年間311泊するホテル評論家が選ぶ、このドーミーインがすごい2023
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年12月19日 10時0分
年間311泊するホテル評論家が選ぶ、このドーミーインがすごい2023
全国各地にあるビジネスホテルの中でも「ドーミーイン」はそのクオリティの高さがSNSをはじめ各所で話題になっているホテルです。
そんなドーミーインについて、年間311日もホテルに宿泊して年間の宿泊費は600万円を超えるというホテル評論家の瀧澤信秋さんに解説いただきます。瀧澤さんは全国すべてのドーミーインにチェックインした経験があるほどドーミーインに精通しています。
そんな専門家の目からドーミーインの人気の秘密を紐解いていただき、さらにベスト5ドーミーインも教えていただきました!
ドーミーインの人気の理由について考察する
天然温泉 霧桜の湯 ドーミーイン鹿児島
ビジネスホテルチェーンとして圧倒的人気を誇るドーミーイン。まずは、その人気の理由について考察したいと思います。
ビジネスホテルのイメージを覆すドーミーイン
ホテル業界全般を見ると「シティホテル」「ビジネスホテル」というカテゴリーがあります。それでは「ビジネスホテル」とは一体何なのでしょうか。
実はホテル業界においてシティホテルとビジネスホテルは、「提供しているサービス」の違いで明確に分けられています。
宿泊以外にもレストランや宴会、婚礼といった多彩なサービスを提供するホテルがシティホテル、宿泊に特化したホテルがビジネスホテルです。
ただ、多くの人は「シティホテルは高級で宿泊料金が高い」「ビジネスホテルは簡素で宿泊料金が安い」と考えているのではないでしょうか。
しかし、料金はホテルの地域、時期、さらにダイナミックプライシング(サービスの需要と供給に応じて宿泊料金が変動すること)などの要素が存在します。宿泊料金でシティホテルとビジネスホテルをカテゴライズするのは多少無理があります。
さらに、ビジネスホテルもコンセプトやスタイルは多様化しており、高級感やデザイン性の高さもウリにする施設も多くあります。
このような一般的なイメージから離れたホテルを、すべてビジネスホテルとくくっていいのかという問題はあるかもしれません。
とはいえ、自らをビジネスホテルとうたっているブランドについては、その実際はどうであれ「ビジネスホテル」ということになるでしょう。
ドーミーインは自らをビジネスホテルと称しています。これから解説していきますが、宿泊に特化しつつ多彩なサービスを提供するドーミーインには簡素というイメージはありません。
このようなスタンスと、“わが家の感覚のビジネスホテル”を目指すドーミーインは、出張族はもちろんのこと、観光客やファミリーからも支持されています。
全国へ広がるドーミーインと5つのブランド
ドーミーインは北海道から九州まで全国93施設、海外(韓国)にも進出しています(2023年11月現在)。まさに全国区のビジネスホテルチェーンですが、ドーミーインと一言でいっても実は5つのブランドで構成されています。
【ドーミーイン】
天然温泉 豊穣の湯 ドーミーイン池袋
寮事業のノウハウ(後述)から続く我が家のような寛ぎと快適性を提供するベーシックブランド。
【ドーミーインPREMIUM】
明神の湯ドーミーインPREMIUM神田
観光ニーズの多様化にも対応できるよう、ツインや和洋室なども充実したドーミーインのハイエンドブランド。
【ドーミーインEXPRESS】
天然温泉 茶月の湯 ドーミーインEXPRESS掛川
日帰り入浴、デイユースなどにも対応した新サービス重視のブランド。
【御宿野乃(おんやどのの)】
天然温泉 蓮花の湯 御宿 野乃京都七条
ビジネスホテルと旅館の融合をイメージした、全館畳敷きで和風テイストのブランド。
【グローバルキャビン】
春日の湯 ドーミーイン後楽園(株式会社共立メンテナンス提供)
カプセルホテルの合理性とドーミーインの快適性を両立させたキャビンタイプホテル。
それぞれの形態やコンセプトに差異が見られ、今後もそれぞれのベクトルがどのように進化を続けていくのかにも注目です。
運営会社・共立メンテナンスのすごさ
ドーミーインを運営しているのは、1979年創業の株式会社共立メンテナンスです。当初は学生寮や社員寮の運営からスタートしました。
社員寮の入居者から、出張先でも寮のようなホテルがあったらという要望があったことが、ドーミーインを展開するきっかけになったといいます。
