く切り上げるのは難しい
多くの企業にとって、月末は繁忙期です。しかも、金曜日は休日の前日なので仕事を早めに切り上げることは現実的に難しいという意見が当時から多くありました。
また、月末金曜の業務を早めに切り上げることで、ほかの日にしわ寄せがいってしまい結局残業することになってしまうケースも。このようなケースが原因で、プレミアムフライデーの目的のひとつである、「働き方改革のきっかけ」にはならなかったと考えられます。
なお、毎月月末金曜の導入が難しいことを受け、企業や地域・個人の都合にあわせて柔軟に導入することも推進されましたが、あまり効果は見られなかったようです。
長時間労働削減対策の取り組みが強化された
プレミアムフライデーによる働き方改革のほかにも、厚生労働省主導のもと、さまざまな長時間労働削減対策が実施されました。
例えば、毎年11月を「過重労働解消キャンペーン」期間とし、長時間労働が行われている企業への監督指導の徹底、違法な長時間労働を行わせた企業名の公表などに取り組んでいます。
このような国の施策もあり、働き方改革が徐々に浸透していったこともプレミアムフライデーの必要性が低くなった理由のひとつと考えられます。
リモートワークの推進
2020年以降、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のため、リモートワークの導入が進められました。勤務先に出社することなく自宅などで業務を行うことができるため、勤務時間の削減効果も期待できます。
また、感染症拡大予防のための自粛期間が長引いたこともあり、気軽に旅行やショッピング、外食などを楽しめない状況にあることも理由のひとつと考えられるでしょう。
プレミアムフライデーを開催している企業
プレミアムフライデー推進協議会事務局のまとめでは、プレミアムフライデーに登録した企業は2017年3月時点で4,512社です。さまざま業種の企業が登録しており、中でも宿泊業・飲食サービスや卸売業・小売業、サービス業で全体の約70%を占めています。
2017年3月時点でのプレミアムフライデーに参加している企業4,512社のうち、回答のあった654社の回答結果を集計した業種ごとの割合は以下のとおりです。
プレミアムフライデー参加企業の業種と割合
では、これらの参加企業で具体的にどのようなサービスやイベント、キャンペーンなどが開催されたのか紹介していきます。
プレミアムフライデーの取り組み事例
プレミアムフライデー参加企業で、実際に提供されたサービスやイベント、キャンペーンなどの一例は以下のとおりです。
【スキー場関係】
プロスキーヤーやプロスノーボーダーの協力を仰いで、来場した利用客へ無料で行うスキー・ボードレッスンサービス
【飲食店】
ふだんは夜の営業をしていないカフェで、プレミアムフライデーを満喫できる夜の営業
(プレミアムフライデー限定メニューを提供することで特別感のある夜カフェを開催)
【宿泊業】
金曜日からの2連泊という新しい宿泊プラン
【商店街活性化】
商店街活性化を目的とした金曜日開催の飲み歩きイベント
【通信販売関連】
プレミアムフライデー当日に商品を利用するための事前キャンペーンセール(通常、商品が届くまでに最低でも1日はかかるため)
このように、プレミアムフライデー参加企業では、利用者に充実した楽しい時間を過ごしてもらえるようさまざまなサービスやイベント、キャンペーンなどを行っていました。
現在もプレミアムフライデーは行われている
2023年現在、プレミアムフライデーという言葉をあまり耳にしなくなりましたが、実は2022年にも一部の企業はプレミアムフライデー向けのサービスやイベント、キャンペーンなどを開催していました。
ここではプレミアムフライデーの例として2022年10月に開催されたイベントを紹介します。
【六甲山光のアート「Lightscape in Rokko」|六甲山観光株式会社】
六甲山光のアート「Lightscape in Rokko」は、フレームで覆われた展望台全体を最新のLED照明で内側から照らすことで、1,000万色以上の色彩表現を楽しめるイベント。2022年は「枕草子」をテーマとしており、10月は「秋は夕暮れ」が公開されました。
【森林公園「森のハロウィンナイト」2022|国営武蔵丘陵森林公園】
2022年10月28日~30日の3日間だけ行われた「森のハロウィンナイト」。大自然の中でハロウィンにぴったりのイルミネーションやライトアップのほか、光と音の演出の中で仮装での来場も楽しめるイベントでした。森林公園内は20時30分まで散策可能で、夜間シャトルバスが森林公園駅‐中央口間を運行しました。
【10月プレミアムフライデーコンサート|静岡市文化振興財団】
静岡市文化振興財団はプレミアムフライデーコンサートを開催しています。会場はJR静岡駅北口地下広場で、申し込み不要・入場料無料のコンサートです。10月はクラリネットとバスクラリネットの二重奏が奏でられました。
プレミアムフライデーをキャッシュレスで楽しもう!
2017年2月24日(金)に第1回のプレミアムフライデーが実施されてからしばらくは、導入企業が増加していきましたが、さまざまな要因により2023年現在では、積極的に取り組んでいるのは一部の登録企業のみというのが実情です。
しかし、働く人々にとっては楽しく幸せな時間が増えるというメリットが、また、登録企業にとっては売り上げ増加などのメリットがあることから、今後も状況にあわせたサービスやイベント、キャンペーンなどが開催されることが望まれます。
プレミアムフライデーなどのサービスやイベント、キャンペーンなどに参加する際の支払いは、キャッシュレス決済が便利です。例えば、楽天カードなら飲食代や宿泊代、チケット代の支払いなどに活用できるほか、楽天ペイもコンビニやスーパー、飲食店、居酒屋などで支払い可能で、利用店舗は順次拡大中です。週末の楽しい幸せな時間のおともに、楽天カードや楽天ペイをぜひご利用ください。
※この記事は2023年1月時点の情報をもとに作成しております。
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