保険代理店とは?保険会社との違いや、その仕組みについて解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年9月15日 10時0分
保険に加入する方法のひとつに、保険代理店を通して契約をする方法があります。保険代理店は街中で見かけることもあり、比較的利用しやすいサービスといえます。しかし、保険代理店は実際にどのような業務を行っているのか、保険会社とはどのような違いがあるのかなど、わからないことがある人もいるでしょう。 ここでは、保険代理店の業務内容や仕組み、保険会社との違い、保険代理店を利用するメリットや注意点などについて解説していきます。
保険代理店とは
保険代理店とは、保険会社から委託を受けて顧客と保険会社との仲介をし、保険契約の販売やアフターフォローなどの業務を継続的に行う事業者のことをいいます。
保険代理店の主な業務内容は以下のとおりです。
- 保険商品選びのアドバイスや紹介
- 保険商品の契約締結
- 加入中の保険内容の確認・見直し
- 加入中の保険内容の変更や解約などの手続き
- 保険金・給付金請求の相談やサポート
このように保険代理店は、利用者の相談内容に応じて、保険商品の紹介や加入する際のアドバイス、契約手続き、すでに加入している保険商品の契約変更や解約、保険金や給付金請求手続きのサポートなどを行っています。
また、生命保険は1度契約すればそこで終わりではなく、子供が生まれたときや子供が独立したとき、定年退職をしたときなど人生の節目において保障の見直しをすることが重要であり、そういったときの相談にも対応してくれます。
保険代理店の仕組みとは
保険代理店では、原則無料で保険の相談に乗ってもらうことができます。このような仕組みは利用者にとってメリットのあることですが、保険代理店はどこから利益を得ているのでしょうか。
実は、保険代理店は、保険業務を委託されている保険会社より、獲得した新規契約の数や種類によって決まる手数料率に基づく報酬を利益として受け取っています。
手数料は保険会社が保険代理店に支払うコミッションなので、利用者が支払うことはありません。また、保険代理店は利用者から上乗せ手数料を徴収することもありません。
このように、利用者は規定の保険料を支払うだけで保険代理店を利用できます。
保険代理店の種類
保険代理店は、営業形態などによって以下のように分類できます。
保険代理店の種類
それぞれの保険代理店について詳しく解説していきましょう。
「専業代理店」と「副業代理店」
保険代理店は、保険商品の販売を専門的に行う「専業代理店」と、ほかの事業を行いつつ保険代理店も行う「副業代理店」のふたつに分かれます。
専業代理店は保険商品の販売を専門的に行っているので、取り扱っている保険商品の種類が多く、利用者のニーズにあわせて保険を組み合わせて提案することが可能です。また、保険の専門家として豊富な知識を持っていることが多く、保険について幅広く対応しています。
副業代理店は、メイン事業に関係する保険商品を販売する代理店です。例えば、自動車のディーラーは自動車保険の、旅行代理店は旅行保険の、不動産会社は火災保険の契約を仲介することがあります。いずれも、事業に関係した特定の保険商品を取り扱っていることが多く、その分野においては深い知識を有していることが多いです。
「専属代理店」と「乗合代理店」
保険代理店は、委託契約を結んでいる保険会社の数により「専属代理店」と「乗合代理店」とに分かれます。一社の保険会社とのみ委託契約を結んでいる保険代理店が「専属代理店」、複数の保険会社と委託契約を結んでいるのが「乗合代理店」です。
専属代理店は一社の保険会社の商品のみを販売しているので、商品に関する知識が深く細かい質問にも答えてくれるというメリットがあります。キャンペーンなどのお得な情報を得られることもあるでしょう。加入したい保険会社や具体的な保険商品が決まっている人は、専属代理店の利用が便利です。
一方、乗合代理店は複数の保険会社の商品を取り扱っているため、多くの種類の中から保険商品を選べます。保障内容や保険料、特約などが少しずつ異なる候補が複数あって比較したい場合は、頼りになるでしょう。
「個人代理店」と「法人代理店」
保険代理店は、経営スタイルによって個人で経営している「個人代理店」と、法人として営業している「法人代理店」とに分かれます。
個人代理店はその名のとおり個人で経営している保険代理店で、ファイナンシャルプランナーといった保険のプロが独立して営業していることが多いです。ファイナンシャルプランナーは、保険をはじめ金融や年金、教育ローンや住宅ローンといったお金に関する知識が豊富なので、保険だけでなく家計相談なども含めたプランニングを希望する人に適しています。
法人代理店には複数人のスタッフが勤務しており、ファイナンシャルプランナーなどの有資格者が在籍していることもあります。スタッフはそれぞれ専門分野を担当し、各自が担当する分野に精通していることが想定できるため、より詳しい説明を聞けるといったメリットがあり、生命保険だけでなく損害保険なども幅広く取り扱っている場合があるので、1カ所で必要な保険の情報を得ることができるでしょう。
保険代理店と保険会社の違い
保険代理店と保険会社の関係を確認しておきましょう。
保険会社は、銀行や証券会社などとともに金融機関のひとつで、保険業法において内閣総理大臣の免許を受けて保険業を営む会社です。主な業務に、保険商品の開発、すでに販売中の保険商品の内容を顧客のニーズや社会情勢にあわせて変更すること、保険商品を販売するための営業、保険金の支払いなどがあります。
一方の保険代理店は、保険会社から委託を受けて保険会社に代わって利用者に保険商品を販売し、契約後のアフターフォローなどにも携わる人または会社です。
簡単にいうと、保険会社が保険商品を作り、それを販売するのが保険代理店ということです。両者の関係を電化製品に例えると、保険会社がメーカーに、保険代理店が家電量販店や街の電気屋さんに相当します。
保険会社で契約する場合はその保険会社で取り扱っている商品の中から選ぶことになるため、他社の保険商品と比較することができません。しかし、保険代理店は乗合代理店のように複数の保険会社と委託契約を結び各社の保険商品を取り扱っていることが多いので、複数の保険会社の商品を1度に比較することが可能です。
自分により適した保険商品を見つけたい人は、保険代理店で複数社の商品を比較した方がより希望にあった商品に出あえる可能性が高くなります。
保険代理店に相談した場合のメリットと注意点
保険代理店に相談すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、相談を受ける際に注意したい点も確認しておきましょう。
保険代理店に相談するメリット
保険代理店で相談すると、次のようなメリットがあります。
- 保険に関する相談を無料で受けられる
- 新規加入だけでなく、現在加入中の保険の見直しもしてもらえる
- 契約後のサポートが充実している
保険代理店は、保険に関する相談や加入手続きなどを無料で受けられることが可能です。
また、保険代理店で対応しているのは新規加入の保険だけではありません。現在契約中の保険の保障見直しにも対応しているので、ライフステージにあわせた保障に関する相談も可能です。
さらに、保険契約後のサポートも充実しているので、引越しなどで住所変更をする場合や保険金や給付金の請求手続きなども受け付けてもらえます。
保険代理店に相談する際の注意点
保険代理店で相談する場合、次のような注意点があることも頭の中に入れておきましょう。
- 担当者によって相談の質が異なることがある
- ダイレクト型よりも保険料が高額になる傾向がある
- 事前に予約しておくと相談がスムーズ
一般的に保険代理店のスタッフは、相談業務にあたる前に所定の研修を受けて一定の知識を身につけるように指導されています。しかし、個人差が出てしまい、担当したスタッフによっては満足のいくやり取りができないこともあります。その場合は、担当スタッフの変更を申し出ると良いでしょう。
最近は「ダイレクト型」といってインターネットから契約手続きができる保険商品も販売されていますが、保険代理店で契約するとダイレクト型よりも保険料が高額になることも少なくありません。というのも、ダイレクト型は店舗維持費や人件費などのコストがかからないため、その分だけ保険料を安くすることが可能なのです。
また、保険代理店へ相談に訪れる前には、念のため予約をしてから出向くことをおすすめします。
自分にあった保険代理店を見つけよう
保険代理店は、営業スタイルにより「専業」か「副業」か、「専属」か「乗合」か、「個人」か「法人」かに分かれます。一口に保険代理店といっても、それぞれ専門としている分野、得意とする分野は異なり、担当者にもある程度の得意不得意はあるでしょう。
自分に最適な保険商品を見つけるには、保険代理店選びとともに親身になって相談に乗ってくれる担当者に巡りあうことも大切です。保険代理店は各店舗や運営会社によって相談可能な内容や取り扱いしているサービスが異なりますので、相談前に確認してみるのも良いかもしれません。
なお多くの場合、保険料は楽天カードでの支払いが可能です。楽天カードを使用することで貯まった楽天ポイントは、ショッピングなどさまざまな場面で使えるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
※この記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しております。
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