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マンダラチャートの作り方|かなえたい未来をイメージする目標達成のための図表

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年8月21日 10時0分

個人の目標達成のため、ビジネスの場やスポーツの世界をはじめ、多くのシチュエーションで用いられているマンダラチャート。マンダラチャートを作成すると、実現したい目標と目標達成のために取るべき行動が視覚的にわかることから、人気を集めています。しかし、マンダラチャートの作成方法や、どのようなことに注意して作ると効果的なのかといったことがわからない人も多いかもしれません。 ここでは、マンダラチャートの概要と作成方法、作るときのポイントなどを解説します。達成したい目標がある人はもちろん、まだ定まった目標はないもののとにかく今の自分を変えたいと思う人にもピッタリな方法であるため、ぜひ参考にしてみてください。

マンダラチャートとは

マンダラチャートとは

マンダラチャートとは、密教の教えに基づいた図像である「曼荼羅(まんだら)」のような図表を利用したフレームで、主に目標達成のためのシートとして利用されています。曼荼羅とは、サンスクリット語で「まるいもの」を意味し、マンダラチャートはその由来のとおり、中央から円のように広がる形で思考を深めていくフレームです。

 

マンダラチャートは、かなえたい未来と達成するためにすべき行動を視覚化し、頭の中の整理を促して実現までの道のりを明確にします。世界で活躍するプロ野球選手の大谷翔平選手も、マンダラチャートを使って目標を達成していったといいます。

 

多くの人の目標を達成するために使われているマンダラチャート。その呼び方はさまざまで、「マンダラシート」や「マンダラート」、「目標達成シート」などと呼ばれることもあります。

マンダラチャートを利用するメリット

マンダラチャートを利用するメリット

マンダラチャートを利用するメリットは、以下のようなものがあげられます。

 

  • 思考が深まり多様なアイデアが浮かぶ
  • 起こすべき行動が具体的に見える

上記のようなメリットが重なり、最終的にはかなえたい未来の実現に近づくことが可能となります。具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。

思考が深まり多様なアイデアが浮かぶ

マンダラチャートの大きな特徴は、1つの目標に対して8つの要素、1つずつの要素に対して8つの行動(合計64の行動)を明らかにできる点です。これほど多くの行動を書き出すには、自分の考えを整理し、思考を深めて行動のアイデアを生み出していかなければなりません。

 

マンダラチャートの作成は「目標を達成するにはどのような要素と行動が必要なのか」を深く考える機会となり、これまで思い浮かばなかったような自分の中に眠るアイデアを呼び起こす可能性があるのです。

 

なかなかアイデアが浮かばないときは、1度手を止めて時間を置き、思考をリフレッシュさせてから再挑戦するのも良いでしょう。マンダラチャートの実践方法に制限はないため、自由に自分の考えと向き合う時間を取ってみてください。

起こすべき行動が具体的に見える

マンダラチャートは、頭の中で凝り固まっている考えの整理に役立つフレームです。頭で考えていることをすべて書き出すことで、行動を「見える化」して実践に移しやすくします。

 

また、自分の考えを整理することは、人に伝えるときにも重要です。マンダラチャートは個人の目標設定のみならず、ビジネスの場におけるチームの目標設定にも最適な方法です。

 

例えば「売上を昨年の2倍にする」という目標を立てたなら、実現にはどのような要素があり、どのような行動を取るべきか、チームメンバーとアイデアを出し合いながら考えを深める場を設けるのも良いでしょう。

マンダラチャートの作成方法

マンダラチャートの作成方法

マンダラチャートは、既存のテンプレートをダウンロードしたり、自分でマス目を作成したりして、パソコン上で作ることも可能です。また、わざわざパソコンを開かなくても紙と鉛筆さえあれば、すぐに作れます。

 

マンダラチャートの作成方法は、以下の6ステップです。

 

ステップ1|縦3マス×横3マスの合計9つのマス目を作る
ステップ2|中央のマス目に「達成したい目標」を書く
ステップ3|「目標達成のために必要な要素」を残りの8マスに書く
ステップ4|この9マスの周囲に縦3マス×横3マスをさらに8つ作る
ステップ5|各9マスの中央に「目標達成のために必要な要素」(ステップ3で作成したもの)を写す
ステップ6|各要素を達成するための行動を周りの8マスに書く

 

マンダラチャートを作成することで、自分が目標を成し遂げるために必要な行動が可視化されるようになるため、ぜひ作成方法を理解して実践してみましょう。

ステップ1|縦3マス×横3マスの合計9つのマス目を作成

まずは、紙またはスプレッドシートなどに「縦3マス×横3マス」の合計9つのマス目を作成しましょう。

 

この9つのマスは、マンダラチャートを有効に活用するための核の部分となります。この後のステップで、9つのマスを囲うように追記していくため、なるべく中央に配置するようにしましょう。

 

ステップ2|中央のマス目に達成したい目標を書く

ステップ1で作成した9つのマス目の中央に、最終的に成し遂げたい目標を書きましょう。目標を書くときは、数字を使って可能な限り具体性を持たせることがポイントです。

 

例えば「副業収入を得る」と「1年以内に副業収入を10万円得る」では、明らかに具体性が異なり、それにともなって目標達成するための行動が変わってきます。

 

