イミグレとは?入国審査のために事前に知っておくと良いことを紹介
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2023年12月19日 10時0分
イミグレとは、イミグレーションの略称であり、入国審査や出入国管理を指す言葉です。ここでは、海外渡航時に必要となる、入国審査や税関手続きについて解説します。 また、海外での支払いに便利なキャッシュレス決済についても紹介していますので、あわせてご参照ください。
イミグレとは、入国審査や出入国管理のこと
イミグレとは、イミグレーション(immigration)を省略した言葉であり、入国審査や出入国管理のことを指します。旅行や仕事などで海外へ出かける際は、以下のタイミングで入国審査を受けなければなりません。
- 日本を出発するとき
- 渡航先の国に到着したとき
- 渡航先の国を出発するとき
- 日本に帰国したとき
上記から、イミグレは国を出入りする際に必要となる手続きであることがわかります。
日本では、外国人の入国によって国民の生活への悪影響がないように、入国する前に厳重な審査をしています。
入国審査で行われる手続きとは?
日本を出発し、渡航先へ到着すると入国審査が行われます。飛行機から降りたあとの流れは、おおまかに以下のとおりです。
- 入国審査場へ行く
- 必要書類を提示し審査官の質問に回答する
- 荷物を受け取る
- 税関手続きを行う
- 入国
ここでは、入国審査で行われる「2. 必要書類を提示し審査官の質問に回答する」という手続きについての内容を、具体的に解説します。
必要な書類を提示する
入国審査では、審査官が渡航者の身元や渡航の目的などを確認し、入国の可否を判断します。入国の可否は、以下の書類を提示することで判断されます。国によって必要な書類が異なるため、出発する前に渡航先が求める書類を確認しておくと安心です。
- パスポート
- 入国カード
- ビザ(査証)
- 出国時の飛行機や船のチケット
入国カードとは、入国目的や滞在期間などをあらかじめ記入しておくものです。入国審査の簡略化を目的として、提出を義務付けている国もあります。
なお、渡航先によって、空港や飛行機内で配られたり、旅行代理店が代筆したりと配布・記入のタイミングはさまざまです。入国カードを自分で記入する場合は、入国審査が始まる前までに済ませておきましょう。
入国審査官の質問に答える
入国審査官は、渡航者が犯罪やテロなどを起こさないか確認するため、以下のような質問をする場合が多いです。
- 滞在目的
- 滞在場所
- 滞在期間
海外ではおおむね、英語で回答すると審査官に伝わりやすいため、受け答えを覚えておくと良いでしょう。代表的な回答例を解説します。
滞在目的を聞かれた場合
審査官:What’s the purpose of your visit?
(この国にきた目的はなんですか?)
渡航者:For sightseeing./For business.
(観光です/仕事です)
滞在場所を聞かれた場合
審査官:Where will you stay?
(あなたはどこに泊まりますか?)
渡航者:I am staying in 〇〇./At the 〇〇.
(〇〇に泊まります/〇〇に滞在します)
滞在期間を聞かれた場合
審査官:How long will you stay in this country?
(この国にはどれくらい滞在しますか?)
渡航者:For 5 days./For 2 weeks.
(5日間です/2週間です)
審査官の言葉が聞き取れなかった場合は、聞き返して確認しましょう。上記のように、質問される内容は大まかに決まっている場合が多いです。受け答えの英語をメモしておくとスムーズに回答できるため、会話に不安のある方は事前に準備をしておくと良いかもしれません。
顔認証や指紋認証で本人確認を行う(一部の国)
パスポートに添付されている顔写真と、渡航者の顔が一致するかを判断するため、顔認証を導入している国があります。
中には、あらかじめ指紋を登録しておくことで、顔認証と指紋認証ともに照合する場合もあります。顔や指紋などの生体認証を導入している代表的な国は、以下のとおりです。
- 日本:顔認証・指紋認証
- アメリカ合衆国:顔認証・手指10本すべての指紋認証
- タイ:顔認証・手指10本すべての指紋認証
- マレーシア:顔認証・指紋認証
- 中国:顔認証・手指10本すべての指紋認証
- イギリス:顔認証
ほかにも生体認証を導入している国があります。事前に顔や指紋などの登録が必要になるため、出発前に確認しておきましょう。
入国審査後に行われる税関手続きとは?
