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金利上昇が生活にどのような影響を及ぼすか

楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2024年5月30日 10時0分

ゼロ金利政策が緩和されたというニュースを聞き、これまで低金利だったものが軒並み上がりそうだ、ということは理解できるのですが、我々庶民の生活にどのくらい影響があるかがいまいちピンと来ません。金利が上がるとしたらどのような形で生活に影響しそうでしょうか?

2.5条

およそ17年続いたマイナス金利政策では、銀行などの金融機関が日本銀行にお金を預けると一部の資金にマイナスの金利がつく(預けているお金が減る)政策でした。金融機関としては預金残高が増えると損をしてしまう可能性があるため、低い金利でも企業や住宅ローンの貸し出しなどを行いたいという力が働いていたことになります。
 
マイナス金利が解除されたことで、身近で起きていることとしては、例えば銀行に預ける普通預金金利。長らく、0.001%という低い水準でしたが、現在メガバンクでは0.02%と依然低金利ではあるものの、倍率でいうと20倍に上昇しています。
 
個人向け国債などの利息についても、これまでは商品の金利の下限とされる0.05%程度で発行されることが多かったところ、直近の変動10年の商品などでは0.5%を超える利率が適用されるシーンも増えてきました。
このように、お金を預けて利息を受け取るという観点では、私たち生活者にとってはメリットのある側面が出てくることになります。
 
一方、住宅ローンに代表されるようなお金を借りるという観点では、借入金利の上昇の傾向が見え始めています。すでに固定金利で住宅ローンを組んでいる人は影響がなく、これから固定金利で住宅ローンを組む人の金利は一部上昇の動きも出ています。変動金利については、すでに借りている人もこれから借りる人も今後の金利の動向を観察し、大幅に上がりそうであれば一部繰り上げ返済を行うなど、対応を検討する局面が出てくる可能性があります。
 
通常、金利の引き上げは物価や景気が上がりすぎることを防ぐことを期待して行われます。日銀が現状の日本の状況を、ある程度安定的に物価や景気の上昇の状態にあるとみなしたということとも言えます。私たちの生活で考えると、物価が上がり続けているこの数年ですが、中長期でみると値上げの動きが落ち着くことなどが期待されます。

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