分割払いとリボ払いの違いとは?それぞれのメリットや注意点もわかりやすく解説
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2024年3月25日 10時0分
クレジットカードで利用代金を支払うときには、一括払いのほかに分割払いやリボ払いといった方法があります。高額な買い物や旅行などでその月の出費を抑えたいときに、分割払いやリボ払いを選ぶと1度に支払う金額を調整できます。 分割払いとリボ払いはいずれも利用代金を分けて支払う方法ですが、どのような違いがあるのでしょうか。両者の違いや特徴、注意点などを解説します。
分割払いとは
分割払いはクレジットカードの1度の利用金額を複数回に分けて支払う方法で、1回払いが難しいときの便利な支払方法です。支払回数はカード会社によって異なり、2回・3回・5回・6回…24回・30回・36回などから選択できます。
ただし利用代金に応じた手数料がかかり、支払回数が増えるほど支払う手数料も多くなります。
リボ払いとは
リボ払いは正式には「リボルビング払い」といい、利用金額や利用回数にかかわらず、支払う元金または手数料を含む支払額を毎月自由に設定できる方法です。高額な買い物をしても月々に支払う元金または手数料を含む支払額は自由に設定できるので家計管理がしやすいという特徴があります。手数料を含む毎月の支払額を設定する方式を「With・In(ウィズイン)方式」、手数料を除いた元金の支払額を設定する方式を「With・Out(ウィズアウト)方式」といい、カード会社によって方式が異なります。例えば楽天カードの場合は「With・Out(ウィズアウト)方式」となっています。
リボ払いも分割払いと同様に、毎月の支払いのときに利用金額に応じた手数料がかかります。
分割払いとリボ払いの違い
分割払いとリボ払いの主な違いについて、下表にまとめました。
分割払いとリボ払いの主な違い
リボ払いは毎月の支払元金または手数料を含む支払額を指定する方法であり、分割払いは支払回数を指定する方法です。いずれも手数料がかかる点は同じですが、計算方法が異なります。
支払金額の指定
リボ払いは毎月の支払元金または手数料を含む支払額を自分で決められますが、分割払いは決められないという違いがあります。
リボ払いは毎月この金額を支払うと決めれば、支払期間中に新たにリボ払いを利用しても毎月の支払元金または手数料を含む支払額は自由に設定できます。
一方、分割払いはクレジットカードで購入した商品の代金を選択した支払回数に応じた金額で支払います。そのため、金額の指定はできないのが一般的です。
支払回数の指定
分割払いはカード会社があらかじめ定めた支払回数の中から選択できますが、リボ払いは毎月の支払元金または手数料を含む支払額の指定はできるものの、支払回数の指定はできません。「この商品代金をこの金額ずつ支払っていくから、何回で支払いが完了する」というのは、自分の中でしっかりと把握・管理していくようにしましょう。
手数料の計算
リボ払いも分割払いも利用金額に応じた手数料がかかりますが、計算方法が異なるため同じ金額を利用した場合でも支払う手数料が異なります。
では具体的に手数料がどのくらいかかるのか、シミュレーションしてみましょう。
【シミュレーション条件】
● 利用金額:5万円
●支払方法
- 分割払い:10回払い
- リボ払い:毎月の支払元金 5,000円
この条件をもとに、楽天カード「リボ払い・分割払い返済シミュレーション」を利用して支払総額などを試算します。
【分割払い】
5万円の利用金額を10回払いで支払うと、1回あたりの支払金額は5万円プラス手数料を10回で割った金額になります。支払金額の合計や手数料の合計額などのシミュレーション結果は、以下のとおりです。
なお、楽天カードでは分割払い手数料が実質年率12.25%~15.00%かかります(※)。
※カード発行、キャッシング枠の設定には所定の審査がございます。
楽天カードの分割払いで支払金額5万円を支払った場合のシミュレーション
5万円の利用代金を10回に分割して支払うと、毎月の支払金額は5,340円、分割払い手数料の合計金額は3,400円で合計支払金額は5万3,400円になります。
条件などの詳細は楽天カードの分割払いに関するページをご覧ください。
【リボ払い】
5万円の利用代金を毎月元金5,000円ずつのリボ払いにした場合のシミュレーション結果は以下のとおりです。なお、楽天カードのリボ払いではリボ手数料が年15.00%かかります(※)。
※カード発行、キャッシング枠の設定には所定の審査がございます。
楽天カードのリボ払いで支払金額5万円を支払った場合のシミュレーション
5万円の利用代金を毎月5,000円ずつのリボ払いにすると、毎月元金5,000円(最終回は2,000円)と利用代金に応じたリボ手数料を支払うことになり、最終的な支払回数は13回になります。
また、リボ手数料の合計金額は4,225円のため合計支払金額は5万4,225円になります。
条件などの詳細は楽天カードのリボ払いに関するページをご覧ください。
※楽天カードのご利用可能額の照会はこちら(楽天e-NAVIへ)
※楽天カードの会員規約はこちら
分割払いとリボ払いのメリット
分割払いとリボ払いについて、実際の利用に生かすために両者のメリットを理解しておきましょう。
分割払いのメリット
分割払いには、高額な買い物などの支払負担を分散できることや、買い物ごとに支払回数を指定できるといったメリットがあります。
高額な支払いを分割して支払える
