1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

しゃっくりの止め方|一発で止める方法や長時間止まらない場合の対処法を解説

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年5月18日 10時0分

前触れもなく起こるしゃっくりに、恥ずかしい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。会議中やデート中など大事なときこそ早く止めたいと思うでしょう。ここでは、しゃっくりの原因や止め方、対処法を紹介します。

しゃっくりの正体は横隔膜が関わる反射

しゃっくりの正体は横隔膜が関わる反射

しゃっくりは医学的に「吃逆(きつぎゃく)」と呼ばれ、呼吸に関係する反射のひとつです。咳やくしゃみと同様、しゃっくりのような反射は無意識に起こる反応のため、自らの意思で出すことや止めることはできません。

 

しゃっくりは横隔膜の痙攣(けいれん)と声門閉鎖が原因といわれています。痙攣とは自らの意思とは無関係に筋肉に力が入る現象で、顔がピクピクと動いたり足がつったりするのも痙攣の一種です。

 

横隔膜は安静時の呼吸の70%に働いているといわれる代表的な呼吸筋であり、痙攣すると呼吸にともなってしゃっくりが起こります。横隔膜が痙攣する主な原因は、横隔膜周辺への外からの刺激です。

 

次の項ではしゃっくりが起きる原因を紹介します。

しゃっくりが起きる原因は?

しゃっくりが起きる原因は?

しゃっくりは横隔膜が関連する反射ということがご理解いただけたでしょうか。しゃっくりが起きる原因はさまざまですが、今回は代表的な6つを紹介します。

大食い、早食い

大食いや早食いはしゃっくりが起こる原因になります。食事を急いだり、たくさん食べたりしてしゃっくりが出た経験はないでしょうか?

 

よくかまずに食事をすると胃が拡張し、胃の上にある横隔膜を圧迫します。その結果、横隔膜が痙攣ししゃっくりを起こすのです。また、冷たいものや熱いものを一気に飲み込むのも、しゃっくりを引き起こす原因になります。

 

食べものはよくかんでから飲み込み、飲みものの一気飲みはしないように注意しましょう。

炭酸飲料を多量に飲む

炭酸飲料は炭酸ガス(二酸化炭素)を含むため多量に摂取すると、しゃっくりが起こりやすくなります。
炭酸飲料が好きでしゃっくりがよく出る人は、1度に摂取する量を少なくするなどの対策が必要かもしれません。

感情の変化

感情の急激な変化による笑いすぎや泣きすぎ、大声を出すことにより、しゃっくりが出ることがあります。特に反射を抑制する力が未発達な子供は、大泣きしたときなど引きつけるようにしゃっくりが出ことがあります。これも泣いたことで横隔膜に刺激が加わるためです。

アルコールの摂取

アルコールの摂取もしゃっくりを起こす原因になります。お酒の席で酔っ払ってしゃっくりが止まらなくなった経験がある人もいるのではないでしょうか。しゃっくりは、脳内のGABA(γアミノ酪酸)という物質が関わっており、普段は刺激に対して簡単に反射が出ないように抑えています。

 

しかし、アルコール摂取で神経系の働きが鈍くなると、GABAで抑えられていたしゃっくりの反射が抑えられなくなります。そのため、アルコールを摂取するとしゃっくりが出やすくなるのです。

タバコの吸いすぎ

喫煙は肺に刺激を与えるため、横隔膜痙攣の引き金になります。ヘビースモーカーで日常的にしゃっくりが出やすいと感じる人は喫煙が原因かもしれません

薬の副作用

薬の副作用としてしゃっくりが出る場合もあります。しゃっくりを引き起こすものに、気管支を広げる薬や血圧を下げる薬、ステロイドなどがあります。

 

肺の持病や高血圧でしゃっくりが出る人は、薬の副作用を疑ってもいいかもしれません。特に、薬を飲んだあとにしゃっくりが出る場合は要注意です。処方された病院や薬剤師に相談してみましょう。

これで一発!?しゃっくりの止め方

これで一発!?しゃっくりの止め方

しゃっくりが出ても多くは数分で止まりますが、人前や大事な仕事中など今すぐに止めたい場合もあるでしょう。しゃっくりが止まらなくて困るときの対処法を7つ紹介します。

息を止める

息を止めるとしゃっくりが止まりやすくなります。しゃっくりの原因は呼吸筋である横隔膜の痙攣のため、呼吸を止めて横隔膜の動きを止めればしゃっくりも止まりやすくなるのです。

 

ただし無理は禁物です。目安は10〜15秒ほど。それ以上に長く息を止めるとしゃっくりが止まっても酸欠になり、頭痛や吐き気を起こす可能性があります。

 

あくまで横隔膜の動きを少なくして、痙攣を落ち着かせることが目的です。

両耳の穴に指を入れて30秒押し続ける

両耳の穴に指を入れて30秒押し込みます。なるべく奥まで指を入れたほうが良いですが、痛くなるところまでは入れないようにしましょう。耳の奥にある神経を刺激することで、しゃっくりが止まりやすくなります。

 

息を止めるよりは危険が少なく、特別な道具も必要ないためすぐに実践できます。ただし、重要な会議中に両耳に指を差し込んでいると「話を聞く気がないのか」と誤解される場合もあるため注意が必要です。

舌を30秒前後強く引っ張る

しゃっくりを起こす経路には神経が関わりますが、そのひとつが舌の感覚や水や食べものの飲み込み(嚥下「えんげ」)に働く舌咽神経です。

 

舌を引っ張ると、しゃっくりの反射の経路である舌咽神経に刺激を与え、反射を抑制します。ただし、強く引っ張ると舌に痛みが出たり、傷をつけたりするため注意しましょう。また、痛みが出るまで引っ張らなくても、何度も繰り返すと舌を痛める可能性があります。

 

この方法でしゃっくりが止まらなければ、次に紹介する袋を使う方法や水を飲む方法など、痛みをともなうリスクが少ない方法を試してみましょう。

袋の中で息をする

袋で鼻と口をおおって、その中で息をするとしゃっくりが止まりやすくなります。血液中の二酸化炭素の濃度が上昇するためです。

 

普段は空気を吸うときに酸素を取り込み、息を吐くときに体内の二酸化炭素を体の外に出しています。袋に空気をためながら呼吸すると、排出された二酸化炭素をもう1度取り入れることになります。血液中の二酸化炭素レベルが上昇し、しゃっくりを起こす反射が抑えられるのです。

 

ちなみに使用する袋は、ビニール袋よりも紙袋が適しています。ビニール袋は鼻にくっついて、袋の中での呼吸がしにくくなるためです。また、重症の人や子供・お年寄りの場合は、医師に相談するなど、安全を確認して行いましょう。

 

しゃっくりが出る機会の多い人は、バッグの中に紙袋を1枚忍ばせておくと良いかもしれません。

深呼吸する

深呼吸すれば、しゃっくりが止まることもあります。「息を深く吸い込み、長くゆっくりと吐く」のがポイントです。呼吸を大きくゆっくりと行うことで、横隔膜の痙攣を落ち着かせる効果が期待できます。

 

前述した息を止める方法と組み合わせても良いでしょう。以下の手順で試してみてください。

 

  • (1)限界まで大きく息を吸い込む
  • (2)5〜10秒ほど息を止める
  • (3)ゆっくりと長く息を吐く
  • (4)しゃっくりが止まるまで繰り返す

 

深呼吸と息止めを合わせて繰り返せば、いつの間にかしゃっくりが止まる場合があります。

 

水を飲む

コップに入れた水をゆっくり飲むことで、しゃっくりを止めやすくなります。「下を向いて水を飲む」「コップの反対側の縁に口を付けて水を飲む」など、バリエーションがありますが、ゆっくり時間をかけて飲むのがポイントです。

 

また、水を飲む間は呼吸がしにくいため、息を止める方法や袋の中で息をする方法と同様に血中の二酸化炭素濃度が上がりやすくなります。

 

水をこぼさないように飲むと注意を向ける対象が変わるため、しゃっくりの反射を起こす神経を落ち着かせる効果も期待できるでしょう。

レモンをかむ

レモンをかむ方法もしゃっくりを止める可能性があります。レモンによる強い酸味が迷走神経を刺激して、横隔膜の痙攣を抑える効果が期待できます。

 

生のレモンが家庭にない場合は、似たようなものでも構いません。酸味が感じられれば生レモンにこだわる必要はなく、レモン100%のシロップやお酢で代用しても良いでしょう。しゃっくりの反射を命令している脳のスイッチを切り替えるのが目的のため、レモンでなくても良いのです。

長時間しゃっくりが止まらない場合は?

長時間しゃっくりが止まらない場合は?

しゃっくりの多くは数分から数時間で止まりますが、数日・数週間と長く続く場合は注意が必要です。思わぬ病気のサインかもしれないため、たかがしゃっくりと安易に考えないようにしましょう

 

しゃっくりは持続する期間によって以下の3つに分類されます。

しゃっくりの分類

 

2日(48時間)以上続くしゃっくりは病気が原因の可能性があります。悠長に様子を見ていると、命に関わる場合もあることを忘れないようにしましょう。

 

しゃっくりの原因となる病気には以下のものがあるといわれています。

しゃっくりの原因となる病気

 

たかがしゃっくりと放置していると、重大な病気につながる恐れがあります。しゃっくりが48時間以上続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

突然しゃっくりが止まらなくなったら複数の対処法を試してみよう!

突然しゃっくりが止まらなくなったら複数の対処法を試してみよう!

今回はしゃっくりが起こる原因や一発で止める方法を解説しました。しゃっくりは突然起こり、状況によっては恥ずかしい思いをしたり不快な思いをしたりする場合もあります。しゃっくりが止まらないときは、深呼吸や水を飲むなど複数の方法を試してみましょう

 

しゃっくりを止める方法を試しても治らず、2日以上継続する場合は病気の可能性もあります。消化器や脳・神経の病気などの原因も考えられ、放置すると悪化する危険もあるため早めに病院を受診しましょう。
 

 

※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しております。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください