口座振替とは?手続きの方法やメリット、振込みとの違いを解説!
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年7月11日 10時0分
光熱費や通信費などの固定費を支払う手段として一般的に使われている口座振替。近年はクレジットカードでの支払いも台頭していますが、口座振替にはクレジットカードとは違うメリットがあります。ここでは口座振替の基本的な仕組みやメリット、利用方法を解説します。
口座振替とは
口座振替は、商品やサービスの購入代金を金融機関の口座(預貯金口座)から支払指定日に自動で引き落とす決済手段です。口座振替サービス、自動振替、口座引き落としなどいくつかの呼び名がありますが、指している内容は同じです。
口座振替の仕組み
口座振替を利用するには、最初に申し込みをしなければなりません。通常は商品やサービスを購入するお店を通じて申し込みますが、公共料金などの場合は金融機関で直接申し込める場合もあります。
1度申し込みをしてしまえば、あとは金融機関側が毎回の支払いのタイミングで支払い先への振込手続きを繰り返します。申し込みをした本人からすれば、何もしなくても自動で毎回代金が口座から引き落とされるという仕組みです。
その性質から毎月支払いが発生する光熱費や通信費といった固定費や、サブスクリプションサービスの代金支払いと相性が良い決済手段といえます。
口座振込との違い
口座振替と似た言葉に、口座振込があります。こちらは、お金を支払う本人がネットバンキングや振込用紙などを用いて、自分で送金手続きを行う行為のことです。支払いをするたびに、本人が振込みの手続きをする必要があります。
一方口座振替では、本人が手続きをするのは最初の申し込みのときだけです。それ以降は毎回銀行が自動で送金の手続きをするので、口座の持ち主本人は毎回振込手続きをする必要はなくなります。
なお、口座振替は「振り替え」とは別のものです。振込み・口座振替・振り替えを整理すると次のようになります。
振込み
振り込みとは、ほかの銀行口座へ資金を移動させることです。例えば、別の銀行にある他人の口座にお金を支払ったり、A銀行の自分の口座からB銀行の自分の口座へお金を移したりすることが振込みです。
口座振替
口座振替はすでに説明したように、銀行口座の預金から自動引き落としするサービスです。公共料金の支払いなどでよく利用されます。
振り替え
あらかじめ登録している同一名義の口座間でお金を移動させるのが振り替えです。例えば、A銀行にある自分の普通預金口座から、同じA銀行の自分の定期預金口座にお金を移す手続きは振り替えになります。
ゆうちょ銀行における「振替口座」
ゆうちょ銀行では、通常の貯金口座のほかに「振替口座」を別に作成することができます。
ゆうちょ銀行の振替口座は、お金を送ったり受け取ったりするための専用の口座です。決済の機会が多い事業者やフリーランス、イベントや会費の集金を頻繁に行う機会が多くある人など、プライベートの利用と明細を交ぜたくない人に利用されています。
普段使いや貯蓄のための口座ではないので利子は付かず、キャッシュカードや通帳も発行されないのが特徴です。お金を出し入れしたい場合は、振替口座を作った支店の窓口に直接赴く必要があります。
口座振替のメリット
口座振替を利用するメリットには、以下のようなものがあります。
毎回自動で支払いが済む
口座振替の最大のメリットは、定期的な支払いを毎回自動で済ませることができることでしょう。毎回自分で振込みの手続きをする手間が省け、うっかり支払いを忘れてしまったり、振込金額を間違えたりというミスも防げます。
銀行口座があれば誰でも利用できる
口座振替は、銀行口座を持っている人であれば誰でも利用できる、利用ハードルが低い支払い手段です。
一方、クレジットカードは誰でも作れるわけではありません。クレジットカードを作成するとなれば、各カード会社所定の審査を受ける必要があります。また、申し込めるのは18歳以上かつ高校生でないという条件もある場合が多いです。
銀行口座さえあれば利用できるというのが、口座振替の大きなメリットです。
口座振替割引をしていることがある
公共料金や税金などの支払いの場合、口座振替での支払いを選択することで料金の割引を受けられることがあります。
電気やガスの料金は、口座振替にすれば割引を受けられるサービスを展開している会社が多くあります。例えば東京電力での割引額は、毎回の引き落としごとに税込み55円、年間660円です。ほかにも国民年金でも同様の割引が行われています。
口座振替の注意点
一方、口座振替の注意点には以下のようなものがあります。
振替手数料がかかることがある
口座振替で割引を受けられる商品やサービスがある一方で、逆に口座振替にすると振替手数料がかかってしまう場合もあるので注意が必要です。
商品やサービスを提供する会社がほかの決済手段を推奨している場合に、口座振替に手数料を設けていることもあるようです。
クレジットカードのポイントが付かない
クレジットカードであれば、利用金額に応じて各カード会社が提供するポイントがもらえるのが一般的です。例えば楽天カードで公共料金を支払う場合、多くの事業者では楽天ポイントが500円の利用につき1ポイント貯まります。※一部例外あり
支払い手段に口座振替を利用した場合、カードやアプリを使わず直接口座からお金を引き落とすことになるので、これらのポイントをもらうことはできません。
口座振替とクレジットカードのどちらがお得かは、口座振替の割引額とクレジットカードのポイント還元率を比較するとわかります。
例えば電気代が毎月約7,000円だとすると、ポイント還元率が1%のクレジットカードの場合、同じ電気代でももらえるポイントは年間7,000円×1%×12カ月=840ポイントです。
これを口座振替の割引額年間660円と比較すれば、どちらがお得か判断できます。
商品やサービスごとに引き落とし日がバラバラになる
口座振替では、代金の引き落とし日がサービスごとにバラバラになってしまいます。多くの場合、引き落とし日は指定できないためです。
複数の公共料金を口座振替にしていた場合、電気代は毎月10日、ガス代は毎月20日、水道代は毎月30日といったように、支払い日ごとに口座残高が足りなくなっていないか気にしておく必要があります。
一方クレジットカードであれば、各利用代金1カ月分がまとめて引き落とされます。カード引き落とし日の口座残高さえ気にしていれば大丈夫という点で安心感があるでしょう。
口座振替を利用する方法
口座振替を利用する方法は、
- 商品やサービスを購入したお店を介して申し込む
- 銀行に直接申し込む
の大きく2つに分けられます。そしてそれぞれについて、
- 口座振替依頼書を提出する
- Pay-easy(ペイジー)口座振替受付サービスを利用する
- 自宅からオンラインで申し込む
といったいくつかの申し込み手段が用意されているのが一般的です。
お店や銀行窓口で口座振替依頼書を提出する
昔からある基本的な申し込み方法で、「口座振替依頼書」と呼ばれる書類に必要事項を記入して企業や銀行に提出します。このとき、銀行に届けている印鑑が必要です。
口座振替依頼書はお店や企業が準備するものを利用するのが一般的ですが、公共料金の場合は銀行の窓口に備え付けてあるものを使うことも可能です。
お店や企業から口座振替依頼書を取り寄せた場合は、商品やサービスの提供元の企業が指定する宛先に郵送などで送り返します。銀行備え付けでない依頼書を銀行に直接送っても、受け付けてもらえないので注意しましょう。
Pay-easy(ペイジー)口座振替受付サービスを利用する
Pay-easy(ペイジー)口座振替受付サービスとは、キャッシュカードと暗証番号だけで口座振替の申し込みができるサービスです。
申し込み時は、銀行や市区町村役場に設置されている専用の端末を利用します。窓口に足を運ぶ必要がありますが、印鑑や口座振替依頼書の記入が不要なので、従来の書面提出よりも手間が省けてペーパーレス化にもつながる方法です。
自宅からオンラインで申し込む
近年では、窓口に足を運ぶ必要がなく、オンラインで口座振替の申し込みを完結させられる金融機関も増えてきました。
各銀行のネットバンキングや会員ページに申込窓口が用意されており、どこからでも好きなときに申し込みができるのがメリットです。しかも印鑑や書面を用意する必要もないので、簡単に申し込みを済ませられる手段として主流になってきています。
楽天銀行の口座振替では楽天ポイントが貯まる!
楽天銀行では、口座振替の引き落としがあるたびに楽天ポイントをもらえます(※1)。もらえるポイントは、会員ステージごとに1件当たり最大3ポイントまで変動しますが、意識することなく自動でポイントが貯まっていくのでお得感があるでしょう。
また、楽天カードの利用代金を楽天銀行から引き落としたときは、もらえるポイントが毎月最大9ポイントです(※1)。さらに楽天証券の口座と「マネーブリッジ」で連携させると、普通預金金利が最大年0.10%(税引き後年0.079%)(※2、※3)になります。このように楽天銀行と楽天グループのほかのサービスを組み合わせるとより多くのメリットを感じられます。
口座開設や口座振替の申し込みはインターネットや楽天銀行のアプリから簡単に行うことができるので、この機会に楽天銀行の口座振替を利用してみてはいかがでしょうか。
※1 ハッピープログラムへのエントリーが必要です。お引き落としで最大9ポイント(ハッピープログラムの会員ステージがスーパーVIPの場合)が自動的に貯まります。詳しくはこちら
※2 利息には、源泉分離課税20.315%(国税15.315%、地方税5%)が課せられます。
※3 マネーブリッジにご登録いただいた場合に年0.10%(税引き前)の優遇金利が適用される残高には上限があります。
普通預金残高300万円以下の分:年0.10%(税引き後年0.079%)
普通預金残高300万円を超えた分:年0.04%(税引き後年0.031%)
普通預金の金利優遇の商品詳細説明書
※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しております。
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