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ナンバーレスカードのメリットは?安全性、注意点についてもわかりやすく解説

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年10月24日 10時0分

ナンバーレスカードとは、券面にカード番号や有効期限などの個人情報が記載されていないクレジットカードといいます。近年のクレジットカードのデザインとしてトレンドになっているため、気になっている方も多いのではないでしょうか。ここではナンバーレスカードのメリットや注意点についてわかりやすく解説します。

ナンバーレスカードとは?

ナンバーレスカードとは?

ナンバーレスカードとは、カード番号が実物のプラスチックカードに印字されていないクレジットカードのことです。印字されていないだけで、カード番号自体が存在しないということではありません。カード番号はデジタルで発行され、各カード会社が提供する専用のスマホアプリを使って番号の確認や管理をします。つまりスマホアプリとセットで使うことを前提としたクレジットカードと考えても良いでしょう。

 

例えばネットショッピングで利用するときは、実物カードではなくスマホアプリでカード番号やセキュリティコードを確認して入力する、という流れです。一方店頭では、実物カードを提示すれば普通のクレジットカードと同じように買い物ができます。

クレジットカードに記載されている情報とは?

クレジットカードに記載されている情報とは?

従来のナンバーレスではないクレジットカードの券面には、一般的に以下の情報が記載されています。

 

【表面】

  • カード番号
  • 氏名(ローマ字表記)
  • 有効期限
  • 国際ブランドロゴ(Visa、Mastercard、JCB、American Expressなどのマーク)

【裏面】

  • 署名欄
  • セキュリティコード
  • カード会社情報

これらのカード情報のうち「カード番号」「氏名」「有効期限」「セキュリティコード」は特に重要な個人情報です。ネットショッピングなどでは、これらの情報を知ってさえいれば手元にカードがなくても決済ができてしまう場合があります。そのため、このようなカード情報はほかの人に知られないように気をつけて管理しなければいけません。

 

とはいえ、カードの表面に記載がある以上、完全に人の目に触れないままで買い物をするのは難しいことです。その点、ナンバーレスカードはカード情報をカード上に記載していないため、カード本体を見られても、決済ができてしまう重要な個人情報が漏えいすることがありません

ナンバーレスカードには片面タイプと両面タイプがある

ナンバーレスカードには片面タイプと両面タイプがある

ナンバーレスカードには、カードの表にも裏にもまったく番号が記載されていない両面タイプと、裏面にだけ小さく番号が記載されている片面タイプがあります。両方のタイプを揃えているカード会社もあれば、どちらか一方しか提供していないカード会社もあります。

 

片面タイプは厳密な意味でのナンバーレスではないかもしれません。しかし、表面に大きくカード番号が記載されている従来のクレジットカードと比べれば、盗み見されるリスクは大幅に軽減しています。

 

また片面タイプのカードは、実物カードの裏面をよく見ればカード番号を確認できるメリットがあります。ネットショッピングの決済時も、スマホの画面を切り替えずにカード情報を入力できるため、使い勝手は良いでしょう。

 

一方で、万が一カードを落としたり、なくしてしまったりしたときのことを考えれば、情報が表にも裏にもまったく記載されていない両面タイプのほうが安全といえます。

 

セキュリティ性をより重視するのであれば両面タイプ、カード番号を確認できる手軽さも欲しいなら片面タイプを選ぶのがおすすめです。

ナンバーレスカードにはどんな特徴がある?

ナンバーレスカードにはどんな特徴がある?

ナンバーレスカードの特徴について、メリットと注意点をそれぞれ見ていきましょう。

ナンバーレスカードのメリット

ナンバーレスカードのメリットには以下のようなものがあります。

カード番号の漏えいリスクが低い

ナンバーレスカードの最大のメリットはセキュリティ性の高さです

 

カードに番号が記載されていないため、他人に番号を盗み見られるリスクがなくなります。また両面タイプのナンバーレスカードの場合、万が一カードを落として他人に拾われてしまった場合でも、決済に関する情報が記載されていないので情報漏えいリスクが低いでしょう。

見た目がシンプルで凸凹していない

ナンバーレスカードは見た目が従来のカードよりも平らでスッキリしています

 

一般的なクレジットカードは凸凹のあるエンボス加工の文字で番号や名前が印字されているものですが、ナンバーレスカードの場合はそれがありません。そのため複数枚持っても財布が膨らみにくく、スマートに持ち運べるのもメリットのひとつです。

 

絵柄も無地などシンプルなものが多く、持つ人を選ばないデザインといえるでしょう。

すぐに発行される

ナンバーレスカードは申し込みをしてからすぐに使い始められるのも大きな特徴です。

 

ナンバーレスカードはスマホアプリを通してデジタルでも発行されるため、実物カードが手元に届くのを待つ必要がありません。そのため多くのカード会社が即時発行をうたっており、審査が通れば、その場ですぐに買い物を始めることが可能です

 

