キャッシングとは|利用方法や返済方法、注意点などをわかりやすく解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年3月7日 10時0分
キャッシングとは|利用方法や返済方法、注意点などをわかりやすく解説
キャッシングとは、クレジットカードを使って銀行やカード会社から現金を借りられるサービスです。どうしても急にお金が必要になったときには助けとなりますが、注意すべき点もあるためきちんと仕組みを理解してから利用する必要があります。ここではキャッシングについてわかりやすく解説します。
キャッシングとは
キャッシングとは、銀行やカード会社などから現金を借りる行為、もしくは現金を借りられるようにするサービスのことです。
キャッシングを利用すると、街にあるATMやネットバンキングなどを介して、現金を引き出せるようになります。引き出したお金は、あらかじめ決められた期間や回数にしたがって後日、返済を行います。
キャッシングとカードローンの違い
キャッシングもカードローンも、どちらもお金を借りることができるサービスです。
本来キャッシングとはお金を借りる行為そのものを指す言葉であり、カードローンもキャッシングの一種であることに変わりありません。
しかし、多くの場合、クレジットカードに付いているキャッシング機能でお金を借りることを「キャッシング」、お金を借りるための専用カードを作って借り入れをするサービスを「カードローン」と呼んで区別されます。
キャッシングとカードローンの特徴はそれぞれ以下のようなものです。
キャッシング(主にカード付帯の機能)
カードローン
キャッシングの利用方法
キャッシングを利用するには主に以下のような方法があります。
インターネットで申し込み
パソコンやスマートフォンなどからオンラインで申し込み、指定の口座に現金を振り込んでもらう方法です。
申し込み後すぐに振り込んでもらうか、もしくは日時を指定して振り込んでもらいます。一般的に振込手数料はかかりません。
ATMで即時に現金を引き出す
銀行やコンビニ、駅などにあるATMやキャッシュディスペンサーにクレジットカードを入れて、その場で現金を引き出す方法です。
あたかも自分の銀行預金からお金を引き出しているような感覚になりますが、あくまでもお金は借り物であり、ATMを介してカード会社から直接お金を受け取っているという扱いです。利用するにはATMの利用手数料がかかります。
キャッシングは即日利用できる?
キャッシングを利用するには、カード会社の審査を通過する必要があります。審査にかかる時間は会社によって異なりますが、一般的には、審査に数日から1週間程度はかかると考えたほうが良いでしょう。
ただし、即日利用可能をうたっている会社の場合は、申し込みから数時間程度で審査が完了することもあります。
また、カード発行時からキャッシング機能が付いていることもあります。この場合は、すでにキャッシング利用の審査に通っているので、改めて審査を受ける必要はありません。
審査を受けるのは、利用枠を増額したい場合や、キャッシング機能が付いていないクレジットカードに新たにキャッシング機能を追加する場合などです。
キャッシングの返済方法
キャッシングで借りたお金の返済は、クレジットカードでの買い物代金と一緒に毎月口座から引き落としてもらうのが一般的です。その際、元金に利息を上乗せして支払います。
キャッシング利用料金の返済方法には「1回払い」と「リボ払い」があります。
「1回払い」は、借りた金額を一括で返済する方法です。例えば5万円を借りた場合は、次回の引き落としで5万円と利息を合わせた金額が1度に引き落とされます。
「リボ払い」は、毎月一定の金額ずつ返済していく方法です。分割して返済するので月々の負担は軽くなりますが、返済が終わるまでに時間を要し、その間は利息がかかり続けるという特徴があります。
キャッシングリボ払いの返済方式
キャッシングリボ払いの返済方式には種類があります。
元利定額方式(元利均等返済)
「元利」とは元金と利息のことです。つまり元利定額方式とは、元金の返済にあてる額と利息をあわせた金額を毎月一定にして返済することです。
例えば10万円を年利15.0%で借り入れし、毎月の支払い額を2万円とした場合、おおむね以下のような返済計画になります。
元利定額方式(元利均等返済)の返済例
なお、今回は計算の簡略化のため利息を月割り(年利÷12カ月)で計算していますが、実際には日割り計算となるので数字には若干の誤差が生じます。
元利定額方式は引き落とされる金額が毎月変わらないので返済負担を感じにくい方式です。ただし、最初のうちは総支払い額に占める利息の割合が大きいので、元金の減りが遅く、返済が長期化しやすいというデメリットもあります。
元金定額方式(元金均等返済)
「元金」を定額にするということは、つまり元金の返済にあてる額を一定にして、利息を別途上乗せして支払うということです。
例えば10万円を年利15.0%で借り入れし、毎月2万円ずつ返済していくとした場合、1回目の返済では10万円に対する利息、2回目の返済では残額8万円に対する利息をそれぞれ2万円に上乗せして支払います。
元金定額方式(元金均等返済)の返済例
最初は利息の分、月々の支払い金額が大きくなるので負担を感じますが、元金が減っていくスピードは元利定額方式より速いので、最終的なトータルの支払い額は低く抑えることができます。
残高スライド方式
返済の残り残高に応じて、月々の返済額が変動する方式です。例えば10万円を借りて最初は2万円ずつ返していき、残高が6万円を切ったら次回からは1万円ずつ、3万円を切ったら次回からは5,000円ずつ、というように段階を経て負担を減らしていきます。
多くは先に紹介した元利定額方式、または元金定額方式のどちらかと組み合わせた形で適用されます。
どの方式を採用しているかはカード会社によって異なりますが、利用条件に記載されているので事前に確認しておきましょう。
キャッシングの金利はどのくらい?
キャッシングの金利は多くの場合、年利18.0%かそれに近い値です。
借入金の利息には「利息制限法」という法律で制限が設けられており、以下の数字を超える利息は設定してはいけないことになっています。(2023年1月時点)
ここからもわかるように、現金の借り入れは、一般的に金額が小さいほど金利は高くなります。キャッシングで少額を借り入れようとする場合には、利息をよく確認するようにしましょう。
海外でもキャッシングはできる?
クレジットカードでキャッシングができるのは日本国内だけではありません。国際ブランドが対応していれば、海外のATMを使って現地通貨を引き出せます。通常のキャッシングと同様の利息と、ATMの利用手数料がかかりますが、両替所に行かなくても現地の通貨が手に入ります。
海外キャッシングはカード会社提携のATMが設置されている国であればどこでも利用が可能です。多くは空港や現地の金融機関、都市部などに設置されており、カード会社のホームページからも場所を確認することができます。
キャッシングの総量規制とは
日本ではキャッシングなどの借り入れに「総量規制」というものが設けられています。カード会社や消費者金融などの貸金業者が、個人にその年収の3分の1を超える金額を貸してはいけないという制限です。
クレジットカードのキャッシング機能は、海外キャッシングの利用分も含めて総量規制の対象となります。
これは1社からの借り入れではなく、すべての貸金業者からの借り入れ合計が対象です。つまり年収300万円の人の場合は、貸金業者からの借り入れ額をすべて合計して100万円までしか借りられません。
借り入れできる金額に規制がなかった時代は、複数の業者から多額の貸し付けを受けた結果、返済ができなくなり破産するといったケースが後を絶ちませんでした。貸し付ける業者側も、規制がないので個人の返済能力を超えた過剰な貸し付けを行うことも珍しくありませんでした。
総量規制はそのような状況から消費者を守るために施行された規制です。
なお、同じクレジットカードの機能でも、買い物に利用した代金(ショッピング利用枠)は総量規制の対象外ですので、あくまでキャッシング利用枠のみで年収の3分の1以内と覚えましょう。
キャッシングを利用する際の注意点
キャッシングは急に現金が必要になったときに現金を手に入れることができる便利なサービスではありますが、あとで返済に苦しむことのないよう十分に気をつけて利用しなければなりません。
1度キャッシングを利用すると、「次も何かあったらまた借りればいいや」とお金を借りることの心理的なハードルが下がるでしょう。
いざ返済するタイミングでお金が足りず、返済をするためにまた別の会社からお金を借り、その返済をするためにお金をまた借りるといった「多重債務」のループに陥ってしまうと、なかなか抜け出すことが難しくなります。
このような事態に陥らないためにも、あくまで借金であるということを念頭におき、メリットとリスクを慎重に検討したうえで利用しましょう。
楽天カードはキャッシングにもショッピングにも使える!
ここまで、クレジットカードを使って現金を借りられるキャッシングの利用方法をご紹介してきました。どうしても現金が必要になったときのために選択肢のひとつとして知っておくと良いでしょう。
楽天カードは今回ご紹介したネットキャッシングや海外キャッシングにも対応しています。またクレジットカードでのお買い物は100円の支払いにつき1ポイント(※1)の楽天ポイントを貯めることができ、貯まったポイントは楽天ポイントを利用できる各サービスで1ポイント=1円として利用できます。
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※この記事は2023年1月時点の情報をもとに作成しております。
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