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投資信託の通常購入とは?メリットや注意点、積立投資との併用方法も解説

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年9月6日 10時0分

投資信託の購入方法には、つみたてNISAなどで利用できる積立投資のほかに、任意のタイミングで一括購入する「通常購入」という方法があります。通常購入には積立投資にはないメリットがあるので、資産形成を効率良く進めるためにも、通常購入のことを知って、上手に両者を使い分けできるようにしておきましょう。ここでは、通常購入の方法と、通常購入のメリット、注意点を解説します。

投資信託の通常購入とは?

投資信託の通常購入とは?

通常購入とは、投資信託の購入方法のひとつで、自分が選んだ商品を好きなタイミングで購入する方法です。毎月1万円ずつ少額でコツコツ購入するような積立投資とは異なり、好きなタイミングや金額で一括購入をします。投資信託の基準価額が安いときに一括購入すれば、積立投資よりも短期間で大きなリターンを得られる可能性があります。

 

投資信託を購入する口座として、つみたてNISAを利用している人は多いでしょう。しかし、つみたてNISAでは通常購入をすることはできません。つみたてNISAを利用していて通常購入をしたい場合は、非課税のメリットは受けられませんが、別途課税口座(特定口座か一般口座)を使えば購入が可能です。

 

投資信託を一度購入してみたい方や、資金に余裕ができた方は、通常購入の利用を検討してみると良いでしょう。次から、通常購入のメリットや注意点、向いている方について解説していきます。

通常購入のメリット

通常購入のメリット

通常購入のメリットは、短期間で大きなリターンを狙えることです。相場が下がったときにまとまった資金で通常購入ができれば、上昇後は積立投資よりも利益を大きく増やせます。例えば、100万円を投資して翌月に30%上昇したとすると、通常投資なら含み益が30万円になります。

 

また、投資で得た利益を再投資することで利息が膨らんでいくことを複利効果といいますが、投資金額が多くなるほど複利効果も大きくなります。手元にまとまった金額があるのであれば、投資を始めたときに通常購入で一括購入したほうが時間を無駄にせずスピーディーな運用が可能になります。

通常購入の注意点

通常購入の注意点は、大きなリターンが期待できる半面、値下がりで大きな損失が出るリスクがあることです。通常購入は資金をまとめて投資できますが、投資資金は大きければ大きいほどリスクも高くなります。大きくリターンを狙う方法はその分リスクも高くなるのが投資の原則ですので、自分の許容できるリスクに合わせて投資資金をコントロールしましょう。

 

また、売買のタイミングや銘柄選びに手間がかかるといった点もあります。投資時期を分散して価格の変動リスクを下げられる積立投資とは異なり、通常投資は購入のタイミングが利益に直結します。投資初心者にとっては、見極めが難しいかもしれません。

通常購入に向いている人・積立投資に向いている人

通常購入に向いている人・積立投資に向いている人

通常購入・積立投資はどちらも一長一短で、どちらを選べば良いかは人によって異なります。ここでは、通常購入に向いている人、積立投資に向いている人それぞれの特徴を解説していきます。

<通常購入に向いている人>

  • 短期間でリターンを得たい人
  • 自分で投資判断をしたい人
  • 積立投資をはじめる前にお試しで購入したい人

通常購入は、投資初心者で試しに1度購入してみたい方にも向いています。例えば、楽天証券では100円から投資をはじめることができます。投資に不安のある方も、無理のない範囲で購入してみて、投資の感覚をつかむ練習をしてみてもよいでしょう。もちろん、手元にまとまった投資資金がある方も、少しずつ積立投資をしていくより通常購入の方が効率的かもしれません。1000万円の元手を月10万円ずつ積立設定したとして、すべての資金が投資できるのは100カ月(8年4カ月)もの時間がかかります。投資できていない資金が、ほとんど利息がつかない預金で眠っていると、機会損失になってしまうからです。

<積立投資に向いている人>

  • 少額でコツコツ投資したい人
  • 投資に手間をかけたくない人
  • 将来の支出に備えたい人

積立投資は毎月金額を指定して購入するため、投資信託の基準価額が低いときには多く購入・基準価額が高いときには少なく購入され、購入額を平均化できます。これを「ドルコスト平均法」といい、初心者でも簡単に投資のリスクを抑えられる方法です。

 

積立投資は利益を増やすには時間がかかりますが、長期の投資ではリスクも抑えられ、複利効果も大きくなります。そのため、少額からコツコツ積み立てて、子供の教育費やマイホーム資金、老後資金などに備えるのにぴったりです。1度銘柄選びをして積立設定を行えばあとは自動で積み立てていけるので、投資に手間をかけたくない人にもおすすめです。

通常購入と積立投資を併用するのもおすすめ!

通常購入と積立投資を併用するのもおすすめ!

つみたてNISAやiDeCoなどを活用して、積立投資による資産形成をする人が増えています。積立投資は価格の変動リスクを抑えながら投資が行えるので、将来使うお金を用意したい方には良い方法だといえるでしょう。しかし、資金状況によっては積立投資を続けながら通常購入も併用することで、より利益を得られる可能性が高まります

 

積立投資を行いながら通常購入を行う場合は、投資資金をすべて積立投資に回すのではなく、一部の資金を通常投資用として手元に置いておきます。値上がりが期待できる投資対象があれば通常購入をして、値上がりしたら売却・利益を確定すると良いでしょう。

通常購入のファンド選びのコツと購入するタイミング

通常購入のファンド選びのコツと購入するタイミング

ここからは、通常購入をする際に重要となるファンド選びのコツや購入のタイミングについて解説します。

基準価額が値上がりしそうなファンドを選ぶ

投資信託を通常購入するときは、基準価額が値上がりしそうなファンドを選ぶことが大切です。基準価額とは投資信託の値段のことで、株式でいう株価のような指標です。投資信託の基準価額も、株価と同じように市場の需要や国内・海外の経済情勢、企業の業績等によって変動していきます。

 

例えば、注目を集めている企業に投資するファンドや、経済成長が見込まれる国に投資するファンドを選ぶことで、基準価額の値上がりが期待できます。ファンドによって組入銘柄は異なるので、どのような銘柄が組み入れられているかを確認するようにしましょう。

なるべく基準価額が下がったタイミングを狙う

通常購入でリターンを得られるかは、ファンド選び以上に買うタイミングが重要です。株価は安いときに買って高いときに売るのが原則ですので、安いときに買えればその分リターンを増やせる可能性が高まります。

 

投資信託の基準価額が一番下がっているときに買うのがベストですが、そのようなタイミングを見極めるのは非常に困難です。底値を狙うのではなく、なるべく底値に近いと考えられるタイミングで購入することを意識すると良いでしょう。

 

金融相場は値上がりする上昇トレンドと値下がりする下降トレンドを繰り返しているため、下降トレンドに入れば投資信託が比較的安く購入できます。

複数回に分けて購入する方法も

投資信託をベストなタイミングで購入するのは難しいため、複数回に分けて購入するのもひとつの方法です。投資資金をすべて使って通常購入するのではなく、資金を残しておいてその後何回かに分けて購入していきます。1度に購入すると高値をつかんでしまう可能性がありますが、そのあと値下がりしたタイミングで買い増しすれば平均取得価額を下げることができます。

通常購入した投資信託の売却のタイミング

通常購入した投資信託の売却のタイミング

投資信託は運用をプロが行ってくれるため保有中は手間がかかりませんが、最終的な売り時の判断は自分で下さなければなりません。投資信託の主な売却のタイミングは次のとおりです。

基準価額が値上がりしたとき

投資信託の購入時よりも基準価額が値上がりし、十分な利益が得られるのであれば売却をして利益を確定させます。投資信託はいくら基準価額が上がっていても利益を確定しなければ実際のお金にはなりません。基準価額が下がり売り時を逃さないように注意が必要です。

目標金額を達成したとき

投資信託を始める際は、目標金額を決めておきましょう。1,000万円など目標の金額を決めておけば、そのときの基準価額に左右されず利益を確定できます。

現金が必要になったとき

結婚・出産・子供の進学・退職などのライフイベントで手元にお金が必要になったときに売却すれば現金が用意できます。お金が必要なときは、そのときの基準価額にかかわらず売却するというのも、ひとつの方法でしょう

まとめ

通常購入とは、まとまった資金を使って自分の好きなタイミングで購入する投資信託の購入方法です。大きなリターンを得られる可能性がある一方、時間分散の観点から積立投資よりもリスクがあります。投資資金がある方は積立投資と併用することで、リスクを下げながら利益を最大限に増やしていくとよいでしょう。

投資信託は、証券会社や銀行などの金融機関で購入することができます。楽天証券では、100円から投資できるだけでなく楽天ポイントも使用できます。チェックしてみてはいかがでしょうか。

 


※この記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しております。

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