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老後資金をどのように取り崩していけばいいか

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2024年2月26日 10時0分

もうすぐ定年間近の64歳です。老後の生活に備えてある程度の貯蓄はしてきました。退職金はそれほど期待できませんが、いただけることは確定しています。今後、年金暮らしになるのですがどのように老後資金を取り崩していけばいいか迷っています。『DIE WITH ZERO―人生が豊かになりすぎる究極のルール』という本を読み、貯蓄を使わないまま亡くなるのもどうかな、とも思っています。月々の生活費はだいたい10万円前後でなんとか賄えます。嘱託やアルバイトなどで働き続けるという選択肢もありますが、死ぬまで働くよりはできればのんびり暮らしたいと思っています。

ラクダハコフグ

使えるお金はしっかり使いつつ中長期の安心を得ることを考えると、ライフプランニングシートを作成してみることがおすすめです。何歳の時にどんなイベントがあって、年間の収支やその時の貯蓄がいくらになるのかといったことをまとめるシートです。


簡易版としては、65歳などを起点として資産と収入をリストアップ、そこから負債と支出を差し引いていって、貯蓄がどういうペースで減っていくのかなどをチェックする「貯蓄推移シート」のようなものでも良いでしょう。

 

ラクダハコフグさんの状況で考えると、現在の手持ちの貯蓄額、確定している退職金、公的年金の受給額などの概算を整理して、これから使うであろう生活費や、住宅ローンの残高などもあれば差し引きます。もしも高価な高齢者施設などを利用したいという希望がある場合は、そうした金額もある程度加味をしておいた方が良いかも知れません。

 

『DIE WITH ZERO』では長寿年金の話が出てきたかと思います。日本でも、亡くなるまで給付が続くトンチン年金に分類される保険商品もいくつか存在しますが、公的年金にその役割を任せることも検討できます。


公的年金は通常65歳から受給できますが、受給を1カ月遅らせると0.7%増額されます。もし、月額に直すと18万円の公的年金が受け取れる人が、手持ちの資金で3年程度生活し、給付を遅らせることができたら月額換算約22.5万円(0.7%×12カ月×3年の25.2%増)の受給ができるようになります。その金額で生活が立ちゆくようであれば、それを大きく上回る部分の資産は、もう少しおおらかに使うことを考えやすくなります。

 

気に掛けたいポイントとしては、月々の生活費として想定されている10万円で本当に足りそうなのか、一度現在の支出額の記録をつけてみることと、公的年金の受給額を試算してみることなどが上げられます。上記の月額18万円は年収600万円を22歳から64歳まで得ていた人の場合での概算です。もし、若い頃の年収は違うなどがあれば、金額は変わります。


50歳以上の方の「ねんきん定期便」には公的年金の見込額が案内されているため、その記載などと照らし合わせて数字を整理してみるのがお勧めおすすめです。ねんきんネットや公的年金シミュレーターの利用も有効です。

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