従来のクレジットカードが申し込みから利用開始できるまでおよそ1~2週間かかることを考えれば、大幅な時間短縮が可能です。

 

ちなみに、カード番号が記載されていない実物カードは後日自宅に届けられます。普通のクレジットカードと同じく1~2週間後になりますが、それまではスマホアプリで決済を行えば買い物ができます。

ナンバーレスカードの注意点

ナンバーレスカードの注意点には以下のようなものがあります。

スマホアプリに慣れるまでは手間を感じる

両面タイプのナンバーレスカードは専用のスマホアプリからでないとカード情報を確認できません。スマホやアプリの操作に慣れていない場合、カード番号の確認や決済に手間取ってしまうことがあります

 

従来のクレジットカードであれば実物カードを出すだけで番号がわかるので、結局そちらのほうが便利だと感じる人は少なくないようです。

選べるカードの種類が限られてしまう

ナンバーレスカードでは、選べるカードの選択肢が狭まってしまうことも注意点のひとつです。

 

カード会社はさまざまな種類のクレジットカードを発行していますが、ナンバーレスカードにできるものは限られています。そのためせっかく高還元率のカードや気に入ったデザインのカードを見つけても、ナンバーレスでは作れない、ということが起こり得ます。

 

さらに両面タイプのナンバーレスカードになると、発行しているカード会社自体が多くありません。選択肢が少ないため、気に入っているカード会社がある人や、機能面やカードの絵柄にもこだわる人の希望は満たせないかもしれません。

ナンバーレスカードって安全?

ナンバーレスカードって安全?

ナンバーレスカードは従来のカードに比べればセキュリティが向上していますが、あくまで盗み見による情報漏えいに強いだけであり、不正使用防止策として完璧だというわけではありません

 

ナンバーレスカードはカード番号を記載しないことで漏えいリスクを防いでいますが、スマホアプリには重要なカード情報をまるごと残しています。

 

そのためスマホのセキュリティに穴がある場合、そこから情報が漏えいするリスクがないとはいえません。また万が一スマホを落としたり盗まれてしまったりした場合のリスクは、従来のクレジットカードと同等かそれ以上になってしまう可能性もあります。

 

ほかにもショッピングサイトのアカウントやスマホアプリにカード情報を登録している場合、そこからハッキングによって情報が盗み出される恐れもあります。

 

このような側面から、デジタル面でのセキュリティ対策は従来のカードよりもむしろ入念に行う必要があるかもしれません。

 

重要なのはナンバーレスカードを持っているから安心、と油断しないことです。日頃から怪しい利用明細がないかチェックする習慣をつけるとともに、推測されにくい暗証番号を設定するなど、基本的な防犯対策をしっかり行うようにしましょう。

ナンバーレスカードの普及率は?

ナンバーレスカードの普及率は?

ナンバーレスカードは近年のクレジットカードのトレンドということもあり、2023年時点で多くのカード会社が取り扱っています。

 

日本のナンバーレスカードの先駆けのひとつ、三井住友カードの場合、2021年8月時点でのナンバーレスカードの発行枚数は累計68万枚でした。現在までの発行枚数はそれ以上に増えているでしょう。

 

最近ではナンバーレスカードを標準としているカード会社も多くなっています。ナンバーレスデザインは従来のデザインから置き換わる形で、今後のクレジットカードの主流になっていくと予想されます。

ナンバーレスカードを使う場面

ナンバーレスカードを使う場面

ナンバーレスカードの使い方や機能面は従来のクレジットカードとまったく同じです。店舗で買い物をするときには、レジで実物カードを提示してサインをする、端末に差し込んで暗証番号を入力する、タッチ決済をする、など一般的なクレジットカードと同じように利用できます。

 

ネットショッピングの場合も従来のクレジットカードと同じように、カード番号や有効期限などの情報を画面に入力することで決済ができます。ただしナンバーレスカードの場合はカードを見ても番号が記載されていないので、代わりにスマホのアプリで情報を確認しなければなりません。

 

多くのアプリでカード番号をコピーできるようになっているので、入力先がペーストできるフォーマットであれば、手入力する手間を省けます。

楽天カードにもナンバーレスデザインが登場!

楽天カードは2021年にカードデザインをリニューアルし、表面にカード番号を記載しなくなりました。裏面にはカード番号や有効期限が小さく記載されている、いわゆる片面タイプのナンバーレスカードになります。従来よりも盗み見による情報漏えいリスクが低下し、セキュリティが強化されたといえます。

 

ナンバーレスになったのは、楽天カード楽天カード アカデミー楽天PINKカード楽天ゴールドカード楽天プレミアムカード、楽天ブラックカードの6種類。一部のデザインカードでは対応していませんが、シンプルで誰でも使いやすいカードになっています。

 

興味がある方は、この機会に楽天カードで片面タイプのナンバーレスカードを検討してみてはいかがでしょうか。

 

※この記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しております。

 

 

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