入国審査が終了して荷物を受け取ったあとは、税関手続きを受けます。税関手続きとは、渡航者の荷物を確認することであり、犯罪防止や感染症の流入を予防するために必要な手続きです。具体的な確認内容は以下のとおりです。
- 国外へ持ち出し禁止の荷物を持参していないか
- 渡航先の国で持ち込み禁止となっている荷物を持参していないか
- 課税が必要な荷物はないか
税関手続きは、渡航先の国によって異なるため、渡航先に持ち込めるものや持ち出せるもの、税関手続きの対象となる品物などを事前に確認しておきましょう。
ここでは、日本の入出国に関する税関手続きを解説します。
日本を出国するときに税関手続きが必要になる3つのパターン
海外旅行や出張のため、日本を出発するときに税関手続きが必要になるパターンは、以下の3つが挙げられます。
日本からの出国時に税関手続きが必要なパターンと理由、所持品の例
外国製品を渡航先に持ち出すときは、税関手続きをしておかないと、帰国時に課税対象となる可能性があります。今回の渡航で購入したものではないという証明になるため、不要な税金を払うことのないように、しっかり申告しましょう。
また、多額の現金はマネーロンダリングを疑われる可能性があります。税関手続きをして正当なお金であると示しましょう。
日本国籍を持たない人が、国内で購入した消耗品などを国外で使用する場合は、免税手続きが必要です。税関手続きのときに免税に関する申請を行い、免税対象の品物であると証明しなければなりません。
日本へ入国するときは全員が手続きの対象となる
海外から日本へ帰国した際は、入国する全員が税関手続きをしなければなりません。テロや密輸などの犯罪を防止するためです。
申告書はWebで作成できるようになっており、帰国前に入力しておくと、QRコードを読み取るだけで税関手続きが完了します。
海外へ行く際は、帰国時の税関手続きの準備もしておきましょう。
海外の税関手続きは国によって異なる
税関手続きは国によって異なり、日本では持込可能でも、海外では禁止されている場合があります。外務省の海外安全ホームページによると、以下のような事例が報告されています。
- ドイツの空港にて、日本人のアーティストが楽器を持ち込もうとしたところ、税関申告をしていなかったため、楽器が差し押さえられてしまった
- 東南アジアのいくつかの国では、タバコの持ち込みは数量にかかわらず、税関申告が義務付けられている
- パソコン・ビデオカメラなどの電子機器の持ち込みは、税関申告や関税の対象になる国がある
上記の品物は、日本では税関手続きの対象にはなっていないため、見落としがちです。渡航先の税関手続きのルールを確認しておきましょう。
入国後の支払いはキャッシュレス決済がおすすめ
渡航先で観光やショッピングを楽しむ場合は、クレジットカードやスマホ決済の活用がおすすめです。以下でおすすめの理由を解説します。
旅行中でも使った金額がわかる
クレジットカードやスマホ決済は、海外旅行中でもすぐに明細が確認できるものもあります。
使った金額をこまめに把握すれば、使いすぎを防ぎやすくなるでしょう。
現金の持ち歩きが最小限に抑えられる
海外では、日本よりも治安が悪い地域もあり、盗難に遭う渡航者も少なくありません。キャッシュレス決済を利用すると、現金の持ち歩きが最小限に抑えられるため、万が一のトラブルを避けやすくなるでしょう。
仮にクレジットカードが盗まれてしまっても、カード会社に連絡すればすぐに利用を停止できるため、不正使用を防止できます。
ただし、キャッシュレス決済が利用できない店舗もあるため、最低限の現金は持っておきましょう。
両替にかかる手間を省ける
通貨の両替には、銀行の窓口や両替所などで現金のやりとりをする手間がかかります。渡航の際に、日本円を渡航先の通貨へ、帰国後に残った通貨を日本円に、合わせて2回両替することになります。
キャッシュレス決済を利用すると、両替にかかる手間を省くことができます。ただし、両替をする際の手数料と、キャッシュレス決済の海外利用時の手数料は、それぞれ各取扱会社や国際ブランドによって異なるため、公式サイトなどで事前に確認しておきましょう。
また、海外での買い物にキャッシュレス決済を利用してもポイントがつく場合があります。現金で買い物をするよりも、メリットがあるといえるでしょう。
海外ではキャッシュレス決済が普及している
一般社団法人キャッシュレス推進協議会が出した「キャッシュレス・ロードマップ 2023」によると、キャッシュレス決済の普及率は、2021年時点で日本が32.5%であるのに対して、諸外国は以下の割合とされています。
- オーストラリア:72.8%
- イギリス:65.1%
- シンガポール:63.8%
- カナダ:63.6%
- アメリカ合衆国:53.2%
上記の普及率から、海外の方がキャッシュレス決済を利用しやすいといえるでしょう。
入国審査をスムーズに進めるためには事前の準備が大事
入国審査は、海外へ渡航する際に必要な手続きです。審査に必要な書類や、よく聞かれる質問に英語で回答できるように準備しておくと、滞りなく手続きが進められます。
また、渡航中の支払いは、盗難や紛失などのトラブルを回避するためにも、キャッシュレス決済の利用が安心です。
楽天カードは、海外でも利用可能であり、トラブルが発生したときのサポート機能が充実しています。渡航先でのカードの盗難・紛失はもちろん、渡航者が現地でケガや病気になった場合の補償(※1)もついています。この機会にぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
※1 保険が有効となるためには条件があります。詳細はこちら
※この記事は、2023年12月時点の情報をもとに作成しております。
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