分割払いは、クレジットカードで高額な買い物をしてもカード会社で決められた回数の分割払いから選べるため、毎月の支払額を分散できます。
支払回数を指定できるため支払期間が明確
分割払いは利用金額に対して支払回数を指定する支払方法なので、支払いがいつ完了するのかが明確にわかります。支払回数がわかっていれば、計画的な準備が可能です。
お買い物後でも分割払いの設定ができる
クレジットカードによっては、お買い物後でも分割払いに変更できるサービスがあります。
多くのカード会社では、1度店舗にて一括払いで支払った後にカード会社の公式サイトからマイページ等にログインし手続きすることで、支払方法を変更できることがあるので、チェックしてみると良いでしょう。
リボ払いのメリット
リボ払いには、毎月の支払元金または手数料を含む支払額を設定できることや、繰上げ返済ができるといったメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
毎月の支払額を自身で設定できる
リボ払いの一番のメリットは、毎月の支払元金または手数料を含む支払額を自分にとって負担のない金額に設定できる点です。仮に高額な買い物をしても翌月からの支払金額(元金)を自身で設定できるため、家計管理がしやすいという特徴があります。
繰上げ返済ができる
リボ払いは毎月の支払金額(元金)を自由に設定できますが、お金に余裕があるときは繰上げ返済ができます。繰上げ返済とは、定期的な支払いのほかにまとまった金額を支払うことで、支払分はすべて元金に充てられます。効率よく元金を減らすことができ、結果的に手数料も抑えられるのです。
リボ払いは支払回数が多くなる傾向があるため、ボーナスや臨時収入があったときなどに積極的に繰上げ返済すると良いでしょう。
お買い物後でもリボ払いの設定ができる
分割払い同様、リボ払いもお買い物後からでも変更できるサービスあります。
手続き方法も分割払いと同じように、1度店舗にて一括払いで支払った後にカード会社の公式サイトからマイページ等にログインし、リボ払いに変更できるものが多いので、チェックしてみると良いでしょう。
どちらがお得かは状況によって異なる
分割払いとリボ払いは利用する人の状況によってどちらが適しているのかが異なるため、どちらがお得なのかは一概にはいえません。
分割払いは支払完了までの期間をはっきりとさせたい人に向いている支払方法です。一方でリボ払いは、毎月の支払元金または手数料を含む支払額を自由に設定したい人やお金に余裕があるときに繰上げ返済したい人に向いています。
それぞれの支払方法でかかる手数料を知りたいときは、カード会社のリボ払いと分割払いの支払いシミュレーションツールを利用するのがおすすめです。シミュレーション結果を参考に、ご自身の支払状況を考慮して支払方法を選択すると良いでしょう。
リボ払い・分割払い 返済シミュレーション|楽天カード
分割払いとリボ払いの注意点
分割払いとリボ払いを利用するときには、上で述べたメリットがある反面、いくつかの注意すべき点もあります。
支払期間が長いほど手数料がかかる
分割払いとリボ払いはどちらも手数料がかかり、支払回数が多くなる(支払期間が長くなる)ほど手数料も高額になります。特にリボ払いは支払回数が決められていないため手数料が増えやすいです。
どのくらいの手数料がかかるのかをシミュレーションし、確認したうえで支払いが行えるようにしましょう。
利用できない店舗がある
利用する店舗によっては、分割払いやリボ払いに対応していないところもあるため、お買い物をする際には注意しましょう。
利用可能枠の範囲に限られる
クレジットカードにはショッピング枠(利用可能額)や割賦枠、キャッシング枠が設定されているのが一般的です。ショッピング枠はクレジットカードの利用限度額のことで、その中に分割払いやリボ払いなどが利用できる割賦枠があります。キャッシング枠はお借り入れができる限度額です。
割賦枠はショッピング枠の一部であり、例えば「ショッピング枠が100万円で、そのうちの80万円が割賦枠」と決められています。この場合、分割払いやリボ払いで80万円まで利用可能ですが、すでに利用残高がある場合は残りの金額が上限になります。
つまり、割賦枠80万円のうちすでにリボ払いで30万円を利用している場合、新たな分割払いやリボ払いは50万円までしか利用できないということです。
自分にあった支払方法を選択しよう
クレジットカードの分割払いとリボ払いはどちらも利用代金を分けて支払う方法ですが、それぞれ特徴があるため、よく理解したうえで上手く使い分けて利用することが重要です。
支払回数を明確にしたい人は分割払いを、支払金額(元金)を自身で設定したい人はリボ払いが適しているでしょう。しかし、いずれも手数料がかかるため、繰上げ返済を利用したり支払回数を少なくしたりするなどの工夫が必要です。
楽天カードも、分割払いやリボ払いに対応しています。分割払いは2回から36回まで所定の回数から選択可能です。リボ払いは月々3,000円以上から1,000円単位で支払元金を設定できます。
また、いずれも支払い時に一括払いを選んだ後から、分割払いやリボ払いに変更もできるため、家計状況にあわせて支払いやすい仕組みとなっています。
※この記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しております。
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