マネーセミナーとは│講師の選び方や、女性・ファミリー向けセミナーも紹介

昨今のインフレやNISA拡充のニュースなどもあり、お金に興味を持つ人が増えています。そのため、お金の勉強ができるマネーセミナーがいろいろなところで開催されていますが、そもそもマネーセミナーがどのようなものか、どのセミナーに参加するのが良いのかわからない人も多いでしょう。ここでは、マネーセミナーの特徴や選び方、学べることや注意点などをご紹介します。

マネーセミナーとは？

マネーセミナーとは、その名のとおり、お金に関することを学べるセミナーです。家計管理、貯蓄、保険、投資、税金対策など、幅広いテーマを体系的に学ぶことができます。個人を対象にしたものだけでなく、会社の従業員や任意団体を対象としたものなどもあり、全国各地で開催されています。主催者は銀行や保険会社などの金融機関、総合マネースクールやFP事務所、地方自治体や商工会議所などさまざまです。

マネーセミナーの選び方

マネーセミナーは多く開催されているため、どのセミナーに参加したら良いかわからないという人も多いでしょう。ここでは、選ぶポイントをいくつかご紹介します。

開催場所で選ぶ

マネーセミナーの開催方法は2パターンあります。会議室やセミナールームなどに参加者を集める会場開催と、オンライン会議システムなどを使ったオンライン開催です。まずはどこで受講するかを選ぶと良いでしょう。

 

会場で参加する場合は講師を身近に感じることができ、直接質問することも可能ですが、近くに開催場所がなければそもそも参加できません。オンラインで参加する場合は、会場まで行く時間や交通費などがかからず、全国どこからでも参加でき、お金も時間も節約できます。ただ、自宅で気楽にセミナーを受けることができるので、気楽なだけにセミナーに集中できないということがないように気を付ける必要があるでしょう。

料金で選ぶ

セミナーへの参加が有料か無料かということも選ぶ際のポイントです。有料のものでは内容が充実している、時間が長く多くのことを学べるなどの魅力があることもありますが、初心者には無料のものでも十分な場合がほとんどです。最初は無料のものから参加してみると良いでしょう。

 

マネーセミナーの多くが無料で開催されているのは、新規見込み客の開拓や商品の販売を目的としていることがあるからです。特に金融機関やマネースクールなどが開催するものにその傾向があり、セミナー終了後に無料相談や商品案内への勧誘などがある場合も少なくありません。

 

それに対して、地方自治体や商工会議所などの非営利団体が開催しているものは、教育や啓蒙を目的としているため勧誘などはない場合が多いです。勧誘が苦手な人は、非営利団体が開催しているセミナーか、勧誘はしないと明記しているセミナーの中から無料のものを選ぶと良いでしょう。

内容で選ぶ

セミナーの内容はさまざまですが、お金全般を扱うというより、家計管理や保険、投資や税金対策など、特定の分野に絞っている場合がほとんどです。また、その中でも、投資ならNISAやiDeCoを扱うものや、不動産投資を扱うものなど、内容が細かく分かれています。

 

初心者向けのものもあれば、ある程度知識がある人向けのものもあるので、知りたいことや興味のある内容はもちろんですが、自分のレベルに合った内容のセミナーを選ぶと良いでしょう。

どのような講師のセミナーが安心か

セミナーの内容と講師の経歴などが合っていて、なおかつ実績のある人が講師だと、内容の信頼度も高くなり安心して話を聞けるでしょう。また主催者が金融機関などの場合、講師が社員ではなく外部の人だと、中立的な立場で話をしてくれることが多くなると考えられます。金融機関側にメリットがある内容に偏らず、セミナー後の無理な勧誘なども少なく済む可能性があるでしょう。

 

なお、大手の会社が主催のマネーセミナーの場合は、ネット上に評判や口コミなどが掲載されているので、しっかり確認しておくとより安心して参加できます。

女性向けセミナーの特徴

女性向けのセミナーは、出産や子育てなどのライフイベントや、女性の考え方に合わせた内容になっているのが特徴です。講師も女性の場合が多く、すでに出産や子育てなどを経験している人なら、実体験を踏まえた話が参考になるでしょうし、質問などもしやすいでしょう。

 

また、嬉しい特典があるセミナーもあります。お茶やお菓子が出たり、ちょっとしたプレゼントがもらえたりする場合もあります。お得にセミナーを受講したい方は、そういった特典があるものを選んでみてはいかがでしょうか。

ファミリー向けセミナーの特徴

ファミリー向けのセミナーは、家計の見直しや子供の教育資金、住宅ローンに関するものなど、子育て世代特有のお金の悩みに関するセミナーが多いという特徴があります。女性向けセミナーと同じように、子育ての経験があり、相談実績が多い講師だと安心でしょう。

 

また、ファミリー向けのセミナーの場合は、子育て中の方も安心して参加できるように、無料託児のサービスがあるセミナーや、子供も一緒に参加してお金について学べるセミナーもあります。小さな子供がいる人でも参加しやすいのも特徴です。

セミナーで学べること

マネーセミナーでは、お金に関するさまざまなことを学ぶことができます。ここでは、どのようなことが学べるのか、おおまかに紹介していきます。

お金に関する基礎知識

日々の家計管理や貯蓄の仕方、ローンや資産形成など、人生を通してお金とうまく付き合うための基本的な知識を学ぶことができます。基礎がわかれば、自分の収入やライフスタイルからライフプランを立て、いつどのタイミングでどの程度のお金が必要になるか、そのお金をどのように準備したら良いかなどを考えることもできるようになるでしょう。

保険に関する知識

どのような保険があるか、どのような補償内容かなど、保険に関する知識も学ぶことができます。保険の選び方などを知ることもできるので、保険への加入を検討している場合や、現在加入している保険を見直したい場合に役立ちます。

 

多くの人が何かしらの保険に加入していますが、みんなが入っているから何となく入った、保険会社にすすめられるままに入っているという人も多いでしょう。今の自分に本当に必要な保険を理解することで、万が一の時も安心ですし、不要な保険には入らずに済むので、保険料の削減にもつながるでしょう。

資産形成に関する知識

お金の賢い貯め方や増やし方など、貯蓄や投資などを活用した資産形成についても学べます。投資をすれば、お金が増える可能性がある一方、減るリスクもあります。どれだけお金を増やしたいかによって選ぶ金融商品も異なるので、正しい知識がないと始めるのも難しい分野です。セミナーで学ぶことによって、資産形成に対する不安な気持ちを軽減させることができるかもしれません。

年収別、金融商品の選び方

マネーセミナーでは、参加者の年収が設定されている場合があります。主に資産運用に関する内容の場合で、年収によって内容が異なります。年収500万円以下の場合はNISAやiDeCo、年収500万円以上の場合は株式投資や不動産投資のセミナーが開かれることが多いので、金融商品選びの参考にされてみてはいかがでしょうか。資産運用のための金融商品は、自身の年収に合ったセミナーでしっかりと学びましょう。

都市別のセミナー紹介

マネーセミナーは全国各地で開催されていますが、すべての都道府県で開催されているというわけではなく、人が集まりやすい主要都市が中心となります。ここでは、主要都市で開催されるセミナーをご紹介します。住んでいる場所の近くで開催がない場合は、オンライン開催のセミナーを受講すると良いでしょう。

 

開催地とセミナーの一覧

 

 

※2023年3月時点の開催情報をもとにしています。

参加するメリットと注意すべき点

マネーセミナーに参加すれば新しいことを学べますが、事前に知っておきたいこともあります。ここではマネーセミナーに参加するメリットと注意点を見ていきましょう。

参加するメリット

マネーセミナーは、これまで学ぶことがなかったお金について学べる良い機会です。独学で学ぼうとしても、何から学べば良いのか、どのようなもので学べば良いのかわからない場合もありますが、マネーセミナーならテーマに沿った内容を体系的に学べるでしょう。

 

また、講師はファイナンシャルプランナーなど、お金の専門家の場合が多いので、専門家の考え方に触れることもでき、マネーリテラシーを高めることもできます。わからないことや疑問などがあった場合は、その場ですぐに質問できるのもメリットでしょう。

参加時の注意点

注意したいのが、保険や投資商品への勧誘です。特に無料のセミナーは勧誘、そして販売が目的となっていることが多く、セミナー終了直後はもちろん、その後もメールや電話による勧誘が続き、しつこいと感じることがあるかもしれません。

 

また、セミナーの内容自体も売りたい商品の紹介やメリットの強調に傾き、デメリットをあまり伝えない場合があります。実際に良い商品もあるはずですが、本当に良いと思えるものがあってもすぐに飛びつかず、しっかりとデメリットやリスクまで確認することが重要です。

まとめ

お金のことは学校で学んだことがない人も多く、普段の生活ではなかなか学ぶ機会もないので、マネーセミナーを活用することはおすすめです。無料で受講できるものも多いので、まずは自分が興味のあることや悩んでいることに関する内容のものを受講してみてはいかがでしょうか。ただ、無料のセミナーは勧誘がセットになっていることが多く、注意が必要です。心配な場合は、評判や口コミをしっかり確認してから参加しましょう。

 

※この記事は2023年3月時点の情報をもとに作成しております。