ただ副業収入を得るという目標では、期限も目標値もないことから、いつまでにどのようなことをするのかがぼんやりしてしまいます。それに比べ、目標が具体的であればあるほど、「知識をつけるために月3冊ビジネス書を読もう」「クラウドソーシングサイトで1日10件ずつ応募しよう」などというように行動に具体性が増していくでしょう。

 

ステップ3|目標達成のために必要な要素を周りの8マスに書き出す

中央のマスで目標を定めたら、達成のために必要な要素を周りのマスに8つ書き出します。

 

上記「1年以内に副業収入を10万円得る」が最終目標であるなら、例えば以下のような要素があげられるでしょう。

 

  • 本業の残業時間を月10時間以内にする
  • 自分にあう副業を始める
  • 朝活を始めてスキルアップする

また、上記のように目標達成に直結する内容ばかりではなく「健康的な身体を手に入れる」「プライベートを充実させる」などの要素も組み込むと、より満足度の高いマンダラチャートが完成します。

 

ステップ4|9マスを中心に縦3マス×横3マスをさらに8つ作成

目標と要素を書き込み終えたら、最初の9マスを中心とし、その周りを囲うように「縦3マス×横3マス」のマスをさらに8つ作成しましょう。

 

縦9マス×横9マスの合計81マスが作成できれば、マンダラチャートの大枠が完成です。

 

ステップ5|周囲を囲む9マスの中央に達成するために必要な要素を転記

新たに作成した8つの9マスの各中央に、ステップ3で書き出した要素を転記していきます。

 

ステップ6で要素をさらに細分化して行動を明確化していく作業を行うために必要な工程です。

 

ステップ6|各要素を達成するための行動を周りの8マスに記載

最後は、各要素を達成するための具体的行動を周りの8マスに書き込みましょう。書き方は要素を書き込む手順と同様です。

 

例えば「本業の残業時間を月10時間以内にする」という要素を達成するためには、以下のような行動が考えられます。

 

  • スケジュールアプリを導入してタスク管理をする
  • 定時以降の業務、やむを得ない場合を除き断る
  • 重要タスクは午前中にまとめておく

ほかにも「デスク周りを日々整頓する」「集中力を保つためにランチ時間に10分仮眠を取る」など、小さな行動も書いておくと実践ハードルも下がり、達成しやすくなるでしょう。

 

81マスがすべて埋まればマンダラチャートの完成です。完成したマンダラチャートは定期的に見返し、実践できているか振り返りながら目標達成に向けて行動していきましょう。

 

マンダラチャートを作るときのポイント

マンダラチャートを作るときのポイント

マンダラチャートを効果的に活用するには、作成時に気をつけたいポイントがあります。主に以下の点を押さえて作成しましょう。

 

  • 必ずすべてのマスを埋める
  • マスが埋まらない場合は中央マスを柔軟に変更する

各ポイントを押さえマンダラチャートを使いこなしていくために、詳しく解説していきます。

必ずすべてのマスを埋める

前提として、マンダラチャートは必ずすべてのマスを埋めるようにしましょう。マンダラチャートは思考を深めて行動のアイデアを導くためのものであるため、マスをすべて埋めることが必須です。

 

とはいえ、81マスすべてをいきなり埋めようとするのは難しいかもしれません。書く内容は必ずしも確定している内容ではなく、疑問や単語のみでも良いのです。とにかくアイデアや目標達成につながるヒントを出していくようにしましょう。

 

どうしてもマスが埋まらず行き詰まった場合は、しばらく時間を置いてから見直してみましょう。また、情報がリセットされている朝一番に再度考えてみるのも手です。タイミングを少しずらすだけでも、新しいアイデアが浮かんでくる可能性があります。

マスが埋まらない場合は中央マスを柔軟に変更する

行動のマスが埋まらずアイデアが湧かない場合は、要素を柔軟に変更しましょう。マンダラチャートはすべてのマスを埋めることが重要ですが、どうしても埋まらない場合は変更しても問題ありません。

 

中央マスを変更する際は、より具体的な数字を用いた内容になっているかどうかを確認しましょう。期限や目標値が定まっていることで、達成するための必要な行動が見えやすくなります。

マンダラチャートで理想の未来をかなえよう

マンダラチャートは、ビジネスやスポーツの世界で目標を達成するためのフレームワークとして利用されています。

 

この記事ではマンダラチャートの作成方法やポイントを解説しましたが、ただ作成するだけでは意味がありません。具体的に行動を書き出したら、一つひとつを丁寧に実践していきましょう。マンダラチャートを見えるところに貼ったり、実践できた行動に色を塗ったりして、自分なりのモチベーションを維持するのがおすすめです。

 

マンダラチャートはビジネスにおける目標のみならず、資産形成といった将来のお金に関する目標を立てるのにも役立ちます。例えば「60歳までに資産1億円を貯める」という目標を立てたなら、実現のために収入を増やしたり投資信託を始めたりといった要素・行動を実践していくのも良いでしょう。

資産形成の目標が決まりマンダラチャートを作成すれば、取るべきアクションが見えてきます。投資を始めるなら、楽天証券などの証券会社で、投資信託や国内株式など運用したい金融商品を探すことから始められるでしょう。

 

※この記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しております。

※「マンダラチャート」は一般社団法人マンダラチャート協会の登録商標です。

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