株式会社共立メンテナンスは、1993年にビジネスホテルの事業へ参入し、全国各地でドーミーインを展開するようになりました。現在はビジネスホテルをはじめリゾートホテルなど多くの事業を手がけています。
ドーミーインの人気について分析すると、クオリティの高さが際立ちます。そして、実際に同社を取材すると、朝食・大浴場・インテリア・無料サービスなどの実現に関して、社内でそれぞれの専門性によりチーム体制が組まれ、ブランディングも意識しつつ一貫したクオリティを実現しているのがわかりました。秀逸なプロフェッショナル集団であることがうかがえます。
それはビジネスホテルスタート時からの、ブランドクオリティへの意識のあらわれと捉えることができます。
「極める」ドーミーイン
ドーミーインに特徴的なのは「サウナ」「無料サービス」「朝食」「客室」の4つです。しかもそれぞれが、単に優れているというだけでなく、ビジネスホテルとして「極まっている」というレベルまでクオリティが高いのです。ここではそれぞれの「極める」ドーミーインについて考察していきます。
サウナを極める
天然温泉 加賀の宝泉 御宿 野乃金沢(株式会社共立メンテナンス提供)
ドーミーインといえば、天然温泉、露天風呂、サウナ、水風呂がほとんどの施設に設置されています。さらに水風呂に関してはその温度は全国で一貫して統一されているのです。
もともと、株式会社共立メンテナンスの運営する寮に大浴場があったことから、大浴場付きのビジネスホテルを展開していくことになりました。
当時としては珍しいスタイルのビジネスホテルでしたが、当初から大浴場やサウナに注力していったことは、ドーミーインを紐解くルーツのひとつといえるでしょう。
近年、ビジネスホテルが増加の一途をたどる中で、サウナブームもあいまって大浴場やサウナで差別化を図ろうとするケースも見られます。実際に、顧客からは大浴場とサウナがあるホテルチェーンが選ばれる傾向もあります。
ドーミーインの展開をはじめた当時からビジネスホテルと大浴場の親和性に着目し、さらにサウナや天然温泉に注力していく先見性には驚きます。結果としてドーミーインは、サウナチェーンホテルとしての地位も確立することになりました。
ところで、ドーミーインの「サウナ部」なる存在をご存じでしょうか? 正式には「DOMINISTYLE サウナ部」といいます。
Facebookの公式ページで開設されたことで“入部者”が増加しています。サウナにかける意気込みと「サウナ」部設立…ドーミーインの大浴場、サウナへの飽くなき探求などを知るほどに「サウナ部」にはなんとも感慨深さを感じます。
無料サービスを極める
ドーミーインは充実した無料サービスも注目を集めています。まず、ドーミーインで知名度の高さを誇るのが無料の「夜鳴きそば」。飲んだ後のシメや夜食に適したシンプルなラーメンです。
無料サービスは夜鳴きそばだけではありません。お風呂上がりのアイスキャンディーや、乳酸菌飲料も提供されています。
さらにアルコール飲み放題を実施する施設まであります。飲食物だけではなく、コインランドリー(洗剤も)全施設で無料提供されています。
朝食を極める
ドーミーインはビジネスホテル人気朝食ランキングの常連でもあります。昨今、ビジネスホテル差別化のコンテンツとして朝食は注目され、さまざまなホテルで進化を見せてきましたが、ドーミーインはその火付け役ともいえます。
天然温泉 神威の湯 ドーミーイン旭川の朝食ブッフェ
特に注目されたのは、当初は北海道のドーミーインでのみ提供されていた海鮮食材を使ったビュッフェです。いくらをご飯に大量にかける利用者も続出し、そのビジュアルも強烈でした。
そんな海鮮ビュッフェも今やドーミーインでは全国区となっています。「ドーミーインはビジネスホテル業界の朝食を牽引してきた存在」とほかのライバルホテルチェーンの担当者が語るほどです。
ドーミーインは海鮮ビュッフェだけでなく、ライブキッチン、食材、メニュー、提供方法、会場の動線に至るまでデータの蓄積と研究を続けています。全国チェーンホテルとしては、ほかのチェーンの一歩先を行くレベルになっています。
揚げたて天ぷらや蕎麦のライブキッチンも(明神の湯 ドーミーインPREMIUM神田)
大人気の冷麺(天然温泉 さんさの湯 ドーミーイン盛岡)
客室を極める
ドーミーインは大浴場がアイデンティティーであることは先述しました。その分、客室にはあえてバスルームを設けず、シャワーブースのみになっています。これにより、客室面積がローコストタイプのビジネスホテルと比較して広めにとられており、空間に余裕が感じられます。
ドーミーインの客室
さらに「デュベスタイル」のベッドメイクも視覚的に空間を広く見せることに一役買っています。デュベスタイルとは、羽毛布団を真っ白な掛け布団カバーで包むスタイルのこと。真っ白な布団がフワッと掛かったベッドメイクは清潔感も高いです。
客室において特徴的なのが水回りと居所スペースの間に引き戸を設けることです。これにより、プライバシーが守られ、シンプルかつシックで落ち着いた印象になります。また、基本的にシャワーブースとトイレは隣接していますが、洗面スペースは別に設置しており、快適に使用できます。
ここまでサウナ、無料サービス、朝食、客室について考察してきました。ここまでの質と均一性を保つことに関しては、全国チェーンのホテルの中でもドーミーインが抜きん出ているといえるでしょう。ほかのビジネスホテルを牽引する、圧巻のビジネスホテルブランドとして、今後も進化を遂げていくのでしょうか。
ドーミーイン全店にチェックイン経験のあるホテル評論家が選んだベスト5
さてドーミーインの魅力を深掘りしてきましたが、筆者は過去、ドーミーイン全店にチェックインした経験もあり、現在も新規開業施設へも積極的に出向いています。
いずれもクオリティが保たれており、どこが良かったか? という質問には答えに窮するわけですが、印象に残った特徴のあるドーミーインベスト5をセレクトしてみます。
【5位】天然温泉 海神の湯 ドーミーインEXPRESS仙台シーサイド(宮城県)
オートロウリュ付きの本格的なサウナ(株式会社共立メンテナンス提供)
- 立地:★
- 朝食:★★★
- 部屋:★★
- 浴場:★★★
全国のドーミーインの中で最大の敷地面積にして、日帰り入浴も受け入れる大浴場が充実。そんな開放感あるホテル大浴場のサウナでは、サウナーが垂涎(すいぜん)するオートロウリュまで備わっています。朝食のゴロっと牛肉入りまくりの牛タンシチューは必食です。
【4位】天然温泉 袖湊の湯 ドーミーインPREMIUM博多・キャナルシティ前(福岡県)
博多の中心部に位置する(株式会社共立メンテナンス提供)
- 立地:★★★
- 朝食:★★★
- 部屋:★★
- 浴場:★★★
その名の通り大規模商業施設である博多キャナルシティ前に位置する好立地ホテル。PREMIUMの名を冠する高級感はお墨付き。
朝食のもつ鍋、ローストビーフは特筆すべきクオリティです。なお、同じ博多エリアにあるドーミーイン博多祇園では水炊きが提供されています。同じエリアの中でキャナルシティ前と祇園の施設が争っている…なんて想像するのも愉(たの)しいです。
【3位】天然温泉 だんだんの湯 御宿 野乃松江(島根県)
高級感あふれるロビー(株式会社共立メンテナンス提供)
- 立地:★★
- 朝食:★★★
- 部屋:★★★
- 浴場:★★★
松江市中心部という好立地にあるホテルです。特徴的なのはフロントとロビー。広大な吹き抜けロビーに始まり、施設の豪華さが高級旅館を彷彿(ほうふつ)とさせます。朝食にはご当地感あふれる蕎麦が提供されています。
朝食の出雲そば(株式会社共立メンテナンス提供)
【2位】天然温泉 富士桜の湯 ドーミーインEXPRESS富士山御殿場(静岡県)
専用駐車場付きのコンセプトルーム(株式会社共立メンテナンス提供)
- 立地:★★
- 朝食:★★★
- 部屋:★★★
- 浴場:★★★
部屋から専用駐車場に置いた車を眺められる客室や、屋外サウナ付きの客室があります。ふじのくにポークを使用した朝食メニューも素晴らしい。特にシチューの味わい深さには唸ってしまいます。
【1位】別府八湯 御宿 野乃別府(大分県)
広々とした男性浴室(株式会社共立メンテナンス提供)
大きなサウナ(株式会社共立メンテナンス提供)
- 立地:★★
- 朝食:★★★
- 部屋:★★★
- 浴場:★★★
2023年10月に湯の町別府に誕生した、新しい御宿野乃。和風ビジネスホテルというよりも、別府温泉の源泉を利用するなど本格旅館の趣を持っています。セルフロウリュのサウナの癒やし度は抜群。新たな施設ほどブラッシュアップされていくドーミーインにして、過去のゲストからの要望などが凝縮された感動をぜひ体験したいです。
ドーミーインに追いつけ追い越せ注目のビジネスホテル
ビジネスホテルは、便利で機能的で清潔感があればいい、リーズナブルに泊まれれば良いというゲストのニーズと、効率的に開業と運営ができるという事業者の意向があいまってその勢力を拡大させてきました。
さらに近年においては、観光需要の高まりやインバウンドの活況を背景に、ビジネスホテルの競争は激化しています。事業者はほかのホテルにない特徴を打ち出そうという進化が続いています。
ここまでドーミーインについて語ってきましたが、ドーミーインに勝るとも劣らない、進化したビジネスホテルを2つ紹介したいと思います。
THE BREAKFAST HOTEL(福岡県・沖縄県)
The BREAKFAST HOTEL 福岡中州
ホテル名でお気づきでしょうか、まさに朝食にフィーチャーしたビジネスホテルなのです。朝食での差別化が進むホテルについて前述しましたが、そのようなビジネスホテルのいまにあって、あえて「BREAKFAST」をホテル名にするのは自信のあらわれでしょうか。
事実、期待を持って出向く朝食は感動の時間です。丁寧な調理、ディスプレイや照明などの見せ方、選び抜いた素材で作りたてを提供したいとの思いから誕生したオリジナルメニューもすごい。 「産地直送海鮮こぼれるぞ丼」「ありたどりの絶品とりまぶし」の2種類から選べるメイン(撮影当時のメニュー)、「極上100秒フレンチトースト」も人気です。100秒とは「賞味期限が100秒」の意。ゲストは歓喜と驚きの渦に包まれます。
ベッセルホテルズ(全国)
大規模チェーンの知名度が光るビジネスホテルにあって、近年では中規模や小規模のチェーンも存在感を高めています。
大規模チェーンではできないきめ細やかなサービスもそうしたチェーンの特色。そんなホテルブランドのひとつが北海道から沖縄まで全国35の施設を展開する「ベッセルホテルズ」です。
朝食も全国ランキングで複数の施設が選出されるほどの人気。常に「こんなサービスがあったらいいのに」といったゲストからの要望を取り入れ、実現するスピードの速さも評価が高いです。
レフ沖縄アリーナ by ベッセルホテルズ
新たに開業する施設では、大浴場やサウナの併設も増えており、水風呂の水温に至るまで研究されています。サウナーからも、その「安定感」がうれしいという声が続出しています。
ドーミーインの今後にも注目
ドーミーインの人気の理由を深掘りしつつ、現在チェックすべきビジネスホテルを紹介しました。
大浴場、サウナ、朝食、無料サービス…。ドーミーインはただ提供するだけではなく、ゲスト目線を徹底追求することにより、満足から感動のホテルステイへゲストを誘(いざな)います。ビジネスホテルトップランナーとしてドーミーインの進化は今後もますます注目されることでしょう。
※記事は2023年11月30日時点での内容です。最新情報は公式HPをご確認ください。
編集:はてな編集部
この記事に関連するニュース
-
【ドーミーイン×共立リゾート】Dormy's会員100万人突破記念 冬の大感謝祭キャンペーンを開催
PR TIMES / 2024年12月18日 16時15分
-
【別府温泉 杉乃井ホテル】1日2室限定、子どもと家族の笑顔を第一に考えるミキハウスと、フラッグシップ棟「宙館」のコラボルームが登場!
PR TIMES / 2024年12月13日 11時45分
-
【愛知県に食事、家具・家電付きの学生寮『ドーミー名駅亀島』の別館誕生】『ドーミー名駅亀島アネックス』が2025年4月に新築オープン
PR TIMES / 2024年12月12日 14時45分
-
【職業観を育む“学びの場”を提供】新潟県湯沢町『湯けむりの宿 雪の花』にて開催
PR TIMES / 2024年12月11日 15時15分
-
2024年ホテル宿泊客満足度ランキング、1位は? - J.D. パワー調査
マイナビニュース / 2024年12月9日 13時59分
ランキング
-
1「余命1年」治療第2弾がん免疫療法のリアルな効果 副作用は軽く、旅行に行けるほど体調良好だったが…
東洋経済オンライン / 2024年12月21日 9時20分
-
2香取慎吾「2025年はソロでブレイク」超納得の理由 「国民的ソロタレント」としてのポジション確立なるか
東洋経済オンライン / 2024年12月21日 10時0分
-
3災害時にも役立つ! 「ハンドソープ」の便利な持ち歩き方 警視庁が公開
オトナンサー / 2024年12月20日 22時10分
-
4トヨタ『エスティマ』復活最新スクープ!…生まれ変わった天才タマゴに採用される技術とは
レスポンス / 2024年12月21日 7時0分
-
5高血圧の人はヒートショックの危険が増大する…薬を飲んでいても注意
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月21日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください